SHAンパンでもいかが?

「最終楽章 気分はAdagio」
77歳の一人暮らし。

姉と弟

2023-03-03 08:33:00 | 日記
今晩のクラシックTVは
メンデルスゾーンでした。


メンデルスゾーンの描いた
イタリア、ナポリ近郊の
アマルフィ海岸の絵。
絵画もプロ級の腕前?




  ✨✨✨✨✨

メンデルスゾーンについては
清塚信也氏が話されたので
メンデルスゾーンと
仲の良かった
姉のファニーについて
ホンの少しですが。



(姉 ファニー)

銀行家として大成功し
ベルリンで押しも押されぬ
名士に昇りつめた
父アブラハム。

ユダヤ銀行の娘の
レ―ア・ザロモンと結婚
しました。
彼女は大バッハの弟子
キルンベルガーに学んだ
ピアノの名手です。
美しいソプラノで歌も歌い
英語・フランス語
イタリア語・ギリシャ語に
堪能な才女で、
二人の間に長女ファニー、
長男フェリックス、
次女レベッカ、
次男パウルが誕生します。



(12歳のフェリックス)

そんなメンデルスゾーン家。
朝5時起床。
身じまいを終えると
ラテン語の授業。
続いてギリシャ語と
ギリシャ哲学の授業。

9時に朝食。
10時から数学、
11時からはピアノやヴァイオリン、楽理や声楽などの
音楽のレッスン。

昼食後には絵画実技と
ダンス、水泳、乗馬、
全て専門とする
一流家庭教師の指導のもとに
行われていました。

彼ら兄弟はこの上に
シェイクスピア劇も上演し
フェリックスとファニーは
楽譜帳に作曲を始めました。

4人のうちで
一番ピアノが上手いのが
姉のファニーでした。
13歳でバッハの
「平均律クラヴィア曲集」を
全曲を暗譜で弾いています。

弟のフェリックスとは
固い絆で結ばれていた
姉のファニーは
歌曲、室内楽曲、カンタータ
など500曲にも及ぶ作品を
遺しますが、
父アブラハムから
おまえにとって音楽は
楽しみにとどめて
おくべきで、
作曲家は所詮、
女のものでは
ないと釘をさされて
しまい、
世に出ることは
叶わなかったのです。

   ✨✨✨✨✨

ファニー・メンデルスゾーン
1847年、5月14日
主催していた日曜音楽会の
練習中に脳出血の発作を
おこし、その夜に永眠。
41歳6ヶ月。

フェリックス・メンデルスゾーン

姉の死から半年後の
1847年、11月3日。
姉と同じ脳卒中で
38歳9ヶ月で永眠。

  ✨✨✨✨✨✨


フェリックス・メンデルスゾーン作曲。
交響曲「イタリア」
1楽章の冒頭。

ベルリン・フィル
リッカルド・シャイー指揮
(2‘59’’)