暑い日が続きますね。
残暑ってやつですか?
早く涼しくなってほしいものです。
さて、暑さに負けず読書です。
今回は綾辻行人さんの「迷路館の殺人」です。
先日「水車館の殺人」を読んだばかりですが、本当はこの「迷路館の殺人」を
読みたかった。
一度読みかけたのですが、とあるサイトで、
『十角館の殺人、水車館の殺人、迷路館の殺人は順番に読んだほうがいい』
というコメントを見かけて、急きょ中断。
水車館を先に読んだということなのです。
物だ足りは十角館から続く館シリーズ。
中村青司という奇怪な館を作り続ける建築家が手掛けた館で起こる
殺人事件の第3弾。
今回は地下に作られた巨大な迷宮を模する迷路館。
最初の殺人から、間髪入れず次々と連続殺人が発生するパニック状態の中、
意外な犯人と、館に隠された秘密が姿を現します。
あとがきに書かれていた言葉が、実に的を射ているのですが、
本作は入り口の向こうに入り口があり、出口の向こうに出口があるという
物語になっています。
最後まで気を抜かずに読むべしです。
怒涛の大波の連続で、なんど衝撃を受けることか。
来る来ると思っていても、やられちゃうこの感じ。
シンプルですが、やっぱりミステリの醍醐味ですね。
ちなみに個人的に悔やまれることが一つ。
いろいろこの館シリーズを知りたくてネットをさまよっていたのですが
まさか、wikiで軽くネタバレに直面してしまいまして、
最後の最後に来る波が予測できてしまった・・・。
これから、そういうことの内容に気をつけよっと。
しかし、この迷路館の殺人。
よくもまぁ、これだけ詰め込みましたね!という印象です。
そこまでの作品でありながら胸焼けするようなことはない。
これは筆者の筆力に他ならないでしょうね。
引き続き、本シリーズ読んでいこうと思います。
でも、ちょっと先になりそうかな。
