同じ種類の植物でも、高い山地に咲く花の色は、平地のものより色が濃く、
鮮やかな場合が多いと言われています。
例えば、高山に咲くリンドウやキキョウなどは、平地で見かけるものより花色
が濃く、鮮やかな青紫色をしています。
では、花が咲いていない状態の高山育ちの リンドウやキキョウなどを、平地
に持ってきて植え換えると、どうなるのでしょうか? 残念ながら高山で咲い
ていた頃とは比べ物にならないほど、花色が薄くなってしまうそうです...
何故?このような現象が起きるのでしょうか?
高山と平地で咲く、同じ種類の植物を比べると、高地に咲く花の方がより多くの
色素を含んでいる事が分かっています。
この花の色の違いには、気候や、太陽光に含まれる紫外線が関係しており、
高地では空気が澄んで紫外線が適度に当たり、夜間は冷え込むので低温
になります。
こうした紫外線や低温が、植物にとってはストレスとなって、その紫外線を吸収
する色素の合成を盛んにして蓄積する事が、高山に咲く花の色が濃く鮮やかに
なる理由だそうです。。
蓄積した色素が、紫外線をしっかりガードしてくれるので、花の色は鮮やかになり
ます。
それに比べると都会に咲く花はどうでしょうか?
都会の空気は、排気ガスやスモッグなどの影響でよどんでいます、紫外線は植物
にとって良くないとは言っても、ある程度紫外線を浴びないと、花の中の色素も多く
ならないために、高地の花色に比べて、薄く色あせた感じになってしまう らしい。。。
少しでも色鮮やかな花を咲かせて楽しむためにも、やはり都会の環境を少しずつで
も良くして行くように、私たち一人一人が心がける必要が あると思う。。。
庭で咲くキキョウの花、やはり色が薄いような...
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