The Gothard Sistersは3姉妹のミュージシャン。ケルトのイメージが強いので、その辺り出身かと思っていましたが北米出身。
あたたかい感じの演奏と歌声が印象的。
今回のグリーンスリーブスは演奏のみ。
さて、グリーンスリーブス。イングランド民謡。
私の大好きな歌のひとつですが、その起源はよくわかっていないようです。
イングランドとスコットランドの国境付近が発祥の地で、16世紀後半には歌の原型の記録が残っているようだ。
「グリーンスリーブス(緑の袖)」とは、イングランドでは売春婦の象徴とされるそうです。そこから、この歌の主人公・レディ・グリーンスリーブスは性的に乱れた女性と解釈されるのだとか。清純な乙女をイメージしていたので、これはちょっとショック!
また、イングランド王ヘンリー8世が、のちに王妃となるアン・ブーリンのために作った歌とも言われるが、これは伝説の域を出ない模様。
でももしそうだとしたら、王妃となったアンがその後、ヘンリー8世に姦通罪などの罪状で処刑されることを暗示しているような歌ですね。
その静かで繊細で丸みを帯びた(?)旋律から、女性が歌った歌かと思っていましたが、男性から女性への恋歌だったというのも意外。確かに歌詞を読めば女性に捧げた歌というのはすぐわかるのですが、イメージとしてね。
で、この歌は「御使いうたいて(What Child Is This)」として、歌詞を変えてクリスマスにも歌われています。
19世紀にクリスマス・キャロルとして詞がつけられたそうです。
どんな経緯でこの旋律を使うことになったのだろう?元歌的にはあまりクリスマスにはふさわしくないようですけど…。
メロディラインの美しさに、思わず歌詞を治してキャロルにしてしまったのでしょうか。