(画像:レフティやすおのおススメの左利きに関する本※)
近くのイオン系のスーパー内の未来屋書店で、未来屋×中経出版の“雑学文庫フェア”を実施中です。
年末年始の隙間時間を埋めるのにちょうどよい読み物を集めたフェアです。
十数点並んでいる中に、渡瀬けん/著『左利きの人々』(中経の文庫 2009)が入っています。
左利きの人に不便な“右利き仕様”の品々(右手で扱いやすく作られているもの/裏返して言えば、左手で使いにくいもの)にどんなものがあるのかを示したエッセイ集です。
第一章では、家の中にある左手で使いにくいもの―包丁・急須といった食器や調理器具からねじ回しやパソコンなど、19項目。
第二章では、学校編―はさみやものさしといった定番から窓ふきや顕微鏡といった一見「あれっ!」と思うものまで、14項目。
第三章では、街にあふれる自動販売機や自動改札からカメラ、そうめん流しなど、17項目。
第四章では、おしゃれ用品、洋服の右利き仕様を、12項目。
第五章では、スポーツ、音楽といった趣味的な世界まで、16項目。
この本を読みますと、いかにこの世の中が、左利き/左手・左側使いの人を疎外しているかがわかります。
(逆に言えば、いかに右利き/右手・右側使いの人が恵まれているか、ということになりますが。)
これらの一部は、ネットなどでも一般の生活の中でも、左利きの人たちがよく口にするものであり、よく目に耳にする事柄です。
しかし、とにもかくにもこれだけ集めて一覧させた業績は見事といえましょう。
見開き一項目で書かれているので、読みやすくなっています。
しいて言えば、見出しタイトル面にあるイラストをその都度内容にふさわしい図解イラストとしてくれれば、もっと理解しやすいものになっていたでしょう。
やはり「百聞は一見に如かず」ですから。
言葉だけで説明するのはむずかしい面がありますよね。
著者も序文で書いておられるように、この本をネタに、あなたの身の回りにもいるだろう、左利きの人、および左利きの要素を持った人とのコミュニケーションに役立てて欲しいものです。
それが、利き手の違いという多様性を生きる人と人との相互理解への一歩につながるだろうと思うからです。
まずは、互いを知ることがスタートなのです。
※『左利きの人々』以外のレフティやすおのおススメの左利きに関する本:
【左利きの科学研究書】
・『左対右 きき手大研究』八田武志/著 化学同人・DOJIN選書18 2008.7
―『左利きの神経心理学』の著者による、それ以降の研究結果を一般読者向けに読み物風にまとめた本。
・『非対称の起源 偶然か、必然か』クリス・マクマナス/著 大貫昌子/訳 講談社ブルーバックス 2006.10
―イギリスの左利き研究20年の権威がその成果をまとめた本。下記の『左利きの子』の中でも引用されている本。
【左利きの子育てガイド】
・『左利きの子 右手社会で暮らしやすくするために』ローレン・ミルソム/著 笹山裕子/訳 東京書籍 2009.4
―イギリスの有名な左利き用品専門店とその顧客を会員とする左利きの会の運営者で、自身左利きで、かつ左利きの子を持つ母である著者がまとめた左利きの子のための子育て手引き書。
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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「雑学文庫フェアで『左利きの人々』が…」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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近くのイオン系のスーパー内の未来屋書店で、未来屋×中経出版の“雑学文庫フェア”を実施中です。
年末年始の隙間時間を埋めるのにちょうどよい読み物を集めたフェアです。
十数点並んでいる中に、渡瀬けん/著『左利きの人々』(中経の文庫 2009)が入っています。
左利きの人に不便な“右利き仕様”の品々(右手で扱いやすく作られているもの/裏返して言えば、左手で使いにくいもの)にどんなものがあるのかを示したエッセイ集です。
第一章では、家の中にある左手で使いにくいもの―包丁・急須といった食器や調理器具からねじ回しやパソコンなど、19項目。
第二章では、学校編―はさみやものさしといった定番から窓ふきや顕微鏡といった一見「あれっ!」と思うものまで、14項目。
第三章では、街にあふれる自動販売機や自動改札からカメラ、そうめん流しなど、17項目。
第四章では、おしゃれ用品、洋服の右利き仕様を、12項目。
第五章では、スポーツ、音楽といった趣味的な世界まで、16項目。
この本を読みますと、いかにこの世の中が、左利き/左手・左側使いの人を疎外しているかがわかります。
(逆に言えば、いかに右利き/右手・右側使いの人が恵まれているか、ということになりますが。)
これらの一部は、ネットなどでも一般の生活の中でも、左利きの人たちがよく口にするものであり、よく目に耳にする事柄です。
しかし、とにもかくにもこれだけ集めて一覧させた業績は見事といえましょう。
見開き一項目で書かれているので、読みやすくなっています。
しいて言えば、見出しタイトル面にあるイラストをその都度内容にふさわしい図解イラストとしてくれれば、もっと理解しやすいものになっていたでしょう。
やはり「百聞は一見に如かず」ですから。
言葉だけで説明するのはむずかしい面がありますよね。
著者も序文で書いておられるように、この本をネタに、あなたの身の回りにもいるだろう、左利きの人、および左利きの要素を持った人とのコミュニケーションに役立てて欲しいものです。
それが、利き手の違いという多様性を生きる人と人との相互理解への一歩につながるだろうと思うからです。
まずは、互いを知ることがスタートなのです。
※『左利きの人々』以外のレフティやすおのおススメの左利きに関する本:
【左利きの科学研究書】
・『左対右 きき手大研究』八田武志/著 化学同人・DOJIN選書18 2008.7
―『左利きの神経心理学』の著者による、それ以降の研究結果を一般読者向けに読み物風にまとめた本。
・『非対称の起源 偶然か、必然か』クリス・マクマナス/著 大貫昌子/訳 講談社ブルーバックス 2006.10
―イギリスの左利き研究20年の権威がその成果をまとめた本。下記の『左利きの子』の中でも引用されている本。
【左利きの子育てガイド】
・『左利きの子 右手社会で暮らしやすくするために』ローレン・ミルソム/著 笹山裕子/訳 東京書籍 2009.4
―イギリスの有名な左利き用品専門店とその顧客を会員とする左利きの会の運営者で、自身左利きで、かつ左利きの子を持つ母である著者がまとめた左利きの子のための子育て手引き書。
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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「雑学文庫フェアで『左利きの人々』が…」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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