今宵の一枚はprestigeのスタープレーヤーに焦点を当てたその名もAll Starsが奏でるアルバム、「Earthy」。録音は1957年1月。エンジニアは例によってvan Gelder。思わず聞き惚れてしまうアルバムである。1957年、時はまさにハードバップ最盛期、Prestigeも勢いに乗った一番良い時代で人気、実力とも絶頂にあったスタープレーヤーの競演である。非の打ち所がない、素晴らしい演奏である。アルのts、ファーマーのtp、ハルのasガ実によく音が解け合い吹きもの三菅編成のお手本のような演奏だ。絡むケニーのギターも、ウェスモンゴメリーほど力強くはないけど洗練されたハイセンスなサウンドで耳に心地よい。極めつけはマルのピアノ。リリカルでこれまた他の楽器と良く絡む。
聴いていてワクワク、それでいてリラックスできるサウンドはJazz演奏のお手本。
Van Gelderの録音が冴えまくり、ステレオにも負けない、いやむしろ凌駕するほどに音が左右に広がり奥行きも十分。一瞬ステレオかと思うほどに立体感が際立つ。on micな録音で有名だが、ライブを齧り付きで聴く感じだ。
side A
1.Earthy
2.What's Not
3.I wouldn't
side B
1.The front line
2.Dayee
(personnel)
Al Cohn(ts)
Art farmer(tp)
Hal Mackusick(as)
Kenny Burrell(guitar)
Mal Waldron(piano)
Teddy Kotick(bass)
Edmund Thigpen(drums)
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