地上を旅する教会

私たちのすることは大海のたった一滴の水にすぎないかもしれません。
でもその一滴の水があつまって大海となるのです。

ご計画 [低所得者ビジネスでもサムスンに遅れをとる日本企業]

2013-01-25 02:18:25 | 今日の御言葉
神は、神を愛する者たち、

すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、
万事を益となるようにして下さることを、

わたしたちは知っている。


『ローマの信徒への手紙』 8章28節 新約聖書 口語訳



なぜ、神様は、わたしたちが
悪を行うことを妨げられないのでしょうか?


神様は人間をロボットとしてではなく、

神の似姿、

つまり自由な人間として
お創りになったからです。


わたしたちが、
ひとりの人を心をこめて愛するとき、

その人がまったく自主的に、
それに応えることを願っています。


神様は、
わたしたちを、
言葉では言いあらわせないほどに
愛してくださいます。


そして、


愛するか、

愛を退けるか、


キリストにおけるすばらしい共同体から、
何かを輝き出させるか、


あるいはキリストから身をもぎ離すか、

他の人々に、
生ける神への渇きを失わせるか、



こういうことの決断を、



神様は、わたしたちの完全な自由に
お任せになっています。


しかし、何もしないで、
ただ見ておられるのではありません。


人間とともに苦しんでおられるのです。



マザーテレサ『マザーテレサ100の言葉』より







もらったペンとノートで計算や名前を書くインドの小学生たち。
日本のBOPビジネスの成否は彼らもカギを握る
(関西経済同友会提供)


【ビジネスの裏側】

韓国にまた負けるのか! 
低所得者ビジネスでもサムスンに遅れをとる日本企業


■産経MSNニュース2012.12.31 18:00


 アジアやアフリカの低所得者をターゲットにしたBOP(Base of the Pyramid)ビジネス。日本をはじめ欧米など先進国の経済成長が低迷する中、海外の低所得者層を対象とする、このビジネスに活路を求める動きが広がってきた。人口の多いエリアは商機の可能性を秘めるが、現実はそう簡単にはいかないようだ。



勉強熱心なインドの子供たち

「ノートとペンを配るとかけ算を書いてみせてくれた。日本の子供ならアニメのキャラクターを書くんじゃないでしょうか」
 大阪市内で学習塾を経営する女性は平成24年11月上旬にインドを訪問し、現地の子供たちの勉強に対する意識の高さに驚いた。
 関西経済同友会が実施したインドのBOPビジネス調査に参加したこの女性は同国内でも所得水準の低い地域の小学校を訪問。その際、ノートとペンをプレゼントすると、子供たちは赤土のグラウンドに素足で座り込み、受け取ったばかりのノートに計算を書き込んだり、名前をつづり始めたという。
 女性は「決して豊かでなくても、子供たちの学習意欲の高さにびっくりした」と振り返る。その上で「教育への意識が高いことは、ビジネスパートナーとしても良いものがあるはずだ」と期待を込める。

韓国サムスン、LGは“成功者”?

 BOPとは、1人当たりの年間所得が3千ドル(約25万円)以下の層で、世界人口の約4割(約40億人)を占めるとされている。
 野村総合研究所のコンサルタントらがまとめた「BOPビジネス戦略」(東洋経済新報社)によると、このうちアジアのBOP層は約28億6千万人。なかでもインドでは約9億人が対象となり、世界最大のBOP市場として脚光を浴びている。
 著者の一人、平本督太郎さんは「インドは韓国のサムスン電子、LG電子の家電や携帯電話の進出が早かった」と話す。携帯電話の普及率は7割と高く、最近はスマートフォン(高機能携帯電話)の投入も始まっている。「インドの貧困層は水を買うお金はないが、携帯電話を持ち、テレビを見るという消費感覚を持っている」と解説。サムスンやLGがインドの平均所得に合わせて低価格の機種を投入したことも普及の要因の一つだという。


立ちはだかる厳しい現実


 しかし、BOPビジネスの成功例はまだ少ない。国内機械メーカーの関係者がこう打ち明ける。

 「新興国市場では、必ずといっていいほど現地政府の許認可が求められる。そのためには、日本政府やJETRO(日本貿易振興機構)などの協力が不可欠になってくる」

 日本企業が単独で乗り込み、BOPビジネスを始めても容易に受け入れられない。成否のカギを握るのは現地のパートナーだ。
 前出の関係者は「徹底した情報収集は当然。その上で、短期的に利益を上げるような考えを捨て、現地の成長に貢献する覚悟が求められる」と強調する。

 サムスンなど韓国勢の成功の裏には、徹底した現地の社会習慣や文化、トレンドの情報収集があったとされる。現地の人間を重要ポストに就かせ、「組織の現地化」と双方の成長に力を注いだという。
 ただ、そのためには多大な時間と投資が必要だ。関西経済同友会の視察に参加したソフトウエア開発会社を経営する男性も「電力が不安定で、道路が舗装されていない。このままでは、インドへの進出は無理だと感じた」と明かす。
 その土地と、人間の成長を支える-。そんな気持ちがなければ、BOPビジネスの成功は難しい。
(内海俊彦)

[産経新聞2012年12月31日 18:00]




■BOPとは (日刊工業新聞より)

 ボトム・オブ・ザ・ピラミッド。
「経済ピラミッドの底辺層」と訳される。米ミシガン大学ビジネススクール教授のC・K・プラハラード氏が提唱したことで知られる。1日の所得が「5ドル以下」で暮らす貧困層を指すが、世界で約40億人以上ともいわれるこの層は「潜在的な成長市場」として注目され始めている。貧困層を支援しながら、購買力を持った消費者に変える戦略がBOPビジネス。欧米企業ではすでに着手する動きもあり、ユニリーバがインドで、石けんを小分けでかつ低価格で販売したことなどが代表例。「BRICs」に続く将来の巨大市場づくりでは、尊敬・感謝される取引関係の構築が不可欠になる。