岐阜市へ出かけた水彩画教室スケッチ取材の2回目は、木材と竹材で骨格を組み粘土や金箔などで制作した巨大な「岐阜大仏」、岐阜城(稲葉山城)の足元にある岐阜公園、それに希望者だけが岐阜城にも登ってきました。
岐阜大仏があるのは金鳳山正法寺。
38年の歳月を重ね、1829年に完成した大仏は像高13.63㍍、顔の長さ3.63㍍、目の長さ0.85㍍、耳の長さ2.12㍍、鼻の高さ0.36㍍、口の幅1.30㍍。
銅製の奈良の大仏などとは違って、岐阜大仏は全く違います。
パンフレットなどによると、周囲1.8㍍の大イチョウを真柱にして、木材で骨格を組み、竹材で編んだ表層に粘土を塗布。その上に阿弥陀経や法華経、観音経などを重ね、漆を塗って金箔覆ってあるそうです。
岐阜県の重要文化財。正面から背面を一回りして鑑賞でき、周りには500羅漢が並んでいます。
岐阜公園は、信長の像や1882年に全国遊説中の板垣退助がここで暴漢に襲われたことを知る板垣の像などがあり、まさに歴史を感じる公園。それに結構絵になりそうな滝巨大な岩肌をカメラに収めることができました。
岐阜城は長良川沿いの金華山の頂上(標高320㍍)に建つ鉄筋コンクリート3層4階建ての山城。1200年代初頭に砦ができたのが始まりと言われ、1533年に斎藤道三が城主になって本格的に築城。織田信長の2度にわたる攻撃を退けたものの、ついに1567年、信長が攻略して天下取りをスタートさせたとされています。現在の城は1956年に再建されました。
同様のスケッチ取材で、信長が築いた安土城(滋賀県近江八幡市)に自分たちの足で登り切り、「高齢者軍団ここにあり」と自画自賛したのは4年前。さすがに今回はロープウエーに頼りました。
でもロープウエー到着駅から城までの石段路も楽ではありません。毎日のように登城したであろう戦国時代の侍(さむらい)幹部や城主の使用人らの体力と忠誠心を思う一方で、何年か前に登った時には口にしなかった「きついなあ」を連発しました。