風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

楽描き水彩画「旧カブトビール工場と篠島・師崎を巡る=水彩画教室の宿泊スケッチ旅行」

       

      

     

    

   

僕が学ぶ朝日カルチャーセンター(名古屋)の水彩画教室が、年に一度企画する一泊スケッチ旅行に出かけてきました。
14,15両日の日程で、電車と船を乗り継ぎ、愛知県半田市にある旧カブトビール工場の赤レンガ建物、三河湾に浮かぶ篠島、知多半島先端の師崎を巡るコース。
天気晴朗、波も穏やか。ただ、どれだけ絵にできるか、毎度のことながら難題を抱えて帰ってきました。

≪戦争や巨大地震にも耐えたビール工場≫
まず、名鉄河和線「住吉町」で下車、1898年(明31年)に建った赤レンガ建物へ。

5階建て。ほんの一部に木が使われているものの、ほとんど赤レンガづくりです。
ビール製造のあと、太平洋戦争末期の1944年に軍需関連企業の倉庫、戦後は94年まで食品会社の倉庫として使われ、半田市に譲渡。貯蔵棟などが国の登録有形文化財に指定され、経済産業省の近代化産業遺産にも認定されています。


今年7月には観光施設としてオープン。工場内の見学も容易になりましたが、やはり絵になるのは建物の外観でしょう。
1世紀余の風雪に加え、南海地震や東南海地震、三河地震、半田空襲などに見舞われながらも、堂々と立ち続ける赤レンガ建物。戦闘機の機銃掃射による傷跡も残る壁面をどう描くか、楽しみです。

住吉町駅近くのレストラン「桔梗屋」で昼食。たまたま、この日が教室の先生が喜寿(77歳)の誕生日とあって、店長に無理をきいてもらい、ワインで祝杯をあげました。力量さえあれば、このシーンもスケッチ会の一枚になるのでしょうが。
≪トラフグ、タイ・・・≫
河和港から篠島へ。約600世帯1700人が暮らす小島ですが、風光明媚と新鮮な魚介類、そして都会の喧騒を忘れるたたずまいに引き寄せられます。

豊かな漁場からは、手釣り(竿やリールを使わない)で釣り上げたタイ(御幣鯛=おんべだい)を対岸の伊勢神宮へ奉納。トラフグ漁の水揚量は、下関と肩を並べます。

カメラを手に、坂のある路地を右に曲がり、左に折れ、階段を上り下りして散策。港内にびっしりと係留された漁船、漁具の山、秋の日差しにまどろむ猫たち・・・。漁村の豊かな風景が、次々に目に入ります。


篠島神明社は、今年が20年に1度の御遷宮とか。神社の建物は伊勢神宮の御遷宮で出る古材で造られています。たまたま、前々日まで遷宮祭や御幣鯛奉納祭などが行われた舞台に手を合わせ、さらに展望台から海原を染めるサンセットを眺めました。

夜は民宿「漁師の宿・志波(しば)で、絵描きよりも楽しみな宴の会。「ちょっと贅沢だけど、この時期はやっぱり」とチョイスしたふぐ料理を味わいながら、相変わらず愚作を描き重ねる憂さを晴らしました。


≪半島の先端≫
翌朝、再び船で師崎へ向かい、知多半島先端の羽豆神社やお魚広場へ。
何枚もカメラに収めた「絵になる」風景。到底こなすことはできないだろう宿題を抱えて家路に。

 

  

  

      
   
 
  

 

 






 


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