2019.12.30(月)
17時30分頃から私は竿を出す。まずは初めての釣り場なので、仕掛けの飛び具合を確認し沈み瀬などの瀬際を探る試行である。暗闇になると瀬などは全く見えなくなるので、まだ明るい内に感覚を覚えておく必要がある。しかしアタリは全く無い。夜は永いが少々不安が募る。
18時、夕まずめ時である。三日月と金星?が西の空にくっきり見える。今日は月も早く沈むので暗闇は濃くなるが、晴天なので満天の星空と向かいの祝島の集落の明かりで結構夜目は効く。メバル釣りは曇り空で真っ暗闇の方が理想である。
Tも深夜の食卓作りを整えこの頃から竿を出す。いきなり良型のメバル2尾を揚げる。6時30分頃には私も同型のメバル2尾を揚げるが、この後は潮も止まりアタリが無くなる。誘いを掛けては時々揚がる程度である。それでもTは手前の瀬際を攻め、小振りのメバルを数揚げているようだった。
22時30分~23時30分頃まで潮がゆっくりではあるが西から東(上関方面)へ流れ、この時間帯が時合だった。良型のメバルが立て続けに揚がり、一時入れ食い状態となった。こういう時は手返しの上手さが釣果を分ける。
この時間には既に私は足腰、尻が痛くて仕方なかった。徹夜というものが如何に無謀なものか少々不安にもなってきた時間帯である。冬の釣行は厚着なので動作も鈍くなる。最小限の動きが余計に身体を固くしてしまうのだ。この歳になるとやはり身軽い夏場の方が良い。通しの磯釣りは年に1~2回程度なのでなかなか慣れない。23時頃から夜食の予定にしていたが、時合のため1時間ずれた。
23時50分頃から食事の準備に入る。Tは岩場での炊飯には慣れており、必要な道具も十分に揃えている。私はと言えばTにおんぶにだっこである。今夜のメニューは焼肉におでん、フィニッシュがカレーライスである。この頃、ちょっと東風が吹いていたので火力の消耗が激しかった。
1時30分頃まで宴たけなわとなる。1時間半程度の食事タイムだったが、冬の真夜中に岩場の上で食すというのもなかなか良い。空を見上げると満天の星空である。子供が小学生の頃は星座の名前も良く覚えていたが、いまではカシオペア座など少ししか思い出せないし、星座の位置関係もあやふやである。これだけ星があるのだから、我々のように寒い夜中に、竿を出して魚を釣っている異星人がいても不思議ではない。そのことをTに言うと上手く伝わらなかったのか興味も無いようだった。想像力に欠けている。
食事前の23時57分、40cm級チヌゲット。実は磯釣りに来て初めてのことではあったが、サーフ竿を1本忍ばせて来た。だから餌にコウジが混じっているのだ。捨て竿で置いておこうと思ったのだが、上手くいけばヒラメをと欲を出したのである。サーフは2回しか投げていない。1回目は上陸後直ぐに投げて放っておいたが、20時頃巻き上げて見ると完全な根掛かりとなっており、錘は回収出来たものの針は全部切れていた。遠投して錘が着底すると直ぐに藻に掛かるようで、2回目に投げた時には投げっ放しで置いていた。食事時にサーフ竿のことを思い出し、巻き上げようとするとやはり根掛かり状態、但し、何度か竿を引くとスッと抜けたように感じた。こういう時には魚が釣れている可能性が大である。続けてリールを巻き上げていると魚の確かな手応えが竿を持つ掌に伝わって来る。岩場近くまで寄せてヘッドライトを付けてみると白い腹だけが良く見えたので、ひょっとするとスズキかなと一瞬思ったが、正体はチヌ(黒鯛)だった。普段、50cmのチヌでも持ち帰らないが、この時季のチヌは美味いと言うし、会社同僚のN嬢が魚を取りに来るというので持ち帰ることにした。
朝まずめ頃の6時過ぎからは全くアタリもないので、6時30分頃から納竿準備に入る。クーラーボックスの上の方の2尾で記念撮影。今回は22~24cm程度の良型のメバルが多かった。今回、メバルの引きは十分に楽しめた。
2人で22ℓのクーラーがほぼ一杯になった(底に氷が少し入っているので上げ底)。
7時10分には瀬渡し船が着く辺りに荷物を纏める。
ゴミは岩陰で焼却した。
7時39分に渡船が迎えに来る。この時には背中から臀部に掛けて筋肉痛である。背中を伸ばそうにも痛くて伸び切らない。先に尾島の釣り人4人を迎えに行ったようで、荷物の積み込みを手伝って貰って助かった。
船上で尾島のメンバーと釣果を報告し合う。次回は尾島にも行ってみたい。
7時51分、牛島の波止のメンバーを迎えに行く。25cm程度のアジやメバルが釣れたとのこと。それと、60cm級のマダイもゲットしていた。
8時15分光井港へ帰港。荷物は全員が一列に並んでリレー方式で陸揚げした。
帰りにT邸へ寄り、魚を仕分ける。全部の数を数えてはいないが、私がメバルを30尾程度釣ったと思う。Tは私より多く釣っていると思う。私は他にはチヌ1尾、アジ10尾程度か。Tはホゴメバルの大きいのも釣っているが、チヌの下辺りにいるのか姿が見えない。
私がメバル20尾とアジ6尾を持って帰る(大半は配った)。Tは要らないと言うので、魚を取りに来た会社の同僚N嬢が残り全部を持ち帰った。N嬢も友人知人に配るとのこと。今日はN嬢に搗きたての餅を頂いたので敬称は”おばさん”ではなく”嬢”となった。物々交換のようでもあったが。
9時30分頃帰宅。道具や荷物を片付け一風呂浴びる。この時の風呂は最高に心地よい。疲れが一気に抜け出していくようだが、筋肉痛は消えない。風呂上がりに、早速家人が捌いたメバルの刺身で一杯やった。やはり獲れ立ての刺身は美味である。歯応え、味とも申し分ない。
釣行日:12月28~29日
旧暦:12月3~4日
場所:牛島岩場
時間:28日出港時16:10~29日帰港時08:15 16時間釣行
天候:晴れ(夜は満天の星空だった)
風 :概ね凪、一時東風 月齢:1.9~2.9
潮 :中潮 (徳山港)28日干潮16:15潮位105cm 満潮21:41潮位269cm
29日干潮04:17潮位 11cm 満潮10:58潮位299cm
狙い目:メバル
釣り方:浮釣り
餌 :アオムシ ・コウジ
釣果:メバル30尾程度・アジ10尾程度・チヌ1尾
釣友:同僚T=メバル40尾以上、アジ2尾・ホゴメバル1尾・アイナメ1尾
【12月30日過去の釣行記録】
・2005年大島居守、19:20~22:50、大潮、釣果=2人でメバル7・メイタ1
・2006年第2埠頭東側、06:15~17:15、若潮、釣果=カレイ13・キス1・アイナメ3・カナガシラ1・ハゼ3・マダコ1
・2018年徳山築港、06:40~11:15、小潮、釣果=30cmカレイ2・30cmアイナメ1・ハゼ8・キス1
【この日の釣り情報】
・この日の釣り情報はありません。
【旧暦12月5日釣行記録】
・1991年01月20日、門前川河口、10:00~13:00、中潮、釣果=39cmイシガレイ1
・1998年01月03日、新日鉄波止場、14:00~17:30、中潮、釣果=キス3・ハゼ2・アジ11
・2005年01月14日、大島大原、19:00~23:50、中潮、釣果=2人でメバル17
・2007年01月23日、中電西側岸壁、12:00~15:30、中潮、釣果=カレイ9・アイナメ1
・2008年01月12日、櫛ヶ浜港防波堤、18:15~23:40、中潮、釣果=メバル7・ソイ1・カサゴ1
・2015年01月24日、第2埠頭東側、06:40~13:00、中潮、釣果=ハゼ5
http://blog-parts.wmag.net/okitegami/base.php?ser=36906&m=219b56b2lb68fdf326a81
地元の牛島への瀬渡しが高齢のため最近廃業しましたので、
居守の瀬渡しに頼んだ次第です。