こんにちは、ジニーです。
今日は3連休。
特に予定もないのどかな昼下がり。
そろそろ次の歌詞の解析でも書いていかないとですね。
こういう風に時間があるときはなかなかないので。
さて、今日はaikoの『深海冷蔵庫』。
よくこんなタイトル思いつくよな~。
タイトルだけで、なんか気になっちゃいますもんね。
まず、歌詞を意味を考えるにあたり、全体をざっと見てみたのですが、
これは難解だな。
特にラストのサビの部分。
※歌詞はこちらからaiko 『深海冷蔵庫』歌詞
う~ん、まぁいいや始めよう。
歌いだしのところ、
「卵を割ってかき混ぜる 渦ができてボーっとする
腐ってしまう前に早く食べてしまわないと
ガムの味がなくなって甘さはあたしの体になる
口の中ざらざらになる前には捨ててしまおう」
なんというか、楽しさを感じませんね。
義務感というか、惰性の行動というか、心ここにあらずな言葉の並びです。
でもこれは次の一文にかかってきます
「こんな簡単に決められない あなたのことは痛いまま」
なるほど。
多分主人公は大きな失恋をしました。
そして、別れた彼を、今もまだ忘れられません。
というか好きなんだと思います。
卵 → 腐らせる前に耐えべてしまおう
ガム → 味がなくなって口の中がざらざらになる前に捨てよう
彼 → 別れたから忘れよう・・・なんて簡単にできない!
なんかこういう構図ですね。
卵やガムと彼が同列になるのは、それほどまでに彼が生活の一部だと
いうことだったのではないでしょうか。
主人公は日常のふとした瞬間に彼を思い出します。
そして、時も忘れて泣きます。
泣きつかれて眠ってしまうまで。
「未練」と言ってしまえるほど簡単なものではない気持ち。
主人公はそんな自分の気持ちを深海と例える。
光も届かない海の下のまた下を這いつくばるように、床に泣き崩れて眠るのです。
ちなみにこの歌の背景となる季節は冬だと思います。
床が冷たく感じるのは冬だろうという考えからです。
そんな冬の床に泣きつかれて寝てしまえば、無意識でぬくもりを求めます。
それが冷蔵庫でした。
意外と冷蔵庫って、温かいんですよね。
その冷蔵庫のぬくもりに、彼のぬくもりが重なって、深海に一人をさらに強く感じていまします。
深海と冷蔵庫って、個人的に絶妙な組み合わせだと思います。
なんというな、それぞれが相乗効果で、より無機質な響きを生み出している。
冷蔵庫の低い電子音で目を覚ました主人公は、ひとつ決意をします。
「未来の色を決めつけたりするのはもうやめよう」と。
いよいよ気持ちを切り替えて深海からの浮上を決めたのかなと
感じさせる言葉なのですが、続きを読むとなんかちょっと思いもよらぬ方向へ
進んでいきます。
深海に居座るのです。
ってなに、「未来の色を決めつけたりするのはもうやめよう」のは
こんなにつらい思いをするのであれば、幸せな未来を創造するのはやめようってことか!
と、思わず衝撃が走りましたが、仕方ない。
主人公にとってはそれほどの失恋なのです。
「雨の音でやっと気づいた こんなに時間がたっていた
熱い両手のぼせた首が教えてくれたこと
あたしの消えぬ思いは宝物の石に変わる
重くても輝いて今夜の夢を見せてくれる」
冷蔵庫にもたれかかっていたせいか、両手は熱く、首はのぼせてしまっています。
そんな自分をふと客観的に見たときに、自分は彼の面影を冷蔵庫にまで求めている
ことにある意味驚くのでしょうね。
それほどまでに自分にとって失くしてはならないものだった。
この想いは、彼にとっては不要なものであっても、主人公にとっては自分の存在証明のような
ものだったのかもしれません。
「宝石」とは言わないのです。
「宝物の石」なんです。
よく子供が角の丸いきれいな意思を大切そうにとってますよね。
ニュアンスはきっとそんな感じで、この想いは自分以外の人にはその価値を感じられない
ただの石なんでねきっと。
そんな石、ただただ重たくて、深海から浮上するには邪魔者でしかないのに、捨てられない。
だってその想い出は、素敵な夢を見せてくれるから。
彼がいなくなった今、そんな夢を見るしか心は満たせないのだから。
もうね、完全に閉ざしてしまってますね。
さすが、「氷の世界」です。
さて、そして最後のサビに来るわけですが、いやぁ、難解です。
「日曜日も☆のリングも22日も青い空も長袖も家の鍵も笑った目も夢のダンスも」
もう、とめどなく言葉があふれています。
こう言ったキーワードから主人公は彼の優しさを思い出します。
日曜日?次の日仕事なのに遅くまで一緒にいてくれたりしたのかな?
☆のリング?
22日?
・・・
・・・
・・・
この言葉の羅列で一番最初に気になったのは「夢のダンス」でした。
これってaikoのほかの歌のタイトルであったよな、というおぼろげな記憶からでした。
何か関係あるのかもしれないと、「夢のダンス」の歌詞を読んでみたのですが、
こちらもまた失恋の歌でございました。
でも、リンクするところがあるように感じました。
夢のダンスの歌詞の中で「-あなたはあたしの一番星よ-」とあるのですが、主人公が同じだとするなら
☆のリングとは一番星であるあなたからもらった指輪のことかもしれないと感じました。
それから22日。
これも何のことかと思っていろいろ調べてみると、誕生日なんだと気づきました。
そう、aikoの誕生日が11月22日なんです。
つまりこの歌詞は半分実体験のような、私小説ともとれるようなものなのかもしれませんね。
誰に伝えるわけでもない、自分にとっての想い出のポイントとなる言葉の羅列。
ひとつひとつに彼の面影を感じながら、主人公は再び深海冷蔵庫に身を寄せて眠ります。
人から見れば大したことのないことでも、自分にとっては絶望にも似た気持ちになる。
そんな心情を日常から切り出しながら、非日常の深海へとつなげていきます。
いやはや、ものすごい歌詞だなと、考えてみた後に改めて感じます。
こういう詩とか世界観とか、aikoの唯一無二の凄さですよね。
そりゃ、いろんな女性の心をつかんで離さないわけだ。
なんか妙に納得できました。
僕はこの歌が大好きです。
正直そこまでaikoのことは詳しくないのですが、この歌は初めて来たときから
なんか印象深かった気がします。
歌の持つ力は歌詞とメロディーと声とで生み出されます。
そのすべてが上手にマッチングしている、aikoの名曲ですね。
願わくば、主人公が深海から浮上できる新しい恋を見つけていますように。
ぬくもりは彼だけじゃないよ、冷蔵庫だって持っているのだし。
同じ未来を決めつけていける、そんなぬくもりと出会っていることを祈るばかりです。
今日は3連休。
特に予定もないのどかな昼下がり。
そろそろ次の歌詞の解析でも書いていかないとですね。
こういう風に時間があるときはなかなかないので。
さて、今日はaikoの『深海冷蔵庫』。
よくこんなタイトル思いつくよな~。
タイトルだけで、なんか気になっちゃいますもんね。
まず、歌詞を意味を考えるにあたり、全体をざっと見てみたのですが、
これは難解だな。
特にラストのサビの部分。
※歌詞はこちらからaiko 『深海冷蔵庫』歌詞
う~ん、まぁいいや始めよう。
歌いだしのところ、
「卵を割ってかき混ぜる 渦ができてボーっとする
腐ってしまう前に早く食べてしまわないと
ガムの味がなくなって甘さはあたしの体になる
口の中ざらざらになる前には捨ててしまおう」
なんというか、楽しさを感じませんね。
義務感というか、惰性の行動というか、心ここにあらずな言葉の並びです。
でもこれは次の一文にかかってきます
「こんな簡単に決められない あなたのことは痛いまま」
なるほど。
多分主人公は大きな失恋をしました。
そして、別れた彼を、今もまだ忘れられません。
というか好きなんだと思います。
卵 → 腐らせる前に耐えべてしまおう
ガム → 味がなくなって口の中がざらざらになる前に捨てよう
彼 → 別れたから忘れよう・・・なんて簡単にできない!
なんかこういう構図ですね。
卵やガムと彼が同列になるのは、それほどまでに彼が生活の一部だと
いうことだったのではないでしょうか。
主人公は日常のふとした瞬間に彼を思い出します。
そして、時も忘れて泣きます。
泣きつかれて眠ってしまうまで。
「未練」と言ってしまえるほど簡単なものではない気持ち。
主人公はそんな自分の気持ちを深海と例える。
光も届かない海の下のまた下を這いつくばるように、床に泣き崩れて眠るのです。
ちなみにこの歌の背景となる季節は冬だと思います。
床が冷たく感じるのは冬だろうという考えからです。
そんな冬の床に泣きつかれて寝てしまえば、無意識でぬくもりを求めます。
それが冷蔵庫でした。
意外と冷蔵庫って、温かいんですよね。
その冷蔵庫のぬくもりに、彼のぬくもりが重なって、深海に一人をさらに強く感じていまします。
深海と冷蔵庫って、個人的に絶妙な組み合わせだと思います。
なんというな、それぞれが相乗効果で、より無機質な響きを生み出している。
冷蔵庫の低い電子音で目を覚ました主人公は、ひとつ決意をします。
「未来の色を決めつけたりするのはもうやめよう」と。
いよいよ気持ちを切り替えて深海からの浮上を決めたのかなと
感じさせる言葉なのですが、続きを読むとなんかちょっと思いもよらぬ方向へ
進んでいきます。
深海に居座るのです。
ってなに、「未来の色を決めつけたりするのはもうやめよう」のは
こんなにつらい思いをするのであれば、幸せな未来を創造するのはやめようってことか!
と、思わず衝撃が走りましたが、仕方ない。
主人公にとってはそれほどの失恋なのです。
「雨の音でやっと気づいた こんなに時間がたっていた
熱い両手のぼせた首が教えてくれたこと
あたしの消えぬ思いは宝物の石に変わる
重くても輝いて今夜の夢を見せてくれる」
冷蔵庫にもたれかかっていたせいか、両手は熱く、首はのぼせてしまっています。
そんな自分をふと客観的に見たときに、自分は彼の面影を冷蔵庫にまで求めている
ことにある意味驚くのでしょうね。
それほどまでに自分にとって失くしてはならないものだった。
この想いは、彼にとっては不要なものであっても、主人公にとっては自分の存在証明のような
ものだったのかもしれません。
「宝石」とは言わないのです。
「宝物の石」なんです。
よく子供が角の丸いきれいな意思を大切そうにとってますよね。
ニュアンスはきっとそんな感じで、この想いは自分以外の人にはその価値を感じられない
ただの石なんでねきっと。
そんな石、ただただ重たくて、深海から浮上するには邪魔者でしかないのに、捨てられない。
だってその想い出は、素敵な夢を見せてくれるから。
彼がいなくなった今、そんな夢を見るしか心は満たせないのだから。
もうね、完全に閉ざしてしまってますね。
さすが、「氷の世界」です。
さて、そして最後のサビに来るわけですが、いやぁ、難解です。
「日曜日も☆のリングも22日も青い空も長袖も家の鍵も笑った目も夢のダンスも」
もう、とめどなく言葉があふれています。
こう言ったキーワードから主人公は彼の優しさを思い出します。
日曜日?次の日仕事なのに遅くまで一緒にいてくれたりしたのかな?
☆のリング?
22日?
・・・
・・・
・・・
この言葉の羅列で一番最初に気になったのは「夢のダンス」でした。
これってaikoのほかの歌のタイトルであったよな、というおぼろげな記憶からでした。
何か関係あるのかもしれないと、「夢のダンス」の歌詞を読んでみたのですが、
こちらもまた失恋の歌でございました。
でも、リンクするところがあるように感じました。
夢のダンスの歌詞の中で「-あなたはあたしの一番星よ-」とあるのですが、主人公が同じだとするなら
☆のリングとは一番星であるあなたからもらった指輪のことかもしれないと感じました。
それから22日。
これも何のことかと思っていろいろ調べてみると、誕生日なんだと気づきました。
そう、aikoの誕生日が11月22日なんです。
つまりこの歌詞は半分実体験のような、私小説ともとれるようなものなのかもしれませんね。
誰に伝えるわけでもない、自分にとっての想い出のポイントとなる言葉の羅列。
ひとつひとつに彼の面影を感じながら、主人公は再び深海冷蔵庫に身を寄せて眠ります。
人から見れば大したことのないことでも、自分にとっては絶望にも似た気持ちになる。
そんな心情を日常から切り出しながら、非日常の深海へとつなげていきます。
いやはや、ものすごい歌詞だなと、考えてみた後に改めて感じます。
こういう詩とか世界観とか、aikoの唯一無二の凄さですよね。
そりゃ、いろんな女性の心をつかんで離さないわけだ。
なんか妙に納得できました。
僕はこの歌が大好きです。
正直そこまでaikoのことは詳しくないのですが、この歌は初めて来たときから
なんか印象深かった気がします。
歌の持つ力は歌詞とメロディーと声とで生み出されます。
そのすべてが上手にマッチングしている、aikoの名曲ですね。
願わくば、主人公が深海から浮上できる新しい恋を見つけていますように。
ぬくもりは彼だけじゃないよ、冷蔵庫だって持っているのだし。
同じ未来を決めつけていける、そんなぬくもりと出会っていることを祈るばかりです。