街歩きで目にした空き家の壁です。通りに面して格子状に木枠が張られた土塀の壁面に、大小の壁掛け鉢が4つ。鉢に花はありません。
この家にはどんな人が住み、この鉢にはどんな季節の花が植えられていたのだろう。高齢の夫婦、いや鉢の数からみるとお父さんを中心に4人家族だったのかも・・・・。水をやり、花殻を摘むのが朝の日課だったはずです。道を行く通勤者や通学生たちも心を和まされたことでしょう。
壁の鉢が残されたのは、引っ越しの際に積み込むのを忘れたからとは思えません。新しい入居者にも使ってもらえれば、の思いからに違いない。そんなことを思いつつ描きました。8号です。
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