2017.09.09(土)
笠戸大橋手前の洲鼻港防波堤より
昨日17時45分から19時まで洲鼻港に寄ってみた。アオリイカ狙いのエギングである。同僚のHも本格的に始めたいという意向があり同行した。今の時季は産卵後孵化した小さいアオリイカが多い。8月くらいから赤ちゃんアオリが出てくるが、小さいときは岸壁などの近くに居ることが多い。イカは日増しに大きくなるので、10月以降は深場へと移動していく。
私は現在、光市の営業所に勤務しているが、光市では室積でアオリイカが良く釣れる。室積の御手洗湾はアオリイカの産卵場所のようで、今の時季は特に普賢寺前の波止や反対側(西側)の西の浜漁港などは釣り人で賑わう。
洲鼻港南端の防波堤に来てみると、既にエギングをしている釣り人が2名、先端では浮き釣り人が2人居た。この時点ではまだ1杯も揚がっていなかった。餌木を足元まで寄せて来てもアオリイカは寄って来ないとのことだ。
それでも、先客が足元で10cm程度の赤ちゃんアオリを揚げた。この後、子供を含めた家族連れ4~5人が来たが、主人と思われる人が同程度のアオリを1杯揚げた。アオリイカの数はまだ少ないようで、我々は街燈が点いている浮桟橋の方へ移動した。しかしアタリがあるわけじゃなく、引いてきた餌木にイカも寄って来ないので直ぐに納竿した。
今朝も5時15分に同じ場所に来てみたが釣り人は居なかった。30分程度エギングしてみたが何の反応も無く止める。私の場合、釣れなければ30分が限度である。
エギングを止めて旧日石前の岸壁まで戻る。今日はここでキス釣りが本命である。あわよくばカレイもである。今日は桟橋の左手から竿を出す。
4本サーフしてから桟橋の右手に移動し、エギングを試してみる。今の時季は2号の餌木で良いと思っていたが、昨日の釣り人は2.5号の餌木を使っていたので、私も2.5号に替えた。右手では根掛かりもあるので要注意である。ここではマダコも揚がるのでアタリがあれば素早くリールを巻き上げた方が良い。岩にくっつかれるとなかなか揚がらず、仕掛けをバラス確率が高くなる。まあ釣れたらの話であるが・・・。
桟橋先端の鉄柱にはカモメが数羽、羽を休めていた。すると突然桟橋先端右側でナブラが立った。かなり激しく小イワシの群れが飛び交う。恐らくヤズ(ツバス)かハマチが捕食しに来たのだろう。こういう時に限ってジグを持ち合わせていない。このナブラの近くでジギングすればハマチが掛かる可能性は高い。ナブラは収まることも無く、イワシの群れが飛び跳ねる音が聞こえるほど手前に近付いて来る。すると待ち構えていたカモメが急降下してイワシを捕らえる。中にはトビかミサエと思われるような大きな鳥が、大音響とともにダイブして小魚を足で掴む。いきなりのことだったので、目の前で起こる弱肉強食、食物連鎖の様に目が点になった。私の隣でタコ釣りをしていた老人も、「凄いね!」と驚いていた。
イワシの大群が寄せて来ていたので、ヤズ、ハマチだけでなく、アオリイカも寄って来ても良いと思ったが、こちらの方は皆目音沙汰なしだった。真昼間でもアオリイカは釣れるのでこれで懲りずにまた試したい。しかし、カモメらはここでナブラが立つことを知っていたのだろうか?私が来る前にもナブラが立っていたのだろうか。今度来る時はジグも用意しておかなくっちゃ。
以前にも同様の内容をアップしているが、再度キスの薀蓄を披露しよう。
キスは『鱚』という字で表す。キスの『キ』は接続語で『ス』は性質が素直で飾り気がなく清楚でおとなしいという意味。この魚にぴったりの言葉。正式名は『シロギス』で、白身で淡白な味は和洋の各種料理に合う。『アメギス』はオーストラリアからの輸入魚で、肌が『シロギス』よりもあめ色がかっている。『アオギス』もいるが、味は少し青臭くクセがある。シロギスの鮮度の良いものは、象牙色と濃いピンク色の混ざったような側線がはっきりしている。北海道南部から九州にかけての内湾や岸近くの砂泥地に生息。特に、九州、四国、日本海では30cmの大物が獲れる。
味の良い『シロギス』は海のアユと呼ばれる。キスの産卵期は8~9月なので産卵前の初夏が旬となる。特に6月ものは、「絵に書いたものでも食え」と言われるほど美味。キスは死ぬと急速に味が落ちるので新鮮なものがお勧めである。『シロギス』は脂質が1%と非常に少ない。水分が多いのでうまく水分を抜くことが肝要。刺身の場合は、開いた後で塩水で洗って水分を抜く。天ぷらの場合も、丹念に水分をふき取る方がふわっと美味しく仕上がる。キスってほんとに旨いですね。我が家の子供たちもキスの天ぷらが大好物です。
さて、肝心の釣果であるが、アタリも解らないような10cm強の子ギスが6尾釣れただけだった。勿論、全てリリース。今夏は釣行回数も極端に少なかったが、なかなか満足いく釣果が得られない。まだ水温が高いので後1~2ヶ月はこんな状態かも知れないなあ。海水温は陸上の気温の1ヶ月遅れというから、今の海水温は8月の一番暑い時のものだ。魚も暑くて食欲は無くばてているのかも知れない。それにしては餌取りが多く、餌は直ぐに無くなっていた。う~ん、小魚は食欲があるということか?
旧暦:7月19日
場所:日石前岸壁
時間:05:50~10:00
天候:晴れ
風 :弱風
月齢:18.4
潮 :中潮 満潮10:22潮位329cm 干潮04:21潮位69cm
狙い目:キス・カレイ
釣り方 :サーフ
餌 :アオムシ
釣果:小ギス6R
【9月9日過去の釣行記録】
・2006年華西防波堤、17:30~19:15、大潮、釣果=2人でメバル15・アジ10・クロ1
・2010年粭島小瀬戸、18:45~20:45、大潮、釣果=アジ2・アオリイカ2
・2013年洲鼻港防波堤、18:30~19:30、中潮、釣果=アオリイカボウズ
【この日の釣り情報】
・この日の釣り情報はありません。
【旧暦7月19日釣行記録】
・2008年08月19日、徳山築港、06:40~07:25、中潮、釣果=キス15
・2010年08月28日、櫛ヶ浜港防波堤、19:30~22:40、中潮、釣果=メバル3・アジ10・チヌ1
・2013年08月25日、粭島神社前、18:00~20:30、中潮、釣果=アオリイカ20
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