「自由奔放、天衣無縫の泡から産まれた美の女神。ビーナスという呼び名の方が有名でしょ」
輝く黄金の美しさを持った愛と恋の女神。惚れっぽさではオリュムポス一。
義理の父ゼウスといい勝負かもしれない。一応、既婚者でおられますが、「あれ~、いけませんわ。わたくしには主人が…… 」なんて言ったかどうか分からないが、そんな台詞は全然似合わない。
義理の父ゼウスといい勝負かもしれない。一応、既婚者でおられますが、「あれ~、いけませんわ。わたくしには主人が…… 」なんて言ったかどうか分からないが、そんな台詞は全然似合わない。
あっちへフラフラ、こっちへベタベタ。
彼女の足跡には数え切れないほどの父親と、それに順ずる子供たちが残った。でも神さまなんで美貌も若さも体型も全く変わりません。(ずるい気がする…… )
彼女の足跡には数え切れないほどの父親と、それに順ずる子供たちが残った。でも神さまなんで美貌も若さも体型も全く変わりません。(ずるい気がする…… )
アプロディーテーとは、「泡から産まれた」という意味で、文字通り彼女は海の泡から生まれたのだった…… って書くと、とっても綺麗な感じがするけど、実は相当グロいお話である。
その昔、大地母神・ガイヤは息子のクロノスに夫ウラノスを罰っさせた。母の指図で身を隠したクロノスは、母親に覆いかぶさる父ウラノスの身体の一部(え~、これが、何だ。これが無いとお父さんは、もう子供が作れなくなるなぁーというものです)をつかんで切り捨ててしまった。それが海中で泡が生じ、眩いほどに輝くブロンドの美しい乙女が産まれたというわけ。(う~ん、何だかなぁ…… )
エロース(性愛)とヒーメロス(欲望)を従えた彼女のお仕事(一応?)は、ただひたすらに恋をすること。
さすがのゼウスも彼女の仕事ぶりには翻弄されっぱなしで、そのために彼女はゼウスから手痛いしっぺ返しを受けてしまう。
さすがのゼウスも彼女の仕事ぶりには翻弄されっぱなしで、そのために彼女はゼウスから手痛いしっぺ返しを受けてしまう。
彼女が恋するお相手は、不死を約束された神々ではなく、何れも死ぬ運命にある人間にされてしまった。
例えば、トロイアのイーデー山の牛飼いアンキーセースは女神であることを知らずにアプロディーテーと臥床を供にしたが、後に彼女との誓約を破り、酒に酔ってこのことを友人に話してしまう。
そして約束を破った彼は、ゼウスの怒り(雷)よって不具の身になってしまった。
例えば、トロイアのイーデー山の牛飼いアンキーセースは女神であることを知らずにアプロディーテーと臥床を供にしたが、後に彼女との誓約を破り、酒に酔ってこのことを友人に話してしまう。
そして約束を破った彼は、ゼウスの怒り(雷)よって不具の身になってしまった。
他にも色々あるけど、何故か彼女のお相手をした男性は、みな不幸の道を辿るのだ。
アプロディーテーの夫であるヘーパイストスは、こんな彼女のお仕事(たぶん?)に理解を示していたようであるが、一度だけ堪忍袋の緒が切れたことがある。
その頃のお仕事(浮気に)の相手は軍神アレースで、情事の現場を押さえたヘーパイストスは、二人を他の十二神の前に突き出す。
この時、海神・ポセイドーンに説得されて二人を解放し、オリュムポス山で修羅場が展開することはなかったけどね。
その頃のお仕事(浮気に)の相手は軍神アレースで、情事の現場を押さえたヘーパイストスは、二人を他の十二神の前に突き出す。
この時、海神・ポセイドーンに説得されて二人を解放し、オリュムポス山で修羅場が展開することはなかったけどね。
ちなみに、その後アプロディーテーがポセイドーンを訪れ、このとりなしのお礼したことは言うまでもない。