風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

楽書き雑記「自然の雄大さ崇高さと向き合う画家・三谷祐資展を拝見」



  「富士湧水 柿田川ブルー」  180×540cm  
     ※絵の写真の冊子が2ページにわたっているため、真ん中に線が入りました。

          
                           「グリーンランド氷山 一万年の刻」 140×242cm

                 
                           「峻厳富士山大火口」  変形 50号

          
            「翔波煌日富士」    変形30号

           
                                      「悠久黄河」     f8                          三谷祐資さん                                          


雄大な自然と正面から向き合い大画面に描く三谷祐資(みたに・ゆうじ)さんの作品展を、名古屋栄三越の7階特選画廊で拝見してきました。
会派には属さない無所属の画家として、国内外で創作を続ける三谷さん。作品からほとばしるエネルギーに魅せられました。6月23日(火)まで。

僕はちょうど10年前に、三谷さんの大作と出会っています。
2005年に開催された愛知万博の「ささしまサテライト会場」。そこに「四季の国・日本」のタイトルで展示された全長170メートル×高さ2・4メートルの作品です。

実はこの年、僕は定年後の趣味にと水彩画教室へ。先生の発案でサテライト会場内の多目的スペースに生徒たちの作品を展示、大胆にも僕のつたない「絵」まで展示されました。
そこで、取材に10年、制作に8年の歳月を費やしたという三谷さんの大作を目にしたのです。
「絵って、こんなにでかいのもあるのか」と、たまげた思いで見入ったものです。

「1日15時間描いても3年かかった」という全長100メートル×高さ2・4メートルの「ユーラシア大陸大絵画」も。この作品で描いた太陽は以後のライフワークにもなっているそうです。
また、絵を描く人たちの間で「誰しもが描きたくなるけど、容易ではない」といわれる富士山も、ヘリをチャーターするなどして挑戦。
温暖化が心配される氷山にも果敢に挑んでいます。

今回の新作展にも富士山や氷山などが並んでいますが、僕が釘付けになったのは「富士湧水 柿田川ブルー」と題する作品。生まれたばかりの水が勢いよく跳ねるように流れる柿田川の川面がタテ180センチ、ヨコ540センチのサイズで描かれています。

三谷さんは三重県伊勢市生まれ。「伊勢神宮を流れる五十鈴川の水で産湯につかったと聞いています。その故郷の美しさが僕の原風景でしょうね」と話します。

来年は「古希」。
これからの目標は?の問いに、三谷さんはこう答えてくれました。
「気候変動を取り上げることができれば、と思っています。自然は人をつくる。四季の乱れや自然破壊は、人間社会をも破壊する。自然からの声を聞きたいですね」


 





 

 


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