日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

善悪混交

2010年12月24日 08時44分09秒 | 残日録
「時代劇」が好きで、本を読んだり、ドラマを見ている。

時代劇には、こんなに、善と悪が混じり合わないスッキリとした区分けが「あったらいいな」と思わせるのだろう。勧善懲悪・・・の思想が、琵琶法師が語ったり、新しくは、浪曲や紙芝居によって、庶民に浸透した。



今や、そんな思想は考えられない時代へと変化した。考えてみると、人間の心は複雑なもので、瞬間、瞬間に心は変化しているので、自分でも思わぬ行動や言葉を発することがあるから、心とは不可解なものである。
世の中が急速に発展し、貧富の差が拡大すると人心は荒廃し「個人主義」が著しく台頭し、隣保、婦人会、自治会などの組織さえ風前の灯だ。家族でさえ・・・親の乳幼児に対する虐待を聞くと・・・・崩壊しているとも言える。葬式だって、「家族葬」なる儀式へと変わろうとしている。

「2歳女児の腹を踏み付けるなどして殺害したとして、広島県警は25日、殺人容疑で広島市東区山根町、会社員吉村雅史容疑者(35)を逮捕した」

そんな目で見てみると、今日のクリスマスイヴ・・・サンタクロウスさえ、良い子の選別や・・・プレゼントの調達に悪事を働いていないのだろうかとの心配もある。

世の人たちは、全て善悪を合わせ持った人間で成り立っている。少し自制心の働く人だけが「塀の上」を歩いているので、油断をすると向こう側に落っこちる危うさを皆がもっているとも言える。

体の痛みの中にいて、眠りがたい夜をすごすと・・・心も病んでくる・・・・。もう少し体調を整えて「スッキリした初夢」を見たいものだ。