地上を旅する教会

私たちのすることは大海のたった一滴の水にすぎないかもしれません。
でもその一滴の水があつまって大海となるのです。

死の陰[紛争地への赴任にあたり遺書を書き残して出発する医師も]

2013-01-30 12:18:13 | 今日の御言葉
【賛歌。ダビデの詩。】

死の陰の谷を行くときも/


わたしは災いを恐れない。
あなたがわたしと共にいてくださる。


あなたの鞭、あなたの杖/


それがわたしを力づける。


『詩編』 / 23編 4節 旧約聖書 新共同訳




私たちのすることは
大海のたった一滴の水にすぎないかもしれません。

でもその一滴の水があつまって

大海となるのです。



マザーテレサ『愛の言葉』より



★紛争地への赴任にあたり遺書を書き残して出発する医師も


■ウォールストリートジャーナル日本語版2013/01/24 11:25 am



紛争地への赴任にあたり遺書を書き残して出発する医師も
(写真提供・国境なき医師団日本)



長期間にわたり途上国などで勤務する日本人がさまざまなリスクにどう対応しているのか。邦人9人が犠牲となったアルジェリアの人質事件を受け、世界の紛争・被災地域で医療支援活動を展開するNPO法人「国境なき医師団」を取材した。

国境なき医師団は1971年に発足後、途上国を中心に医師を派遣してきた実績を持つ。日本からも年間90人程度のスタッフが赴任する。紛争地域ではたえず生命の危険にさらされることになるため、遺書を書いて出発する医師もいる。

派遣先で、万一突発的な銃撃戦などに巻き込まれた場合には、まずはほとぼりが冷めるのを待ち、隙を見て荷物を携えあらかじめ決めておいた避難場所に逃げ込むのだそうだ。医師団の1人、小口隼人氏は、仮に人質にされた際には「犯行グループがアラブ系の場合、母親の話をして、情に訴えるのが有効と言われている」と話す。話を聞いて、母親の写真を携帯しておくのも一案だろうかと考えた。





医師団は赴任前に1週間にわたるセキュリティに関する研修を受け、情報収集の重要性や救助を求めるための通信手段の使い方などをたたき込まれる。紛争地域で業務を遂行するには、危機を回避するための必要な情報を入手できるかどうかにかかっている。そのためには、対立する勢力の双方に情報ネットワークを構築しておかなければならない。

医師団はエチオピアとケニアの国境付近にある1000人規模のソマリア人難民キャンプで医療・人道援助を提供しているが、2011年に首都モガディシオで、ベルギー人スタッフとインドネシア人医師が殺害された。また、別のスペイン人スタッフ2人がケニアのダダーブ難民キャンプで拉致され、現在もソマリアで拘束されている。

2008年にはスーダンで栄養失調改善プログラムを実施していたが、ダルフール地区で紛争が激化し医師団の安全確保が難しい状況になり、撤収を余儀なくされた。すると、医師団に友好的だった地元住民との関係が悪化、危険を察知したスタッフが国連軍に救助を求めたこともあった。地元住民との良好な関係維持も不可欠だという。

記者: 吉池 威
(吉池記者をツイッターでフォロー: @WSJYOSHIIKE )



※資料画像【国の境目が、生死の境目であってはならない。】


アルジェリア, ソマリア, ダルフール, 国境なき医師団


※資料写真【栄養失調は救える!】