現代美術の国際展「あいちトリエンナーレ2019」(8月1日から10月14日まで、75日間)が開幕、まず名古屋の愛知県美術館(愛知文化芸術センター)へ出かけてきました。
会場は愛知県美術館はじめ名古屋市美術館・名古屋市内の四間道(しけみち)・円頓寺(えんどうじ)、それに豊田市美術館と豊田市駅周辺です。
「情の時代」をテーマに、国内外から約80組の現代美術や世界の先端を行く音楽プログラムなどが参加。理解力は十分ではありませんが美術展の会場巡りを楽しむつもりです。
美術館1階で出迎えてくれた作品は、3階の高さから吊り下げられた巨大な幕。1500枚のTシャツを縫い合わせ、24個のスピーカーから曲が流れる仕組みです。
展示場の大きなスペースに、色・模様とりどりの衣装のピエロが45体。寝る、座る、うんちする、笑う、泣く、味わう、愛するなどといった人間の24時間の一瞬一瞬を表現しています。
3Dアニメに描かれた奇妙な建物や飛行機らしい風景。英国への入国審査、収容、国外退去、送還する飛行機。それを通過した人へのインタビューをもとに再現し、実在するのに見えないものを可視化したアートだということのようです。
ガラスにきめ細かに線で描いたドローイング作品を展示室の4面いっぱいに並べたコーナーで、作家がマーカーペンを手にして展示作品に線を描き足しているのを目にしました。展示作品が未完成だったとかいうことではなく、次々と線を描き入れていくこと自体がアートだということでしょう。
ひょっとすると閉幕まで続くのだろうな、と現代アートの深さや幅広さを知る思いでした。