サッカー日本代表キャプテンの長谷部誠の言葉。
「一般的には心というと「心を強くする」、「心を鍛える」という感じに言われることが多いです。
しかし、私は「心を整える」と捉えています。
それは車でいうエンジンに油をさすように、
ピアノでいう弦を調律するように、
テニスでいうところのガットを調整するような
感じをいいます。」
長谷部さんは22歳でプロ入りして、当初は眠れずに失敗したり、胃痛で胃薬のお世話になったりしたようで、だんだん経験を積み、成果で自信を持ち、いろいろな本を読み、よくなっていったようです。
私も心理学を勉強すると、
問題を抱えた人が本当に良くするには、その人の過去のトラウマや精神の病気を根治させていくより、(それはすごく時間もお金もかかります。)
問題や病気を抱えながら、目標を設定して、その行動の中で、折り合いをつけて毎日をそれなりに送れるようになる方が、よっぽど効果がでるという臨床の結果です。
「進化論」を書いたダーウィンも
「生き残る種とは、強いものや賢いものではなく、環境に適応できるものが生き残る。」
と科学的な実験の結果として書いています。
今の社会は「強い日本」、「強くあらねばならぬ。」「弱くてはいけない。」みたいな風潮が強いです。
しかし本来は弱くても問題を抱えながらも、当人が順応しようとして環境や社会も受け入れ、曲りなりにでも適応して少しずつ自分を磨いていった方が、人は生き延びやすく、本人も社会も結果的にうまくいくかと思います。