2016.08.19(金)
16時12分、Tが岩山の中腹付近を実地検分、まずは食事用の平らな場所を確保する。釣り場はかなり下の方なので、食事時には上り下りだけで疲労困憊した。
岩下周辺の地形や沈み瀬などを、夜になると見えなくなるため明るい内に良く調べておく。それにしても水が綺麗だ。海底まで見えるのは水深が浅いばかりでは無く、濁りが無い。おまけに月夜となるとメバルは浮き上がって来ないだろう。
この水道は潮が良く通りそうだが、ここも水深が浅く水が綺麗すぎる。但し、水道は潮流が速いことが多くメバル釣りには適さないこともある。
私は取り敢えずこの方向に竿を出すことにした。写真よりは実際の方が近く見える。
夕まずめの祝島、そう言えば、祝島は一晩中ライトアップされていた。何故だろうと不思議だったが、帰宅後TVのニュースで4年に1度のお祭りだったことが解った。神舞(かんまい)というお祭りで1100年の歴史を誇る。大分から祝島へ難破船が漂着したのが始まりのようで、木船の上で神楽奉納などの神事が行われる。お祭りは16日から5日間行われ、20日の出船神事で終わる。終わりは祝島から大分へ船が帰るのである。
釣り始めはまだ明るかったこともあり、釣れるのはベラばかり、10尾程度は揚げたが全部リリース。夕まずめ頃の19時17分、30数cmのクロをゲットしたが、写真を撮った後に跳ねて海へ逃れた。21時頃にもかなりの大きさのクロを掛けたが、引き上げる時に足元で1号のハリスが切れた。やはり夜釣りではハリス2~3号の太い方が良い。
19時30分、25cm程度のマダイをゲット、小さいが引きは楽しめた。帰宅後刺身にしたが非常に美味だった。但し、切り身は僅かしかなかった。夕まずめが一番アタリも多かったように思う。
22時前に潮止まりとなったため夜食タイム。Tが作ってきた‘そうめん’を食す。夜中の孤島の岩山で食す‘そうめん’はまた格別である。それとゆで卵に味塩を振って食すが、これがまたいける。こういうことは釣り人でないと体験できないだろう。登山で食すおむすびも格別と友人のKが言っていたが、海と山とでは風と風味が違うのだ。
22時30分頃釣行再開するが、今度は潮流が北側から南側へと真反対になっていた。小島(岩)が並んでいるので潮流は島と島の間はちょっとした水道になっていて、潮流も右へ左へと変わって行く。
日付が変わる頃から、月が完全に隠れて真っ暗闇となった。対面の島影や海面に出た岩も全く見えない。こうなっては見当で仕掛けを遠投する他ない。この状態が本来のメバル釣りの好条件となるのだが、流石Tである。この機を逃さず20cmオーバーのメバルを数尾ゲットした。私は棚取りが不味く、仕掛けを藻や岩に引っ掛けたりで仕掛けを作り直す方に時間を取られた。最後に、「これはメバルなら大きい・・・いやクロか・・・」 足元まで寄せて 「スズキじゃ!」とTが叫ぶ、 が・・・鰓荒いされてハリスを切ってしまった。60cmはあったと言う。
朝まずめ。まずめ前には納竿した。16日3時頃から雷が鳴りだし、4時頃には頭上近くで雷光がひかりだしたので怖くて納竿した次第。岩の上なので何れにしても逃げ場は無いが、竿に雷が落ちることが良くあるし、雷が海面に落ちても竿を握ると感電する。本来なら朝まずめ時は一つのチャンス時ではあるのだが致し方ない。
朝5時39分、渡船が迎えに来る。
帰路、ハナグリ島に別れを告げる。
6時帰港、船長の山谷氏はかなりの高齢、足元は覚束ないが操舵の腕前は文句なし、「俺が引退しても、もう一杯渡船がいるから心配ない」と言われる。
これが2人の全釣果である。 私はクロ2尾、Tはスズキを逃している。25cmクラスのメバルはTである。小アジや小メバルはリリースした方が多い。リリース分も含め魚種で言うと、メバル、アジ、クロ、マダイ、カサゴ、ベラ、カナコギ等である。メバルは浅瀬のものはキンメバルが多い。深場でないとダークホースのような立派なクロメバルは居ない。今回は潮も今一、月齢も今一、腕も今一・・・ということで次回に期待だ。
釣行中から岩場を裸足で歩いていたので足がむくんだなあと思っていたが、帰宅して服を脱ぎ靴下を脱いで吃驚!足首から下が焼きたてのパンのように膨れ上がっている。そして虫に噛まれたのであろう赤い斑点がびっしり付いている。大して痒くはないがむくんだ足は熱を持っている。念のため病院に行こうと思ったが16日は盆休みだった。
15、16日は病院が盆で休みだったので、17日の9時頃行ってみたが、初診ということもあり診察されたのは11時30分、何と2時間半待ちだった。待った割には女医先生の診察は横目で一目診て終わり。私はフナムシやムカデが岩の上に沢山居たからそれに刺されたのだろうと言ったが、先生は飛ぶものだろうと言われる。飛ぶものはアブを1尾しか見ていないので絶対ありえないと思ったが、敢えて反論はしなかった。そして一番良く効くという虫刺され薬を処方された。診察はものの1分だったが、釣果はどうだったかとか羨ましいとかそんな話の方が遥かに長かった。
足の写真は17日の夕方に撮ったものなので腫れはかなり引いている。足の指10本全部無数に刺されているので、完全に腫れが引くまでは歩き辛い。Tに電話で足のことを報告すると、素足で岩場を歩くとこうなるんだという戒めのためにも記録に残しておくべきだというので不本意ながら掲載する(本来、足の写真以下の記事は無い)。
PSゴチさんへ、島や小岩などの海沿いは蚊が非常に多いんですよ。この夜は蚊取り線香を焚きまくっていたせいか居ませんでしたが・・・・。
釣行日:8月15日~16日
旧暦:7月13日~14日
場所:上関ハナグリ島
時間:15日17:00~16日04:00 11時間釣行
天候:曇り 16日3時頃~4時雷
風 :南弱風
月齢:12.3~13.3
潮 :15日中潮 満潮19:30潮位297cm 干潮12:41潮位86cm
16日大潮 満潮06:54潮位273cm 干潮01:25潮位144cm
狙い目:メバル
釣り方 :浮釣り
餌 :アオムシ
釣果:持ち帰り小メバル10程度・カサゴ2・マダイ1・小アジ10程度
釣友:同僚T=持ち帰りメバル4
【8月19日過去の釣行記録】
・1997年笠戸島周辺、13:00~17:00、船釣り、大潮、釣果=キス多数
・2007年佐合島海水浴場、08:05~15:00、小潮、釣果=キス12・ベラ15・小ダイ3
・2008年晴海埠頭、06:40~07:25、中潮、釣果=キス15
【この日の釣り情報】
・この日の釣り情報はありません。
【旧暦7月17日釣行記録】
・1997年08月19日、笠戸島周辺、13:00~17:00、大潮、釣果=キス多数
・2005年08月21日、大島日本精蝋前岸壁、18:50~23:15、大潮、釣果=2人でアジ10・チヌ1
・2009年09月05日、櫛ヶ浜港防波堤、19:35~22:00、大潮、釣果=チヌ1・メバル1
・2011年08月16日、落港防波堤、06:30~10:10、大潮、釣果=キス3・マダイ1・チダイ1・アオリイカ1
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