レフティやすおの新しい生活を始めよう!

50歳からが人生の第二段階、中年の始まりです。より良き老後のために良き習慣を身に付けて新しい生活を始めましょう。

左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(12)ピアノって右利き用…-週刊ヒッキイ第641号

2023-05-07 | 左利き
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第641号 【別冊 編集後記】

第641号(No.641) 2023/5/6
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(12)ピアノって右利き用…」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第641号(No.641) 2023/5/6
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(12)ピアノって右利き用…」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 前回は、
 サックス奏者が<左利きの世界>(左右反転世界)に転位する
 広瀬正さんの<左利き小説>『鏡の国のアリス』から、
 サックスと左利きについて書きました。

 今回は、GWのおしまいでもありますので、
 最近始めた、初心者・独学者向けのピアノ練習や
 楽譜の読み方など音楽の基礎的なお勉強に関する
 YouTube動画の鑑賞について、その感想といいますか、
 やっぱり現状のピアノは右利き向けなんだ、
 と思ったことなどについて、ダラダラと書いてみましょう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―

 楽器における左利きの世界 (12)

  ◆ ピアノ初心者・独学者向けのYouTube動画から ◆

   ~ 「ピアノってやっぱり右利き用なんだ!」の巻 ~  

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●『まり先生のかんたんピアノレッスン』のお話

YouTubeの動画を見ていますと、いくつもいくつも、
ピアノ初心者・独学者向けの動画がアップされています。

最近は、そのうちのいくつかを楽しみながら見ています。

私には違いがよくわからないのですが、
ピアノの先生やいろんな肩書きのピアノ演奏家がいらっしゃいます。

そんななかから、最初のころに見た動画の一つに、

 『まり先生のかんたんピアノレッスン』

があります。その中の一本の動画

2020/08/20
【指使い】どんな曲にも応用できる!これをやればOK!
ピアノ 初心者向け 独学 かんたんピアノ講座 レッスン だれでも弾ける
https://youtu.be/397XKsr33D4




(画像:YouTube動画『まり先生のかんたんピアノレッスン』
【指使い】どんな曲にも応用できる!これをやればOK!)

は、指使いについての動画だそうで、あれこれ練習方法の説明があり、
「ハノン39番の練習」というのが出てきまして、
その説明のなかで、「右手だけ、弾いてみましょう」といい、
《右手だけでいいです》との発言がありました。

7'30"ぐらいのところで、
「なぜ右手だけでいいか」
について、こんな内容の説明がありました。

《だいたいメロディを弾くのは右手なので、右手だけでいいと思います。
 クラシックのピアノをしっかり弾いていきたいという方は
 左手も練習してみてください。
 そうではなくて、
 いま流行っている曲とか自分の好きな曲をちょっと弾いてみたいな、
 というぐらいの方は右手だけで十分です。》


 ●ピアノにおける「片手」演奏とは「右手」演奏!

《右手だけでいいです》

なぜなら、

《だいたいメロディを弾くのは右手なので》

というわけですね。


「初心者は、初めは片手でメロディだけ弾いてみる」
というのが、一つの道のようです。

この「片手で」という場合は、当然のごとく「右手」を指すのですね。

この<楽器における左利きの世界>シリーズの初めの方でも
書きましたように、
ピアノ鍵盤というものは、左から低音部がはじまり、
右へ行くほど音階が上がって行き、右側は高音部になります。

で、人間の腕は、左右で動き方が違い、
右腕は「左から右へ引く」動作が都合がいい。
逆の左腕は、「右から左へ」引く動作が都合よくなっています。

で、音階は、低音か高音に移行する方が、気持ちがいい、伸びやか、
高揚するもののようです。

で、右利きの人は、右腕・右手を動かす方が得意なので、
演奏も右手を中心に設定する方が都合がいいのですね。


――ということで、ピアノ演奏において片手演奏とは、
ズバリ右手演奏になるのです!

うーん!

現状のピアノというのは、やっぱり右利き用になっている、
というわけです。

だからこそ、右利き用だけでなく、左利き用も! 
という気持ちになるのです。


 ●左手だけのピアニスト、舘野泉

右手をケガして弾けなくなったピアニストさんが、
左手だけのピアニストとなる、というケースがあります。

日本で最初に「左手だけのピアニスト」として有名になられたのが、
舘野泉(たての いずみ)さんではないでしょうか。
館野さんの活躍もあって、
その後何人かの左手ピアニストが誕生していると聞いています。

左手だけのピアノ演奏についてもまた調べておきたいものです。

ちなみに、
その元祖的な左手ピアニストの舘野泉の番組が放送されたようです。


鬼が弾く 左手のピアニスト 舘野泉
86歳、新たな音楽への挑戦
https://www.nhk.jp/p/ts/2K86JQXP68/

《59分拡大版
 好評につきBS1で再放送決定!5/4(木・祝)午前6時~です》

(残念ながら放送はすでに終わっていますけれど……。)


*参照:


(画像:2021.11.14演奏する左手のピアニスト舘野泉さん=神戸新聞松方ホール(撮影・吉田敦史))

・舘野泉さんの左手演奏のYouTubeの動画
【舘野泉】左手のピアノ/村田昌己 作曲 《時のはざま 》
Izumi Tateno/ Masaki Murata: Interstices of Time
https://youtu.be/I_OEDwzEHuo


・左手のピアニスト・智内威雄(ちない たけお) 公式サイト
https://tchinai.com/

・第89号(No.89) 2007/7/7「<左利きQ&A>(9)鍵盤ハーモニカ」
 ▼左利き講座<左利きQ&A>▼ ..第一土曜日掲載
(9)左利きと音楽・序二段―鍵盤ハーモニカ
  ☆ 左手だけのピアニスト、舘野泉 ☆彡


 ●私のミニ・キーボードのこと

さて、実は私、前にも書いたかもしれませんが、
(調べてわかったのですが)平成の元年のGWに買った、
おもちゃのようなミニ・キーボードを持っているのです。




(画像:1989年に買った私のおもちゃミニ・キーボード CASIO PT-280 ミニ鍵盤32鍵(2.5オクターブ)、セットした松田聖子のロム・パックと付属の楽譜集、本体の取扱説明書)

CASIOのPT-280というやつで、ミニ鍵盤32鍵(2.5オクターブ)です。
トリセツの写真を見ていただけばわかりますように、
ミニ鍵盤で32鍵という点がおもちゃっぽいですが、
機能としましては、それなりに結構なものが付いていまして、
弾ける人ならそこそこ楽しめるものだろうと思います。

ミニ鍵盤ということで指が結構窮屈で弾きにくいのですが、
曲のロム・パックを入れ替えるといろんな曲を自動演奏したり、
次に弾く鍵盤を光でナビゲートするというナビゲート演奏もできます。
それで買ってみたのです。

当時松田聖子が好きで、ロム・パックも買い、やってみました。
ピアノはおろか鍵盤など触ったこともなかったので、
もちろん、弾けませんでした。

今回、いろんな動画を見て、
少しは弾けるようになる――ような気がしてきました。
ちょっと楽しみになってきましたね。

こんなふうに教室に行かなくても、実際に演奏を見ながら、
教えてもらえるとはいい時代になったものだと思います。

 ・・・

以上、今回はこの辺で。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(12)ピアノって右利き用…」と題して、今回も全紹介です。

YouTubeの動画を見て、あれこれ勉強しているという話は以前から聞いていました。
自分でも、腰を痛めて、病気をしてから、お医者さんの動画や整体の先生の動画など見るようになりました。
役に立つと思う反面、ほんとうにこれで大丈夫なのかな、とちょっと不安になることもあります。

今回のピアノのお勉強にしましても、人の数だけ動画があり、ちょっとずつやり方――といいますか、教え方といいますか、も違うようです。
自分にあってると思うものを選ぶしかないのでしょうね。

人は違っても言ってることが共通してる場合もあります。

その辺を最大公約数的に捉えて勉強を進めてゆくのがいいのでしょう。

 ・・・

ネットを調べてみると、「左手のピアニスト」と呼ばれる人たちがいることがわかります。

みなさん、基本的に「現状の(構造の)ピアノ」に合わせて努力されているようです。
最初は普通に両手で弾いていた人たちなので、まあ、当然その方がやりよいのでしょう。

これらの人たちは、左手・左腕での「自然な動き」の演奏に対応した「左利き用(反転)ピアノ」のようなものを求める気持ちはお持ちではないのでしょうか。
一度確かめておきたい気がします。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』


『レフティやすおのお茶でっせ』〈左利きメルマガ〉カテゴリ

--
『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(12)ピアノって右利き用…-週刊ヒッキイ第641号
--

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中国の古典編―漢詩を読んでみ... | トップ | 私の読書論170-丸谷才一『文... »
最新の画像もっと見る

左利き」カテゴリの最新記事