私が好きな相田みつをさんの詩です。
「つまづいたおかげで
つまづいたり、ころんだり、したおかげで
物事を深く考えるようになりました
あやまちや失敗をくり返したおかげで
少しづつだが、
人のやることを、暖かい眼で
見られるようになりました
何回も追いつめられたおかげで
人間としての、自分の弱さ、だらしなさを
いやというほど知りました
だまされたり、裏切られたり、したおかげで
馬鹿正直で、親切な人間の暖かさも知りました
そして、、、
身近な人の死に逢うたびに
人のいのちのはかなさと
いま ここに
生きていることの尊さを
骨身にしみて味わいました
人のいのちの尊さを
骨身にしみて 味わったおかげで
人のいのちを ほんとうに大切にする
ほんものの人間に裸で逢うことができました
一人の ほんものの人間に
めぐり逢えたおかげで
それが 縁となり
次々に 沢山のよい人たちに
めぐり逢うことができました
だから わたしの まわりにいる人たちは
みんな よい人ばかりなんです」
不器用な位真っ直ぐな面がある相田さんらしい、またそれ故か彼の苦労の多い人生から悟った、また彼が信仰した仏教からも来る優しいあり方が伝わってきて、なにか大切な姿勢を学び励まされます。