先週末、10月13日(金曜日)udoとcelloの共演を聴きに行った。
場所は四谷、ホメリ。音の良い喫茶店でのライブである。
二週間前にStringsでkarenさんとの共演で聴いた萩野仁子さんのudoの音色、と歌声が忘れられず、偶然見つけたライブのスケジュールに前日深夜(というか当日未明)、思わず予約を入れ仕事は定時で切り上げそそくさと地下鉄に乗り込んだ。
前回もudoとBossa Nova,、異色の組み合わせだったが、今回もcelloとのduo、ご本人曰く実験的な演奏とのこと。
Stringをさらに小さくした実にat homeで空間にcelloとudoの音色が、そして歌が響き渡る。天井が高く音が伸びやか。驚いたのがcelloの力強さ。5Mも離れていない目の前での、cello。ブンブンと唸り、弦が震える音が実にリアル。音も大きく、力強く、浸透力が強烈だった。奏者は星衛さん、たいへん楽しいキャラでどこか大らかな人。後で知ったのだが、それもそのはずなんとアフリカ生まれだそうな。歌も傑作。童謡仕立て、ではなく童謡そのものだが、ユーモラスで抱腹絶倒。「雨後の筍」傑作です。所作というか振り付けというべきか、とにかく動きがおもしろいのだ。変態チックとはご本人の談だが、まさに弩変態。(爆)
仁子さんのudoも相変わらず力強く、哀愁を帯びた独特の響きはノスタルジック。生で聴くudoの音色は本当に魅せられる。歌も僭越ながら、udoの音色と実にマッチし聴いていて心地よい。日本語によるオリジナル曲も楽しい。「俺は園長先生」「あのね ももちちゃん」である。とりわけ、前者はブルースと言っても過言ではなく、いい味がでていた。この曲好きだなぁ。
udoとcelloの相性はよかった。違和感なくすんなり聴けた。実験は成功です。
演奏もさることながら、お二人との交流も深められ楽しかった。小さなライブスポットだとプレーヤーとの距離が近く、実に気さくに気軽に歓談できるのが大きなメリットだ。当日は他のオーディエンスの方ともすっかり打ち解け、演奏が終わった後、ワイン片手にワイワイガヤガヤとお二人を交えながら四方山話に花が咲いた。
昔から民族音楽には興味があった。udoを含むアラブ中近東の音楽、そして打楽器中心のアフリカの音楽に。学生時代はアフリカの大地に憧れたものだ。どうやら、通奏低音のごとく流れていた原初的なカラダのリズムに火が着き、目覚めてしまったようだ。