ビストロ レアール

石川県小松市にある「ビストロ レアール」のシェフがつづるあんなことこんなこと

まだ走れるシトロエン

2005年06月12日 | フランスこぼれ話
ノルマンディーのレストランの
メートルドテル(支給長)ムッシュ コルディエ氏が
乗っていたシトロエンは助手席から乗り込むのです。

ある日 レストランの昼のサーヴィスを終え
自宅に休憩に帰るムッシュ コルディエ氏に出くわし

私:”なんで 助手席から乗るの?”と たずねると

M コルディエ”運転席のドアを開けるとドアが落ちるんだよー
 だから針金でとめてあるから 開かないんだ”

私:”買い換えれば?”

M コルディエ”まだまだ走れる! と言いながら
 愛車に乗り込むと キュルルル、、、、キュル キ キ キ キュ>>>>
 ヴォン ヴォン ブルルブルガーギャ-ガラガラバババババババリバリ

すごい排気音と共に瞬く間に走りされず
音だけ先行してまだ そこここでトロトロと走って帰るのが日課になっていました

レストランの外でM コルディエの乗るシトロエンを見かける事があったのですが
カーブでよろよろしながら走っているのには
思わず「しっかり止まらずに走って」
と願ったものでした。

フランス人にとって車は道具!
目的地まで運んでくれる道具としか見ていないのが
一般的でワックスをかけたりエアロパーツ着けたり
アクセサリー飾ったりしていません
私は小学校の時カーデザイナーを夢見ていたので
車好きでしたし 車を大事に考えていましたが
そんなこんなで
車に対して考え方がかわりました。

[写真が見つかりました
もしかしたら私の思い違いかもしれません
シトロエンじゃあなくてプジョーかも?]