名古屋の都心を貫く堀川運河の浄化・啓蒙活動に取り組んでいる「堀川まちづくりの会」による企画展が、市民ギャラリー栄で開かれています。
物流手段の変化に伴って一時はひどい汚染が進んだ堀川ですが、市民や行政の努力でかなり回復しており、かつての賑わいも取り戻そうとの狙いです。2月3日(日)まで。
堀川まちづくりの会は、大学や経済、文化団体、市、名古屋港管理組合、川沿いの商店街、市高年大学鯱城学園卒業生らの鯱城・堀川と生活を考える会などで構成され、堀川を軸に「ひと」と「まち」のつながりを追求しています。
今回の企画展もその1つ。
1600年代当初に徳川家康の命で掘削、名古屋の物流と交通の大動脈であると同時に市民の憩いの場でもあったことを示す、はしけの復元模型や舟遊び、舟の櫓(ろ)、絵画などの資料を展示。堀川の水質調査の記録や木曽川上流の長野県の住民との交流なども紹介されています。
興味深いのは、昭和5年(1930年)ごろの撮影とされる動画。
木曽の山林で切り出した材木が届いた名古屋の貯木場や、筏師たちによって次々に堀川を使って運ばれた様子を知ることができました。