『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)
【最新号】x【最新号・告知】
第683号(Vol.21 no.6/No.683) 2025/4/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
楽器における左利きの世界(30)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(5)」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考える レフティやすおの左組通信】メールマガジン
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第683号(Vol.21 no.6/No.683) 2025/4/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
楽器における左利きの世界(30)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(5)」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
左利きのヴァイオリニストまつのじん(松野迅)さんの
左利きに関するサイト、エッセイ集の左利きに関する文章を紹介し、
左利きにおける楽器の演奏について考えよう、という試みの5回目。
■1回目――まつのじんさんのサイトから
「まつのじん」さんについて知る意味で、
<まつのじんWebsite> 平和ねがいて 弦なりやまず
http://mjin.m1001.coreserver.jp/
「ゴーシュからの左右考」2019年7月27日
第674号(Vol.20 no.19/No.674) 2024/11/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
楽器における左利きの世界(26)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(1)」
【最新号・告知】『レフティやすおのお茶でっせ』2024.11.02
週刊ヒッキイ第674号-告知-楽器における左利きの世界(26)まつのじん(1)
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/11/post-9afc9f.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/c61c87eab970c035e076d6c9e5e0876d
■2回目――まつのじん(松野迅)さんのエッセイ集から
『すみれの花かご ヴァイオリンのある喫茶室』松野迅 未來社 1992/1/1

「II マイ・プライベート・ライフ」<涙のひだりきき>

第676号(Vol.20 no.21/No.676) 2024/12/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
楽器における左利きの世界(27)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(2)」
【最新号・告知】『レフティやすおのお茶でっせ』2024.12.07
週刊ヒッキイ第676号-告知-楽器における左利きの世界(27)まつのじん(2)
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/12/post-55f0a7.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/3b193894c6d7a3499fa16569f8282e7a
■3回目――まつのじんのサイトの左利きページから
「左ききは、アカン!? WHO is LEFTY■(?の倒立像)」
(2019年8月13日)
http://mjin.m1001.coreserver.jp/ [ヒダリスト/]
%e3%83%92%e3%83%80%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%83%88/
第679号(Vol.21 no.2/No.679) 2025/2/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
楽器における左利きの世界(28)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(3)」
【最新号・告知】『レフティやすおのお茶でっせ』2025.2.1
週刊ヒッキイ第679号-告知-楽器における左利きの世界(28)まつのじん(3)
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2025/02/post-5db9f0.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/9d54a490b52746a60f5212b9afc3b88a
■4回目――まつのじんのサイトの左利きページから
第681号(Vol.21 no.4/No.681) 2025/3/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
楽器における左利きの世界(29)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(4)」
【最新号】『レフティやすおのお茶でっせ』2025.3.1
週刊ヒッキイ第681号-告知-楽器における左利きの世界(29)まつのじん(4)
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2025/02/post-4c221d.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/ec35e4d1f81a0ac9153e695fbaaef719
さて第5回目は、前回同様、まつのさんの左利きサイト
「左ききは、アカン!? WHO is LEFTY■(?の倒立像)」
(2019年8月13日)
から、その後半に当たる部分の2回目を紹介します。
意外に長くなってしまい、次回3回目をお送りします。
以前も書いていると思いますが、私は音楽のまったくの素人ですので、
色々とトンチンカンなことを書いている場合もあるかと思いますが、
その辺は、想像力を働かせて、お読みください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆ <めざせ!実現!!左用ピアノ!!!>プロジェクト ◆
{左利きの人は左利き用の楽器で演奏しよう!}
- 「左利きに優しい社会」づくりは左用楽器の普及から! -
左利きと楽器演奏について考える
左利きのヴァイオリニスト・まつのじん(松野迅)さん(5)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●「演奏家の登場です」(1)左弾きヴァイオリニスト
「左利き左弾き」の二人の演奏家の動画2本による紹介です。
まず一人目は、ヴァイオリニストから。
なんと、(ふつうの)右利き用を「左弾き」する(!)
ヴァイオリン演奏家が紹介されています!
ヴァイオリニストのカトリーナ・ニコライエフKatrina Nicolayeffさん
《彼女は左手に弓を持ち、
右手にヴァイオリンを構えて演奏をしています。
彼女は私と同じく、
「右(手)利き用」のヴァイオリンを使用しています。
「左(手)利き用」の楽器ではなく、
弦の並び順も変更せずに演奏しています。
弓を持つ左手を上げると高音、下げると低音が鳴ってきます。
演奏はおみごとです。
彼女の演奏するジャンルは〈フュージョンFusion〉と呼ばれる
音楽分野です。》
「右利き用を左弾きする」というスタイルです。
「これぞ、超絶技巧!」というものでしょう。
ギターでは、松崎しげるさんが「右用をそのまま左弾きしている」
と聞いたことがありますけれど、こういう例もあるのですね。
ただしこれは、「〈フュージョンFusion〉と呼ばれる音楽分野」での話、
だそうです。
《私も採用したいところです……が、音域上の理由でこのスタイルは
クラシック音楽の演奏には適さないのです。(≧∀≦)》
というのです。
《クラシック音楽は、
ヴァイオリンに高音域のきらめくような音質を要求》
されるからだそうです。
以下、技術的なお話が出てきます。
演奏者でなければわからないと思われますので、カットしますが――。
《「右(手)利き用」の楽器を右手で持つと、
細い弦(E線)のハイポジションにまでは指が届きづらく、
クラシック音楽で必要な音域へ指が到達しないでしょう。》
といいます。一方、
《フュージョンは、限られた音域から豊かなニュアンスを紡ぎだす
魅力あふれる音楽です。カトリーナ ・ニコライエフ さんのような
卓越した「左利き奏者」を生み出したことは、すばらしいことです。
動画で拝見・拝聴してから、私は彼女の大ファンとなりました。》
彼女の演奏する動画――
カトリーナ ・ニコライエフさんの右利きヴァイオリンの左弾き演奏
音楽のジャンルによっては、右用の左弾きも可能、という実例ですね。
要は、
(1)「右用」を「右弾き」――
不自由でも非利き手の右手で演奏することを重視して、
右弾きに慣れるように必死で練習するか
(2)「右用」でも「左弾き」――
あくまでも利き手である左手による演奏を重視して、
難しい左弾きに慣れるように必死で練習するか
という二つの選択が、
左利き用の楽器が少ない現状における、「現実的な選択」となります。
●「演奏家の登場です」(2)左弾きピアニスト
ついに、以前からこの企画で紹介してきました、
クリストファー・シードChristopher Seedさんが登場します。
《1998年に製作された左利き用フォルテピアノを演奏しています。》
このあたりは必読でしょうね!
二つ目の動画がそれ、鍵盤楽器の演奏です。
《私はこの動画に接した時、生まれて初めて、鍵盤楽器の演奏を
緊張しないで観る&聴くことができました。楽しめました。それまで、
なんらかのストレスを伴っていたことに気づかされました。》
これって、どういうことなのでしょうか。
右利きの人が感じるという、
左利きの人が左手で字を書いているのを見たときの「違和感」、
と同じようなものなのでしょうか。
《登場する楽器は、フォルテピアノです。
現代のピアノ(ピアノフォルテ)の前身です。
そして調律は現代社会でよく用いられている「平均律」ではなく、
古典調律のようです。
ロベルト・シューマン(1810-1856)作曲の「蝶々」作品2(1829-1831)
が演奏されています。》
このへんの楽器についてのお話はよくわかりません。
●通常の「右用」鍵盤楽器について
「動画に登場する楽器について」です。
《一般的にチェンバロ(ハープシコード)、オルガン、ピアノなどの
鍵盤楽器は、左側の鍵盤から右側の鍵盤へと音程が順に高くなって
ゆきます。》
これは以前も書きましたように、
→ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド→
と左端の低音部から右端の高音部へと展開しています。
そしてこの並びは、
《右(手)利きの人にとっては、音楽・音程の高揚が
右側へと拡がるので、そのように創られたと推察されます。》
と私の考えと同じ考えが示されています。
漢字の「一」を書くときや、横線を引くとき、右利き・右手書きの人は、
右手・右腕を左から右へ「引く」ように動かします。
この方向の動きが、右手・右腕の「自然な動き」になるからです。
鍵盤の演奏も同じです。
右手・右腕の「身体の自然な動き」と、
低音から高音への展開による「心の高揚」との一致が、
まさにこの鍵盤の並びに反映しています。
《人それぞれによって異なりますが、
左(手)利き人間は、
音楽・音程の高揚が利き手側=左側に向かう方が、
自然に感じられます。》
この「利き手側=左側へ向かう動き」こそが、
左利きの人の自然な「身体の動き」と「心の高揚」の一致した方向
となります。
横線を引くときの右から左へ(←)の動きと同じです。
●「左(手)利き用」の鍵盤楽器
《↓この動画で使用されている鍵盤楽器のキーボードは、
音程の並び方向が真逆にできています。「左(手)利き用」です。》


クリストファー・シードChristopher Seedさんの演奏
《下図の上は、私たちが日ごろ目にしているキーボードの並び順です。
白鍵(前鍵)は、左側から右側へ〔ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・
ド〕と並び、音程が上昇します。
この動画で使用されているキーボードの白鍵(前鍵)は、
下図の下のように、右側から左側へ
〔ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド〕と配置されています。
それに添って黒鍵(後鍵)の並び方も逆仕様となっています。
左側に向かって音程が上昇します。》
図は、サイトを御覧下さい。
白鍵と黒鍵の位置が示されています。

●「右(手)利き用」鍵盤楽器との違い
次に、演奏の仕方について書かれています。
《演奏する手も入れ替わります。
私たちが日ごろ目にしていますがる「右(手)利き用」鍵盤楽器では、
(原則として)楽譜(大譜表)の上段〔高音域〕を右手、
下段〔低音域〕を左手が演奏します。
ところが「左(手)利き用」鍵盤楽器では、
その逆手で演奏することになります。》
当然のことですが、左右の手を入れ換えて演奏するわけです。
《下図の中央ように、(原則として)上段〔高音域〕の音符を左手が
担当し、下段〔低音域〕の音符を右手が演奏することになります。
こうなりますと、
【音程の方向性と楽譜の地図(ながれ)が一致しない】
と感じられませんか?
楽器のつくりと同様、楽譜のしつらえも「右(手)利き脳」に即して
発想され、そして発達・発展してきたことがわかります。》

そうなんですね。楽器の製作の発想も、
演奏にまつわる楽譜の表記の発想もまた、右利き用になっているのです。
ここでも、図はサイトをご参照下さい。
要するに上下を入れ換え、通常、右手演奏部分が上段で、
左手演奏部分が下段に配置されているのを、入れ換えるのですね。
右手が主旋律で左手が伴奏、という通常の演奏を、
左右の手の役割を入れ換えるわけですから。
さらに、
《そこで、下図の3つめ(黄色)のように元々の楽譜を左右反転させ、
右側から左側へと音が流れるようにしてみました。
そうしますと、私は脳内の音のイメージと?内心の音楽が
ぴったり重なってくるのです。
そればかりか、左側に進行するにつれ音程の高まりとともに、
気持ちが自然と高揚してまいります。》
すなわち、「←」へと進行する楽譜にするということです。
《この動画のような楽器が身近にあれば、
私はもっと鍵盤楽器のお稽古を励んだことでしょう。(o^^o)》
というお言葉が、とても大きいと思います。
「左利きの人は、左利き用の道具を!」
という、私のいつもの言葉に通じるものです。
●クリストファー・シードの左利き演奏の感想
《動画で演奏するピアニストは、クリストファー・シード
Christopher Seedさんです。
1998年に製作された左利き用フォルテピアノを演奏しています。
2015年8月15日、スコットランドの首都エディンバラEdinburghの
グレイフライアーズ教会Greyfriars Kirkでの、ステージです。
すばらしい演奏が聴こえてまいります。
Leftt-Handed Piano built in 1998,
a mirror-image copy of a Graf fortepiano
built by Poletti and Tuinman Fortepiano Makers.》
クリストファー・シードさんのことは、(ブログでは写真とともに)
この連載で何度か紹介してきました。
《この動画をごらんになって、「右(手)利き」の方の中には
⚡️違和感を感じる方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
違和感を通り越して、気持ちが?不安定になる方がいらっしゃる
かもしれません。あるいは、しばらく時を経てから
不快感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。
私は、その心の衝動を充分に理解できます。
なぜならその不安定な心の動きは、私たち「左(手)利き族」が
日常的に内心と精神で味わっている 〈試練〉に他ならないからです。
それは、生涯にわたり切り離せないものでしょう。》
先ほども書きましたように、
左利きの人が字を書くのを見たときの違和感と同じようなものでしょう。
これは、一つは慣れの問題です。
実際に、私たち左利きの人間でも、
以前は左利きの人が左手を使っているのを見たときに、
何かしら不自然なものを感じることがあったからです。
なぜなら、私たち左利きの人も、普段身近に目にしているのは、
右利きの人たちの姿ばかりだからです。
自分の姿も、鏡の反転したものしか見ていないのです。
自分のまわりに左利きの人がいないかぎり、
左利きの姿を目にすることがないからです。
見慣れないものは、やはり違和感の素になるのですね。
●左利きの人は左利き用の道具を!
それでもやはり言わなければいけないのですが――
左利きの人はやはり左利き用の道具を使わなければいけないのです。
なぜなら、
右利きの人が右利き用の道具を使って幸せになっているのですから。
それと同じ事なのです。
みんながそういう風に振る舞ってゆけば、
自ずとそれが自然に見えてくるのです。
そう信じています。
・・・
この後、「LEFTY-INFO-BOX」をはさんで、
次のメインの段落「HOW TO PLAY for LEFTY VIOLINIST」では、
左利きの右弾きのヴァイオリニストの演奏についてのあれこれ――
左利きの演奏家の陥るあれこれが書かれています。
こちらは次回改めて私に理解できる範囲で紹介してみようと思います。
私にも理解できそうな一般的な事例に置き換えて読む、
という方向になりますが、取り上げておきたいと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(30)左利きのヴァイオリニストまつのじん(5)」と題して、今回は全紹介です。
一人でも多くの人に、この手の左利き情報をお届けしたい、という気持ちで、今回も全文転載します。
・・・
弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。
*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
『レフティやすおのお茶でっせ』
〈左利きメルマガ〉カテゴリ
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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
" target="_blank">週刊ヒッキイ第683号-楽器における左利きの世界(30)まつのじん(5)
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第683号(Vol.21 no.6/No.683) 2025/4/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
楽器における左利きの世界(30)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(5)」
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第683号(Vol.21 no.6/No.683) 2025/4/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
楽器における左利きの世界(30)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(5)」
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左利きのヴァイオリニストまつのじん(松野迅)さんの
左利きに関するサイト、エッセイ集の左利きに関する文章を紹介し、
左利きにおける楽器の演奏について考えよう、という試みの5回目。
■1回目――まつのじんさんのサイトから
「まつのじん」さんについて知る意味で、
<まつのじんWebsite> 平和ねがいて 弦なりやまず
http://mjin.m1001.coreserver.jp/
「ゴーシュからの左右考」2019年7月27日
第674号(Vol.20 no.19/No.674) 2024/11/2
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
楽器における左利きの世界(26)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(1)」
【最新号・告知】『レフティやすおのお茶でっせ』2024.11.02
週刊ヒッキイ第674号-告知-楽器における左利きの世界(26)まつのじん(1)
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https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/c61c87eab970c035e076d6c9e5e0876d
■2回目――まつのじん(松野迅)さんのエッセイ集から
『すみれの花かご ヴァイオリンのある喫茶室』松野迅 未來社 1992/1/1

「II マイ・プライベート・ライフ」<涙のひだりきき>

第676号(Vol.20 no.21/No.676) 2024/12/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
楽器における左利きの世界(27)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(2)」
【最新号・告知】『レフティやすおのお茶でっせ』2024.12.07
週刊ヒッキイ第676号-告知-楽器における左利きの世界(27)まつのじん(2)
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2024/12/post-55f0a7.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/3b193894c6d7a3499fa16569f8282e7a
■3回目――まつのじんのサイトの左利きページから
「左ききは、アカン!? WHO is LEFTY■(?の倒立像)」
(2019年8月13日)
http://mjin.m1001.coreserver.jp/ [ヒダリスト/]
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第679号(Vol.21 no.2/No.679) 2025/2/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
楽器における左利きの世界(28)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(3)」
【最新号・告知】『レフティやすおのお茶でっせ』2025.2.1
週刊ヒッキイ第679号-告知-楽器における左利きの世界(28)まつのじん(3)
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2025/02/post-5db9f0.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/9d54a490b52746a60f5212b9afc3b88a
■4回目――まつのじんのサイトの左利きページから
第681号(Vol.21 no.4/No.681) 2025/3/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
楽器における左利きの世界(29)
左利きのヴァイオリニストまつのじん(4)」
【最新号】『レフティやすおのお茶でっせ』2025.3.1
週刊ヒッキイ第681号-告知-楽器における左利きの世界(29)まつのじん(4)
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2025/02/post-4c221d.html
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さて第5回目は、前回同様、まつのさんの左利きサイト
「左ききは、アカン!? WHO is LEFTY■(?の倒立像)」
(2019年8月13日)
から、その後半に当たる部分の2回目を紹介します。
意外に長くなってしまい、次回3回目をお送りします。
以前も書いていると思いますが、私は音楽のまったくの素人ですので、
色々とトンチンカンなことを書いている場合もあるかと思いますが、
その辺は、想像力を働かせて、お読みください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆ <めざせ!実現!!左用ピアノ!!!>プロジェクト ◆
{左利きの人は左利き用の楽器で演奏しよう!}
- 「左利きに優しい社会」づくりは左用楽器の普及から! -
左利きと楽器演奏について考える
左利きのヴァイオリニスト・まつのじん(松野迅)さん(5)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●「演奏家の登場です」(1)左弾きヴァイオリニスト
「左利き左弾き」の二人の演奏家の動画2本による紹介です。
まず一人目は、ヴァイオリニストから。
なんと、(ふつうの)右利き用を「左弾き」する(!)
ヴァイオリン演奏家が紹介されています!
ヴァイオリニストのカトリーナ・ニコライエフKatrina Nicolayeffさん
《彼女は左手に弓を持ち、
右手にヴァイオリンを構えて演奏をしています。
彼女は私と同じく、
「右(手)利き用」のヴァイオリンを使用しています。
「左(手)利き用」の楽器ではなく、
弦の並び順も変更せずに演奏しています。
弓を持つ左手を上げると高音、下げると低音が鳴ってきます。
演奏はおみごとです。
彼女の演奏するジャンルは〈フュージョンFusion〉と呼ばれる
音楽分野です。》
「右利き用を左弾きする」というスタイルです。
「これぞ、超絶技巧!」というものでしょう。
ギターでは、松崎しげるさんが「右用をそのまま左弾きしている」
と聞いたことがありますけれど、こういう例もあるのですね。
ただしこれは、「〈フュージョンFusion〉と呼ばれる音楽分野」での話、
だそうです。
《私も採用したいところです……が、音域上の理由でこのスタイルは
クラシック音楽の演奏には適さないのです。(≧∀≦)》
というのです。
《クラシック音楽は、
ヴァイオリンに高音域のきらめくような音質を要求》
されるからだそうです。
以下、技術的なお話が出てきます。
演奏者でなければわからないと思われますので、カットしますが――。
《「右(手)利き用」の楽器を右手で持つと、
細い弦(E線)のハイポジションにまでは指が届きづらく、
クラシック音楽で必要な音域へ指が到達しないでしょう。》
といいます。一方、
《フュージョンは、限られた音域から豊かなニュアンスを紡ぎだす
魅力あふれる音楽です。カトリーナ ・ニコライエフ さんのような
卓越した「左利き奏者」を生み出したことは、すばらしいことです。
動画で拝見・拝聴してから、私は彼女の大ファンとなりました。》
彼女の演奏する動画――
カトリーナ ・ニコライエフさんの右利きヴァイオリンの左弾き演奏
音楽のジャンルによっては、右用の左弾きも可能、という実例ですね。
要は、
(1)「右用」を「右弾き」――
不自由でも非利き手の右手で演奏することを重視して、
右弾きに慣れるように必死で練習するか
(2)「右用」でも「左弾き」――
あくまでも利き手である左手による演奏を重視して、
難しい左弾きに慣れるように必死で練習するか
という二つの選択が、
左利き用の楽器が少ない現状における、「現実的な選択」となります。
●「演奏家の登場です」(2)左弾きピアニスト
ついに、以前からこの企画で紹介してきました、
クリストファー・シードChristopher Seedさんが登場します。
《1998年に製作された左利き用フォルテピアノを演奏しています。》
このあたりは必読でしょうね!
二つ目の動画がそれ、鍵盤楽器の演奏です。
《私はこの動画に接した時、生まれて初めて、鍵盤楽器の演奏を
緊張しないで観る&聴くことができました。楽しめました。それまで、
なんらかのストレスを伴っていたことに気づかされました。》
これって、どういうことなのでしょうか。
右利きの人が感じるという、
左利きの人が左手で字を書いているのを見たときの「違和感」、
と同じようなものなのでしょうか。
《登場する楽器は、フォルテピアノです。
現代のピアノ(ピアノフォルテ)の前身です。
そして調律は現代社会でよく用いられている「平均律」ではなく、
古典調律のようです。
ロベルト・シューマン(1810-1856)作曲の「蝶々」作品2(1829-1831)
が演奏されています。》
このへんの楽器についてのお話はよくわかりません。
●通常の「右用」鍵盤楽器について
「動画に登場する楽器について」です。
《一般的にチェンバロ(ハープシコード)、オルガン、ピアノなどの
鍵盤楽器は、左側の鍵盤から右側の鍵盤へと音程が順に高くなって
ゆきます。》
これは以前も書きましたように、
→ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド→
と左端の低音部から右端の高音部へと展開しています。
そしてこの並びは、
《右(手)利きの人にとっては、音楽・音程の高揚が
右側へと拡がるので、そのように創られたと推察されます。》
と私の考えと同じ考えが示されています。
漢字の「一」を書くときや、横線を引くとき、右利き・右手書きの人は、
右手・右腕を左から右へ「引く」ように動かします。
この方向の動きが、右手・右腕の「自然な動き」になるからです。
鍵盤の演奏も同じです。
右手・右腕の「身体の自然な動き」と、
低音から高音への展開による「心の高揚」との一致が、
まさにこの鍵盤の並びに反映しています。
《人それぞれによって異なりますが、
左(手)利き人間は、
音楽・音程の高揚が利き手側=左側に向かう方が、
自然に感じられます。》
この「利き手側=左側へ向かう動き」こそが、
左利きの人の自然な「身体の動き」と「心の高揚」の一致した方向
となります。
横線を引くときの右から左へ(←)の動きと同じです。
●「左(手)利き用」の鍵盤楽器
《↓この動画で使用されている鍵盤楽器のキーボードは、
音程の並び方向が真逆にできています。「左(手)利き用」です。》


クリストファー・シードChristopher Seedさんの演奏
《下図の上は、私たちが日ごろ目にしているキーボードの並び順です。
白鍵(前鍵)は、左側から右側へ〔ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・
ド〕と並び、音程が上昇します。
この動画で使用されているキーボードの白鍵(前鍵)は、
下図の下のように、右側から左側へ
〔ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド〕と配置されています。
それに添って黒鍵(後鍵)の並び方も逆仕様となっています。
左側に向かって音程が上昇します。》
図は、サイトを御覧下さい。
白鍵と黒鍵の位置が示されています。

●「右(手)利き用」鍵盤楽器との違い
次に、演奏の仕方について書かれています。
《演奏する手も入れ替わります。
私たちが日ごろ目にしていますがる「右(手)利き用」鍵盤楽器では、
(原則として)楽譜(大譜表)の上段〔高音域〕を右手、
下段〔低音域〕を左手が演奏します。
ところが「左(手)利き用」鍵盤楽器では、
その逆手で演奏することになります。》
当然のことですが、左右の手を入れ換えて演奏するわけです。
《下図の中央ように、(原則として)上段〔高音域〕の音符を左手が
担当し、下段〔低音域〕の音符を右手が演奏することになります。
こうなりますと、
【音程の方向性と楽譜の地図(ながれ)が一致しない】
と感じられませんか?
楽器のつくりと同様、楽譜のしつらえも「右(手)利き脳」に即して
発想され、そして発達・発展してきたことがわかります。》

そうなんですね。楽器の製作の発想も、
演奏にまつわる楽譜の表記の発想もまた、右利き用になっているのです。
ここでも、図はサイトをご参照下さい。
要するに上下を入れ換え、通常、右手演奏部分が上段で、
左手演奏部分が下段に配置されているのを、入れ換えるのですね。
右手が主旋律で左手が伴奏、という通常の演奏を、
左右の手の役割を入れ換えるわけですから。
さらに、
《そこで、下図の3つめ(黄色)のように元々の楽譜を左右反転させ、
右側から左側へと音が流れるようにしてみました。
そうしますと、私は脳内の音のイメージと?内心の音楽が
ぴったり重なってくるのです。
そればかりか、左側に進行するにつれ音程の高まりとともに、
気持ちが自然と高揚してまいります。》
すなわち、「←」へと進行する楽譜にするということです。
《この動画のような楽器が身近にあれば、
私はもっと鍵盤楽器のお稽古を励んだことでしょう。(o^^o)》
というお言葉が、とても大きいと思います。
「左利きの人は、左利き用の道具を!」
という、私のいつもの言葉に通じるものです。
●クリストファー・シードの左利き演奏の感想
《動画で演奏するピアニストは、クリストファー・シード
Christopher Seedさんです。
1998年に製作された左利き用フォルテピアノを演奏しています。
2015年8月15日、スコットランドの首都エディンバラEdinburghの
グレイフライアーズ教会Greyfriars Kirkでの、ステージです。
すばらしい演奏が聴こえてまいります。
Leftt-Handed Piano built in 1998,
a mirror-image copy of a Graf fortepiano
built by Poletti and Tuinman Fortepiano Makers.》
クリストファー・シードさんのことは、(ブログでは写真とともに)
この連載で何度か紹介してきました。
《この動画をごらんになって、「右(手)利き」の方の中には
⚡️違和感を感じる方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
違和感を通り越して、気持ちが?不安定になる方がいらっしゃる
かもしれません。あるいは、しばらく時を経てから
不快感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。
私は、その心の衝動を充分に理解できます。
なぜならその不安定な心の動きは、私たち「左(手)利き族」が
日常的に内心と精神で味わっている 〈試練〉に他ならないからです。
それは、生涯にわたり切り離せないものでしょう。》
先ほども書きましたように、
左利きの人が字を書くのを見たときの違和感と同じようなものでしょう。
これは、一つは慣れの問題です。
実際に、私たち左利きの人間でも、
以前は左利きの人が左手を使っているのを見たときに、
何かしら不自然なものを感じることがあったからです。
なぜなら、私たち左利きの人も、普段身近に目にしているのは、
右利きの人たちの姿ばかりだからです。
自分の姿も、鏡の反転したものしか見ていないのです。
自分のまわりに左利きの人がいないかぎり、
左利きの姿を目にすることがないからです。
見慣れないものは、やはり違和感の素になるのですね。
●左利きの人は左利き用の道具を!
それでもやはり言わなければいけないのですが――
左利きの人はやはり左利き用の道具を使わなければいけないのです。
なぜなら、
右利きの人が右利き用の道具を使って幸せになっているのですから。
それと同じ事なのです。
みんながそういう風に振る舞ってゆけば、
自ずとそれが自然に見えてくるのです。
そう信じています。
・・・
この後、「LEFTY-INFO-BOX」をはさんで、
次のメインの段落「HOW TO PLAY for LEFTY VIOLINIST」では、
左利きの右弾きのヴァイオリニストの演奏についてのあれこれ――
左利きの演奏家の陥るあれこれが書かれています。
こちらは次回改めて私に理解できる範囲で紹介してみようと思います。
私にも理解できそうな一般的な事例に置き換えて読む、
という方向になりますが、取り上げておきたいと思います。
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本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(30)左利きのヴァイオリニストまつのじん(5)」と題して、今回は全紹介です。
一人でも多くの人に、この手の左利き情報をお届けしたい、という気持ちで、今回も全文転載します。
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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
" target="_blank">週刊ヒッキイ第683号-楽器における左利きの世界(30)まつのじん(5)
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