ぶりきの太鼓
(★★★)
(1979・西ドイツ・フランス)
制作・脚本:
フランツ・サイツ
監督・脚本:
フォルカー・シュレンドルフ
原作:
ギュンター・グラス
脚本:
ジャン・クロード・カリエール
撮影:
イゴール・ルター
音楽・
モーリス・ジャール
出演:
ダビッド・ベネント、
マリオ・アドルフ
アンゲラ・ビンクラー
【あらすじ】
ポーランドのダンチッヒを舞台に、3歳で自らの成長を止めた少年オスカルの視点で、1927年から1945年の激動の時代を描いた異色の大力作。
ブリキの太鼓を叩き、奇声を発しガラスを割るという不思議な力も身につけたオスカル、従兄との不倫を続ける母、臆病者の父、
画面は時代が産んだ奇異なキャラクターとグロテスクな描写に溢れ、その毒気たるや凄まじいばかりのものである。
【感想】
舞台はナチス政権下の暗いポーランド。
3歳の誕生日を迎えたオスカルは、大人の世界を拒絶。
自分から階段を転落して、彼の成長は3歳で止まってしまう。
また、奇声を発すると窓ガラスが壊れてしまうという超能力を持っているかなり変わった子供だ。
少年の目を通して描かれているこの映画、
白黒の映像が、暗いナチス政権下の時代を淡々と表現している。
子供のままのオスカルのこまっしゃくれた冷めた目がイヤだなあもう。
しかし、こんな難しい役をこなしたこの子役はすごい。
高く評価された映画だ


