・三幕一場
キャシオーは、夜が明けきらないうちに、オセロー将軍の陣営を訪れて、イアーゴーの妻エミリアに会い、デズデモーナと密かに会えるように取り計らうように依頼する。
キャシオーは、イアーゴーの勧めに応じて、デズデモーナをオセローとの仲介役を頼みに来たのだ。
・三幕二場
オセローとイアーゴーが、砦を視察することになり、出て行く。
ここは、単に時間経過を示すための場面である。
・三幕三場 (1)
この三場は、物語のターニング・ポイントなので、じっくりと見ていきたいので、幾つかに分けることにする。
城の庭園にて、エミリアの取り計らいで、キャシオーがデズデモーナに会い、オセローへのとりなしを頼んでいた。
そして彼らが話し合っているところへ、オセローがやって来るのだ。
オセローに会うのが怖かったキャシオーは、彼の姿を見るとこそこそと逃げ出す。
しかし、オセローと一緒にいたイアーゴーは、去っていくキャシオーの後姿に、わざとらしくオセローの注意を向けさせる。
オセローに会うのが怖かったキャシオーは、彼の姿を見るとこそこそと逃げ出す。
しかし、オセローと一緒にいたイアーゴーは、去っていくキャシオーの後姿に、わざとらしくオセローの注意を向けさせる。
デズデモーナは、イアーゴーの悪巧みなど、何も知らないので、無邪気にしつこくキャシオーの復職の願いを夫オセローに押し付けるのだった。
なおも熱心に彼女はキャシオーのためにオセローを口説く。
ついにオセローは、固い表情で聞いていることが辛くなったのか、それとも、うるさいと思ったのか、こう応える。
デズデモーナは、一応、納得しこの場を去っていった。
するとイアーゴーが、演技たっぷりに、オセローの胸の中に疑念を吹き込んでいくのだった。
ついにオセローは、固い表情で聞いていることが辛くなったのか、それとも、うるさいと思ったのか、こう応える。
'Pr'ythee, no more: let him come when he will; I will deny thee nothing.' (もういい、わかった、わかった。いつでもいいから来させなさい おまえの頼みなら、何でも聞くよ)
デズデモーナは、一応、納得しこの場を去っていった。
するとイアーゴーが、演技たっぷりに、オセローの胸の中に疑念を吹き込んでいくのだった。
Iago: O beware, my load, of jealousy ! It is green-eyed monster, which doth mock The meat it feeds on. (イアーゴー:ああ、お気をつけくださいよ、閣下、嫉妬って奴にはね! そいつは緑の目をした怪物で、人の心を餌食にして 苦しめることで生きてんるんです)
イアーゴー、それは、お前のことだろう! と言ってやりたい。
しかし、嫉妬は恐ろしい。イアーゴーの言うとおりである。
しかし、嫉妬は恐ろしい。イアーゴーの言うとおりである。