こんにちは、ジニーです。
せっかくの土曜日なのに、愛知県は雨です。
今日は近所の公園で桜祭りという町内会の催しがあったのですが、
明日に順延。
残念な気持ちを紛らすために、先ほど桜餅を食べたところです。
さて、3月の3冊目ぎりぎり達成ですね。
森博嗣さんの「冷たい密室と博士たち」。
随分前に、「すべてがFになる」を読んでいたのですが、本作はその続編。
森博嗣さんのS&Mシリーズの2作目にあたる作品です。
タイトルからなんとなく察することもできますが、
メッチャ理系ミステリーです。
登場人物のほとんどが理系人間なので、まあなんていうのでしょう、
クセがつよいです。
作品は、建築生産史を専攻する犀川創平(さいかわ そうへい)助教授と、
同大学の同学部の生徒である西之園萌絵とのS&Mコンビが、身の回りで
起こる事件を解決していくシリーズです。
本来であれば探偵が、事件の謎を解くというのがミステリーの王道です。
探偵は、謎を解くという大義のため推理を展開しますが、
本作(本シリーズ)で謎解き役を担う犀川創平はそういう価値観では動きません。
謎を解こうとしなかったり、謎が解けてもそれを進んで披露しようとはしません。
淡々と、大学の講義のように解説していきます。
解決編になってからの、犀川先生のセリフの長いこと長いことw
順を追ってロジカルに解説する様子は、まさしく理系。
そこに感情はほとんどなく、本当に淡々と進めていくので、ホント好きです。
今回の謎は密室。
隣り合わせの二つの密室で発見された二人の死体。
殺された当人たち以外が部屋に入った形跡もない中、密室はどのように
造り上げられたのか?
事実からさかのぼって理論を構築していく様子は、帰納法での照明のような
少しでも数学に興味を持ったことがある方なら、楽しんでいただけると思います。
まだまだ本作シリーズはたくさんあるので、折を見て読んでいきたいと思います。
