そうだったんだ!読書メモ~~今日見つけた3つの「ヘェ〜」

欲張って1冊の本からたくさん学ぼうとしても無理っぽいので3〜4つにポイントをしぼってます。

★★ 山椒大夫・高瀬舟 森鴎外 著 新潮文庫

2018-11-27 17:52:08 | 読書
これも京都本ですね。とりあえず、高瀬舟から3つピックアップします。

◯ 高瀬舟は京都の高瀬川を上下する小舟である。徳川時代に京都の罪人が遠島を申し渡されると本人の親類が牢屋敷へ呼び出されて、そこで暇乞をすることを許された。それから罪人は高瀬舟に載せられて、大阪へ廻されることであった。
(現地の説明書きには罪人の文字はなかった気がしますが、昔は護送車がなかったからですね。)

◯ 知恩院の桜が入相の鐘に散る春の夕に、これまで類のない、珍しい罪人が高瀬舟に載せられた。
(知恩院行ったことがないのでね。行けばもっとイメージが膨らむと思います。)

◯ 京都は結構な土地ではございますが、その結構な土地で、これまでわたくしのいたして参ったような苦しみは、どこへ参ってもなかろうと存じます。お上のお慈悲で、命を助けて島へ遣ってくださいます。島はよしやつらいところでも、鬼の栖むところではございますまい。私はこれまで、どこと云って自分のいて好い所と云うものがございませんでした。こん度お上で島にいろと仰って下さいます。そのいろと仰る所に、落ち著いていることが出来ますのが、先ず何よりも有難い事でございます。
(心屋さん風にいうと「ハードルを下げる」ということですね。まぁ、どのような状況にあっても、光明を見出し、感謝することは大切だと思います。)