アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

カルメンマキ&OZ(カルメンマキ&OZ)

2015年07月05日 23時47分25秒 | ジャズ







今宵の一枚はカルメンマキ&OZ、タイトルはそのまんま「カルメンマキ&OZ」。昨日久々にLed Zeppelinを聴いたらなんだかRockが恋しくなり今日はRock三昧となった。このアルバムは1975年にリリースされ、当時日本語の歌詞をいかにRockのリズムに乗せるか、で試行錯誤していたバンドの中でいち早く成功したのがカルメンマキ&OZであり、その成果が本アルバムである。圧倒的な歌唱力で、とにかく今聴いても古さは微塵も感じられず存在感が凄い。アルバムを全部聞いても彼女の歌と声しか記憶に残らないほど、際立っている。

個人的にもRockに目覚めさせてくれた記念すべきアルバム。ちょうど大学に入学したばかり、受験勉強から解放され毎日大音量で聴いていた。当時はクリエーションを始め、四人囃子、Far east family band、安全バンドといった個性的で才能溢れるバンドが活動し、まさに日本のRockの夜明けだった。残念ながらその後は尻すぼみ、Rockを感じさせるバンドはなくなり、日本のRockは名ばかりのつまらないものになってしまった。

このアルバムA面とB面の楽曲が逆ではないか。圧倒的にB面の内容が良い。シングルヒットした「午前一時のスケッチ」そしカルメンマキ&OZの代表曲「私は風」が収録されている。とりわけ「私は風」は好きな曲で、歌詞が素晴らしい。解放され、自立した女性の詩である。抒情的なイントロとその歌詞にはほろりとさせられ、その後の一転、力強い新たな人生に立ち向かう賛歌となる。落ち込んだ時マイルスの「Round about midnight」か「私は風」を聴くことにしている。やる気と明日への活力が湧いてくるから。

「私は風」の歌詞を記しこの項終わりとしたい。


あまりに悲しいことばかりで

どこか遠くへ旅にでようと

ポケットに思い出つめこみ

ひとり汽車に乗ったの

汽車の窓の外を走り抜ける

昨日までの私のにがい人生

もう二度と戻ることのない

この町ともさようならね

あぁもう涙なんか枯れてしまった

明日からは身軽な私

風のように自由に生きるわ

ひとりぼっちも気楽なものさ

あぁ目をとじて心もとじて

開いた本も閉じてしまえ

あぁ私は風私は風

終わりのない旅を続けるの

あぁ私を抱いて気のすむように

抱いたあとであなたとはお別れよ

どうせ私は気ままな女

気ままな風よ


胸の奥深くうす紫色の

霧が流れる

誰か教えて

私の行く先を


見知らぬ町の

街角にたち

人波の中漂う私

明日はどこへ

終わりのない旅


side A

1.六月の詩

2.朝の景色

3.Image Song

side B

1.午前1時のスケッチ

2.きのう酒場で見た女

3.私は風

(personnel)

カルメン・マキ(Vocal)

春日博文(guitar)

千代谷晃(bass)

石川清澄(piano)

古田宣司(drums)












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