とりあえず電装の話だけど、YBRのバッテリの右に緑色の何かと赤い何か
が一体になってる部品が鎮座してる。
これがセルモーターの大電流の入り切りを行うスターターリレーと他の全電
装系の電源の配線元なんだな。
赤い配線コネクタの左右のロックレバーをつまみながら地道に引っ張ると
外れて、コネクタの端子とメインヒューズ(15A)がこんにちは!
見えない内部の接続はこんな経路になってるよ。
さてさて、上側の左右の端子は写真でわかるようにつながってるよね?
しか~~し、YBRのワイヤーハーネス自体では電源ラインは右側しか使っておらず
左側は未使用の空き端子になってるはずなんだ。
かしこい子はもう分るよね?
コネクタ用平型端子メスに希望の配線を圧着して赤いハウジングに差し込めば、
ハーネスの配線を切ったり剥いたり繋いだりせずにヒューズ経由のDC12V+の
バッテリ直配線が可能だ。
俺はここに1.25sqの赤いビニール電線を接続して、あとはまあ色々と使ってるよ。
マイナス側の配線は6Φ穴の丸型端子を使ってバッテリの-端子に共じめしてる。
バッテリ端子のボルトは5Φだけど都合の良い丸型端子が手元になかっただけだ。
最後に、これだけは忠告しておこう。
引き出せる電流は無限ではない!
配線やヒューズとのバランスもあるんだよ。
追加配線は電線自体はおおよそ12Aくらいの電流容量だけどヒューズ経由なので
他のハーネスの消費電流分との兼ね合いでせいぜい3A程度しか引き出せないだ
ろう。
なぜなら元々ある15Aヒューズ経由なので、既存の消費電流に足す感じで電気を
もらうからである。
調子に乗ってDC12v-AC100Vインバーターなんか繋いでパソコンやテレビ、
冷蔵庫や炊飯器なんか繋げると、あっと言う間にヒューズが切れるかバッテリが上
がるだろう。w
以上の事を理解してる賢い子や良い子はこの配線のマネをしてもかまわないだろう。
だたし間違っても車体へのショートや正体不明な太さの電線の流用はダメだよ。
線材は許容電流容量が分ってる物を使わないとね。
以下が大まかな推奨値として参考にするといいだろう。
太さ 最大電力 最大電流
0.75sq AWG18# 80W 6.5A
1.25sq AWG16# 140W 12A
厳密には負荷のデューティーサイクルや結束環境によって若干上下するので、推奨
値は連続して流せる限界の目安で、完全な安全値ではない。
簡単言うと太い事はいいことだけど、狭い所では放熱できずに電流容量が下がる。
もっと知りたければ「ワイヤ・ケーブルの電流容量 Ampacity」で検索して文献など
を流し読みしておくといいだろう。
特に「長時間定格」の項の[狭い空間で束ねたとき(A)]が自動車やバイクの電装
系の条件に当てはまり、ヘッドライトなど常時点灯関係がまさにこれ。
電線単体の規格だけを鵜呑みにしたらまずいってわけだ。