建物にしっかりと組み込まれた
つなぎ梁は、
地震に遭っても、外れてしまうことはない。
同様に、思慮に富んだ揺るぎない心は、
どんな時にも、くじけない。
『シラ書』(集会の書) 22章16節 旧約聖書続編
くじけないで
ねえ 不幸だなんて
溜息をつかないで
陽射しやそよ風は
えこひいきしない
夢は
平等に見られるのよ
私 辛いことが
あったけれど
生きていてよかった
あなたもくじけずに
『くじけないで』 柴田トヨ

詩集「くじけないで」の著者 101歳の詩人、柴田トヨさん死去
■産経新聞2013年1月21日
産経新聞「朝の詩」からデビューし、98歳の時に刊行した詩集「くじけないで」がミリオンセラーとなった詩人、柴田トヨ(しばた・とよ)さんが20日午前0時50分、老衰のため宇都宮市内の老人ホームで死去した。101歳だった。通夜は23日午後6時、葬儀・告別式は24日午前10時、宇都宮市川田町1077の4、川田市民ホールで。喪主は長男、健一(けんいち)氏。
栃木県出身。調理師だった夫と死別した後、宇都宮市内の自宅で独り暮らしを続け、90歳を過ぎてから健一さんの勧めで詩作に挑戦。産経新聞の1面連載「朝の詩」などに投稿し、掲載の常連になった。ユーモアにあふれ、人生を前向きにとらえた作品のファンは増え続け、「朝の詩」掲載の作品を中心にまとめた第1詩集「くじけないで」(飛鳥新社)が2010年3月に出版されると、詩集としては異例の150万部を突破するベストセラーに。
同詩集はのちに韓国や台湾、オランダなど5つの国と地域でも翻訳出版されてヒット作となった。
その後は、振り込め詐欺犯に「さん」付けで呼びかけた埼玉県警の防犯ポスターや、茨城県警の高齢者向け交通安全ポスターなどにも登場して話題に。東日本大震災の被災者を励ます詩も発表した。同郷の詩人、相田みつを氏(故人)との共同作品展なども注目された。
100歳を迎えた11年9月には第2詩集「百歳」や写真集も刊行された。

※ 画像には著作権が存在する可能性があります。
柴田トヨさん死去 「麗しく老いる…希望の星だった」相田みつを美術館館長
■産経新聞 1月20日 12時59分配信
栃木県栃木市出身の柴田トヨさんが郷里の詩人として尊敬していた相田みつを氏の長男で相田みつを美術館(東京都千代田区)の館長、相田一人さん(57)は「98歳で処女作はギネス級。高齢化社会の希望の星だ」と悼んだ。
同館は平成23年3~7月、全国で最初にトヨさんの作品展「詩人・柴田トヨの世界展」を開催した。
相田さんは「麗(うるわ)しく老いると書いて『麗老(れいろう)』という父の作品があるが、その父の造語『麗老』な方という印象だった。桜の古木が春にきれいな花を咲かせるように、体は老いても話の内容は女性らしく若々しかった」と人柄を振り返り、「高齢化社会をどう生きるか、希望の星でもあったと思う。90歳を超えて詩作を始め、98歳で処女作を出したことは普通ではありえない、ギネス級のこと。心からご冥福をお祈りいたします」と述べた。

つなぎ梁は、
地震に遭っても、外れてしまうことはない。
同様に、思慮に富んだ揺るぎない心は、
どんな時にも、くじけない。
『シラ書』(集会の書) 22章16節 旧約聖書続編
くじけないで
ねえ 不幸だなんて
溜息をつかないで
陽射しやそよ風は
えこひいきしない
夢は
平等に見られるのよ
私 辛いことが
あったけれど
生きていてよかった
あなたもくじけずに
『くじけないで』 柴田トヨ

詩集「くじけないで」の著者 101歳の詩人、柴田トヨさん死去
■産経新聞2013年1月21日
産経新聞「朝の詩」からデビューし、98歳の時に刊行した詩集「くじけないで」がミリオンセラーとなった詩人、柴田トヨ(しばた・とよ)さんが20日午前0時50分、老衰のため宇都宮市内の老人ホームで死去した。101歳だった。通夜は23日午後6時、葬儀・告別式は24日午前10時、宇都宮市川田町1077の4、川田市民ホールで。喪主は長男、健一(けんいち)氏。
栃木県出身。調理師だった夫と死別した後、宇都宮市内の自宅で独り暮らしを続け、90歳を過ぎてから健一さんの勧めで詩作に挑戦。産経新聞の1面連載「朝の詩」などに投稿し、掲載の常連になった。ユーモアにあふれ、人生を前向きにとらえた作品のファンは増え続け、「朝の詩」掲載の作品を中心にまとめた第1詩集「くじけないで」(飛鳥新社)が2010年3月に出版されると、詩集としては異例の150万部を突破するベストセラーに。
同詩集はのちに韓国や台湾、オランダなど5つの国と地域でも翻訳出版されてヒット作となった。
その後は、振り込め詐欺犯に「さん」付けで呼びかけた埼玉県警の防犯ポスターや、茨城県警の高齢者向け交通安全ポスターなどにも登場して話題に。東日本大震災の被災者を励ます詩も発表した。同郷の詩人、相田みつを氏(故人)との共同作品展なども注目された。
100歳を迎えた11年9月には第2詩集「百歳」や写真集も刊行された。

※ 画像には著作権が存在する可能性があります。
柴田トヨさん死去 「麗しく老いる…希望の星だった」相田みつを美術館館長
■産経新聞 1月20日 12時59分配信
栃木県栃木市出身の柴田トヨさんが郷里の詩人として尊敬していた相田みつを氏の長男で相田みつを美術館(東京都千代田区)の館長、相田一人さん(57)は「98歳で処女作はギネス級。高齢化社会の希望の星だ」と悼んだ。
同館は平成23年3~7月、全国で最初にトヨさんの作品展「詩人・柴田トヨの世界展」を開催した。
相田さんは「麗(うるわ)しく老いると書いて『麗老(れいろう)』という父の作品があるが、その父の造語『麗老』な方という印象だった。桜の古木が春にきれいな花を咲かせるように、体は老いても話の内容は女性らしく若々しかった」と人柄を振り返り、「高齢化社会をどう生きるか、希望の星でもあったと思う。90歳を超えて詩作を始め、98歳で処女作を出したことは普通ではありえない、ギネス級のこと。心からご冥福をお祈りいたします」と述べた。
