今日2月4日は立春、新しい二十四節気は立春から始まります。
旧暦では立春は春の始まりであると同時に、新しい1年のスタート
でもありました。
正月のことを今でも新春、初春などと呼ぶのは、その頃の名残がまだ
残っているからなんですね。
小寒から昨日の節分までの30日間がいわゆる寒中で、その寒が明け
て春が訪れる日が寒明け、つまり立春と寒明は同じ日になります。
同じ日のことでも表現が変わるとその印象も変り、寒明には長く厳し
かった冬からようやく開放される安堵感と、立春はこれから春に向か
う期待と喜びが伝わってきます。
とは言うものの・・
二月初旬と言えば、まだ一年中で一番寒い時期ですが立春や寒明けと
聞くと、何となく心の中まで暖かく明るくなるような気がします。
二十四節気七十二候の立春の初候(2.4~2.8)は「東風凍を解く」です。
東から吹いてくる風が厚い氷を解かしていく時期という意味。
「東風」とは「こち」とも呼ばれる春風のことで、中国の陰陽五行
の思想で春は東を司る事から東風と呼ぶそうです。
春のそよ風というにはまだまだ冷たい風ですが・・
この風が吹くと寒さも少しずつ緩んできます。
梅は春告草と言われますが・・
東風を待って咲くので「風待草」とも呼ばれ、昔から春は東から
やってくると信じられていました。
「風待草」・・・て、 何とも風情のある言葉ですね♪。
陽だまりで東風を受けながら、辺りに馥郁たる香りを漂わせながら
咲く「風待草」、紅梅と白梅。
紅梅。
東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花
主なしとて 春をわするな <菅原道真>
白梅。
ピンクの河津桜も咲き始めた。
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