SHAンパンでもいかが?

「最終楽章 気分はAdagio」
77歳の一人暮らし。

運命の数字

2023-03-14 20:49:00 | 日記

今日は卒業式。
断崖君は目の覚めるような
イエロー•カラーで
やってきました。
とてもお洒落です。

  ✨✨✨✨✨

世界中で愛される
オペラ「カルメン」

現アンダルシア州都の
セビリアを舞台にした
スペイン情緒あふれる
名作ですが、
原作のプロスペル・メリメは
フランス生まれの
考古学者、歴史家です。
作曲家のジョルジュ・ビゼー
は両親ともに音楽家という
家庭に育ち、
9歳でパリ音楽院に入学、
リストが激賞するほどの
ピアノの腕前でしたが、
本人はオペラ制作に
こだわりました。
フランス生まれの二人が
タッグを組んだ
フランス語で歌われる
フレンチ・オペラです。





ジプシーで
煙草工場の女工の
カルメンはケンカが原因で
牢屋に入れられそうに
なりますが、
竜騎兵伍長のドン・ホセを
誘惑して護送を免れます。
カルメンに心奪われた
ホセは婚約者のミカエラを
捨てカルメンのもとに
走りますが、
気ままな彼女はすでに
闘牛士エスカミーリョに
惹かれているのです。
嫉妬に狂ったホセは
闘牛場の裏でカルメンを
刺し殺してしまいます。

  ✨✨✨✨✨✨

1875年の初演は不評に
終わります。
このオペラを観た
チャイコフスキーは
「必ず全世界を征服するで
あろう」と予言しますが、
気の毒なことにビゼーは
初演から3か月後の
6月3日に36歳で
世を去りました。
ビゼーが危篤に陥った夜、
オペラ・コミック座では
「カルメン」の上演中でした。
第3幕のカルタ占いの場で
カルメンがトランプを
並べると何度やっても
不吉な札ばかり出るのです。
ちょうどその頃、ビゼーは
生死の境をさまよって
いました。

《3》という数字に因縁が
深かったビゼーの死。

「カルメン」の初演が
3月3日。
世を去ったのが
3か月後の6月3日。
しかも「カルメン」の
33回目の上演中で
持病は3つあり、36歳没。


   ✨✨✨✨✨

「カルメン」
 マリア・カラス
(6’22")



間奏曲
フルート
エマニュエル・パユ
指揮
グスターボ・ドュダメル
ベルリン・フィル
(3’17")




大スター

2023-03-13 23:32:00 | 日記


歯医者さんに
お伺いしました。
あわや抜歯かと
思いましたが、
丁寧な治療のおかげで
貴重な1本を
残すことができました。


  ✨✨✨✨✨✨

今夜はWBCはお休み。
夕食後、ソファでウトウト、
連日の寝不足を少しばかり
解消しました。(*^_^*)

大谷選手の大活躍に
目が離せませんが、
ピアノの世界にも
大スターがいます。

女性では
マルタ・アルゲリッチ
でしょうか。
半世紀にわたって
憧れの存在です。




  ✨✨✨✨✨✨

ラフマニノフ
「ピアノ協奏曲第3番」

第2番は特に有名ですが
1990年に書かれた第3番は
第2番に比べて
何倍も難しく
協奏曲の超難曲と
言われています。

「シャイン」という映画が
ありましたが、
主人公がこの曲に挑戦して
精神的におかしくなった
いくのです。


特に3楽章は
超絶技巧と歌の感性を
総動員しなければならず、
フィナーレは
ドラマティック。
あまりの難易度に
演奏されなくなって
いたのです。

曲を献呈されたピアニスト、
ヨゼフ・ホフマンも
結局、弾くことが
できませんでした。

ようやく演奏されるように
なったのは1960年以降と
いわれています。

  ✨✨✨✨✨

若くて美しい
マルタ・アルゲリッチと
指揮リカルド・シャイーの
共演ですが
フィナーレは
鳥肌が立ちます。
(42’03)




最近では藤田真央さんも
弾いておられます。


  






大ホー厶ラン

2023-03-12 22:34:00 | 日記




今日も良いお天気。
午前・午後を
ピアノの前で
過ごしました。

   🥀🥀🥀🥀🥀

受験を終えたお嬢さん達。
3年前の小学校の卒業式と
入学式はコロナで
中止でしたので
中学校の卒業式を
心待ちにしています。

   ✨✨✨✨✨


夕食を早目に終え
TVの前に座りました。

WBCオーストリア戦。
1回表にいきなり
大谷選手の大ホー厶ランで
3点先取です。


勝ちました❗
4戦全勝で準々決勝へ。
木曜日が楽しみです。


それでは今夜は
ショスタコーヴィチの
「祝典序曲」
トランペットの
ファンファーレが華やかな
曲です。
指揮佐渡裕氏
(6‘17")




それでは
おやすみなさいませ。









日本VSチェコ

2023-03-11 22:49:00 | 日記
東日本大震災から
12年目となった今夜、
岩手・陸前高田出身の
佐々木朗希投手が
先発です。

今夜もTVの前に
座りました。



②ヌートバー選手と
大谷選手。
(ツィッターから
お借りしました。)

チェコの選手は
ほとんどが学生か
他の職業について
いる方らしいです。(*_*)
ところが1回表で
チェコが先制点。
簡単な試合なんて
無いのですね。
大谷選手も
チェコのピッチャーに
振り回されましたが
今、爆発です。
日本が勢いに
乗ってきました。

爆発にふさわしい曲。(笑)
(3’39")




《序曲1812年》の
フィナーレですが、
この曲はロシアの作曲家
チャイコフスキーが
1880年に演奏会序曲として
書きました。
1812年はナポレオン率いる
フランス軍がロシアに
侵攻した年で過酷な戦いと
なり、没落のきっかけに
なりました。

フランス国歌
「ラ・マルセーズ」などの
メロディを取り入れて
大成功を収めましたが
チャイコフスキー自身は
この曲を気に入らなかった
ようです。

   ✨✨✨✨✨

勝ちました!

チェコの選手全員が
日本の選手に
「おめでとう❗」と
声をかけてくれています。
気持ちの良い方々でした。


明日はオーストラリア戦。
頑張って欲しいです。



二刀流とおまけ付き

2023-03-10 22:37:00 | 日記

今朝はお嫁ちゃんから
連絡をもらい
あさイチで
角野隼人さんの演奏を
楽しみました。



東大大学院卒業で
ピアニスト・編曲家・
ユーチューバーとして
絶大な人気です。

ピアノと数学が大好きで
まさに二刀流ですね。

「3分間クッキング」を
アレンジ。
トイ・ピアノと
スタインウェイで演奏。
(2’38")





  ✨✨✨✨✨✨

昨夜の大谷選手は
素晴らしい活躍でした。



今夜も韓国戦で
打者として出場中です。


日本が13ー4で
大勝でした。❣️



  ✨✨✨✨✨     


クラシックの音楽家にも
二刀流がいました。

①パデレフスキー
作曲家・ピアニスト
ポーランド共和国初代首相

②ブルックナー
作曲家・指揮者・司祭
オルガニスト

③シュバイツァー
オルガニスト・医者・神学者
哲学者

④レナード・バーンスタイン
指揮者・ピアニスト・作曲家

⑤ミケランジェリ
ピアニスト・医師・
パイロット・カーレーサー





まだまだいらっしゃいます。
天はニ物も三物も与えるの
ですね。

  ✨✨✨✨✨✨

今夜のおまけ

"お内裏様になりたかった猫"




感謝の日

2023-03-09 23:07:00 | 日記


今日は3月9日
(サンキュー)の日です。




ノルウェーの作曲家の
エドヴァルド・グリーグが
ピアノの抒情小曲集を
書いていますが
その第7集の2曲目に
「感謝」という曲が
あります。

体調が次第に悪化した
時期の作品だけに
芸術性は高まり、
繊細で洗練された
小品です。




こちらはヘンデル作曲
「Dank sei der herr」




普段、野球を観ることは
ないのですが
今夜は特別。
大谷選手に釘付けでした。(*^_^*)
侍ジャパン勝ちました。

おやすみなさい。



ミモザの日

2023-03-08 22:00:00 | 日記

今日は国際女性デー。

イタリアでは男性が
普段お世話になっている
女性にミモザを
プレゼントする日で
ミモザの日とも呼ばれて
います。
「Festa della donna


ミモザの花言葉は
「感謝」です。

  ✨✨✨✨✨✨

「女性差別の中で」

ヨーロッパの
音楽学校において
19世紀まで
男女を差別する傾向が強く
女性が作曲を学べる環境は
ごく最近まで整って
いなかったようです。

クララ•シューマン
(1819ー1896)




シューマンとの恋を実らせた
天才少女ピアニストです。

家事と育児のかたわら
作品を書きますが
当時の女性差別の
風潮には逆らえず
ピアニスト業のかたわら
ほそぼそと
作曲を続けるしか
ありませんでした。



   ✨✨✨✨✨

   

ファニー•メンデルスゾーン
(1805ー1847)



メンデルスゾーンの姉。
弟と同等の楽才を示しますが
謹厳な上流ユダヤ人家庭の
女性観や女性の社会進出を
歓迎しない時代で
夢を叶えることが
できませんでした。


父の死後、
画家と結婚をしますが
夫の励ましもあり
41年の短い生涯でしたが
600曲近い作品を残します。

   ✨✨✨✨✨


アルマ•マーラー
(1817ー1964)



アルマは美貌と
芸術的天分で
ウィーン社交界の
花形でした。
17歳のときに
画家グスタフ•クリムト
との恋愛。

22歳の時に
知人宅の夕食会で
マーラーと知り合います。
23歳でマーラーと結婚。
作曲家としてよりも
グスタフ•マーラー夫人
として有名でした。

父はウィーンの宮廷画家
母は声楽家という
芸術を愛する家に
生まれましたので
作曲だけに専念していれば
大作曲家になっただろうと
思われますが
マーラーと結婚後、
専業主婦となり
夫の意向で
作曲を止めてしまいます。

夫の死後、
画家オスカー•ココシュカと
恋愛。33歳

建築家グロピウスと
2度目の結婚。36歳
その後、離婚して
詩人のフランツ•ヴェルフェルと3度目の結婚。50歳

ヴェルフェルの死後、
68歳からニューヨークで
華やかに暮らしました。
85歳で永眠。

  ✨✨✨✨✨

その後、
セシル•シャミナード
(1857ー1944)
エイミービーチ
(1867ー1944)が
作曲家として
世に認められるように
なるのですが
今夜はこの辺で。

おやすみなさい。











バイエル

2023-03-07 23:27:00 | 日記




「バイエル」と
聞いただけで
嫌な思い出が蘇るかたは
子供の頃に
親に無理やりピアノを
習わされたかも。

作曲したのは1806年に
ドイツのハレ近郊で
まれた
作曲家でピアニストの
フェルディナンド•バイエル
です。

室内楽などの器楽作品を
書いたようですが
すべてどこかに消えて
「バイエル教則本」にしか
名前が残っていないようです

この教則本は
小学校に上がる前に
クリアしなければ
ピアニストは無理だと
言われていました。

日本には1880年
(明治13年)に
アメリカ人音楽教師
ルーサー•ホワイティング•
メーソンによって
もたらされました。
メーソンは
文部省「音楽取調掛」に
雇われて西洋音楽を
教えておられた方です。

欧米では
あまり使われないのですが
日本では多くのピアノ教師が
バイエルを使用しました。

アメリカではグローバ―
バスティン、トンプソン、
使われることが多いのです。
私も子供達には
これでレッスンを
しているのですが
バイエルでは
とても思い出に残る
出来事がありました。





65歳を過ぎて
ピアノを習いたいと
いらした方が
「子供の頃、家が貧しくて
ピアノを買えず
近くの家から
毎日聞こえるバイエルを
弾きたいと憧れていました」とお話して下さり
早速、念願のバイエルを
始められたのですが
いつも楽しんで
よく練習してこられ
あっと言う間に
クリアされたあとは
べートーヴェンやバッハ、
ショパンなども
暗譜で弾けるように
なっておられました。


「晩年にピアノを
思う存分弾くことができ
母は最上の時間を
過ごしました。」と
先日、お嬢様から
ご連絡を頂きましたが
私もいつも心待ちに
していた時間でした。

























あっと言う間の半世紀。

2023-03-06 22:20:00 | 日記
朝の買物は気分を変えて
いつもと違うスーパーへ。
新鮮な野菜や果物をGET。
目新しい品物が一杯でした。








   ✨✨✨✨✨


「動物の謝肉祭」は
サン•サーンスの円熟期の
51歳の時の作品で
最も人気が高いものかも
しれません。
副題は
「動物園の大幻想曲」と
スコアに書かれています。


しかし「白鳥」は別として
生前にこの組曲を演奏する
ことを許しませんでした。




友人のチェリストの
シャルル•ルブークの
家に宿泊していたときに
私的な演奏会のために
書いてほしいと
頼まれます。
そこで
この音楽会に来た人達を
驚かしてやろうと
筆をとったのがこの曲です。

色々な動物の音楽的な
イメージにことよせて
お祭り気分を
堪能させる一方、
世俗や堅苦しい批評家どもを
皮肉ってやろうという気分に
あふれた奇抜な曲でした。

この初演以後は、
演奏することを許さず
全曲の演奏は
サン•サーンスの生前は
非公開で3回のみです。

そして第13曲の「白鳥」
以外、楽譜の出版を
自分が生きている間は
絶対に許しませんでした。

第11曲「ピアニスト」

優れたピアニストが
弾いても初心者のように
下手に聞こえるようにと
スコアには注意書きが
ついています。
煩い練習をする
ピアニストを
動物園の檻に入れ(笑)
凡俗なピアノ教師を
この曲で存分に翻弄し、
形式主義の
批評家たちにも
はらいせしたようです。

12曲「化石」

自作の交響詩
「死の舞踏」や
ロッシーニのオペラ
「セビリアの理髪師」が
使われていますが、
それらの曲が化石のように
古びた音楽であるとの
意味が込められています。

自作はともかく
ピアニストや
ロッシーニを
揶揄したような
楽譜の出版を
躊躇しました。

第4曲「かめ」

オッフェンバックの
「天国と地獄」をわざと
のっそり演奏させて
います。

第5曲「ぞう」

これはベルリオーズ
「ファウストの劫罰」の
"空気の精"のワルツを
引用。(笑)

「終曲」

オッフェンバックの
「天国と地獄」の有名な
フィナーレの旋律の
パロディーを用い、
全ての動物達が出揃い
うかれ、騒いで、
馬鹿騒ぎが
頂点に達します。
自由で綿密に
組み立てられた
フィナーレ。
皮肉、ユーモア、
抒情と変化に満ちた組曲は
華やかに幕を閉じます。

一般の初演は
彼の死の翌年で
これをきっかけとして
たびたび演奏されて
現在では彼の作品の中で
最もポピュラーなものに
なりました。

終曲
(1'48")




  ✨✨✨✨✨✨


半生紀前に
朝比奈先生と大フィルで
共演させて頂きましたが、
終演後、
調律師さんが
お茶を飲みに連れて
行ってくれた場所は
カフェではなく
主人の家でした。(*_*)

それから瞬く間に
ときが過ぎてしまいました。









AIとコラボレーション

2023-03-05 23:23:00 | 日記


今夜のクラシック音楽館は
AIと古楽器のコラボです。

前半は古楽鍵盤楽器
チェンバロで
ショパン ノクターン遺作

②ロワイエ めまい

③ロワイエ スキタイ人の
       行進

フォルテピアノで
④べートーヴェン 月光
         1楽章
⑤べートーヴェン 悲愴
         1楽章
⑥モーツァルト 幻想曲
 (未完の作品をAIが作曲)



鍵盤楽器の演奏は
小川加恵氏。
メディアアーティストの
落合陽一氏の映像との
共演でしたが
チェンバロとの共演で
面白いと思ったのは
スキタイ人の行進でした。

又、フォルテピアノでは
月光の1楽章の演奏には
大いに感じるところが
ありました。

古楽器の演奏は
お上手でしたが
現在のピアノほどの
迫力はありません。
映像があることで
興味深く聴くことが
出来ました。



モーツァルトの
未完の部分の
AIの作曲は?
残念ながら
まだよくわかりません。

  ✨✨✨✨✨

そのあとの
ステラーク氏との
コラボはスルーして
後半のラヴェルを
聴きました。

  ✨✨✨✨✨✨

モーリス•ラヴェル作曲
「左手のための
ピアノ協奏曲」

指揮
シャルル•デュトア
ピアノ
ピエール•ローマン•エマール

オーケストラの濃くて
豊かな色彩感に
耳を奪われました。

ピアノとオーケストラの
面白い掛け合いと
リズム感がカッコいいこと。

久しぶりの
色濃いラヴェルに
満足でした!

今夜はこのへんで。











春の歌

2023-03-04 22:07:00 | 日記

今日もあたたかく
久しぶりの休日を
家でゆっくり
過ごしました。

「春の歌」
フェリックス•メンデルスゾーン作曲。
(2’47")



春の歌で有名な
「無言歌集」は
メンデルスゾーンが、
生涯にわたって書き続けた
ピアノ独奏のための小品で
全8巻48曲が収められています。
「無言歌」とは
歌曲のようなメロディを
楽器のみで演奏する曲の
ことを言いますが、
「無言歌」というジャンルは
姉のファニ―•メンデルスゾーンが考案したといわれ
彼女も多数の「無言歌」を
作曲しています。

メンデルスゾーンの手紙に
無言歌集に関する言葉が
残っています。
『音楽について非常に
多くのことが語られて
いますが、本当はほとんど
語られていないのと同じです
私はそもそも言葉で音楽が
語り尽くされるとは
思いません。
もしそれができるとしたら
私はもはや作曲しなくなるでしょう。(略)
私の愛する音楽が
私に語りかけることを
言葉では言い表すことが
できません。
それは音楽が語ることが
不確かな思想ではなく
それがあまりにも
確かなものだからです。』

   ✨✨✨✨✨

ドイツで発行された
メンデルスゾーンの
記念切手です。






多数の言語を自在に操り
音楽のみならず、
詩作や絵画にも関心を
持っていた
メンデルスゾーンの曲は
知性的で気品漂う
作品です。

ピアノ演奏 バレンボイム
(2'10")




姉と弟

2023-03-03 08:33:00 | 日記
今晩のクラシックTVは
メンデルスゾーンでした。


メンデルスゾーンの描いた
イタリア、ナポリ近郊の
アマルフィ海岸の絵。
絵画もプロ級の腕前?




  ✨✨✨✨✨

メンデルスゾーンについては
清塚信也氏が話されたので
メンデルスゾーンと
仲の良かった
姉のファニーについて
ホンの少しですが。



(姉 ファニー)

銀行家として大成功し
ベルリンで押しも押されぬ
名士に昇りつめた
父アブラハム。

ユダヤ銀行の娘の
レ―ア・ザロモンと結婚
しました。
彼女は大バッハの弟子
キルンベルガーに学んだ
ピアノの名手です。
美しいソプラノで歌も歌い
英語・フランス語
イタリア語・ギリシャ語に
堪能な才女で、
二人の間に長女ファニー、
長男フェリックス、
次女レベッカ、
次男パウルが誕生します。



(12歳のフェリックス)

そんなメンデルスゾーン家。
朝5時起床。
身じまいを終えると
ラテン語の授業。
続いてギリシャ語と
ギリシャ哲学の授業。

9時に朝食。
10時から数学、
11時からはピアノやヴァイオリン、楽理や声楽などの
音楽のレッスン。

昼食後には絵画実技と
ダンス、水泳、乗馬、
全て専門とする
一流家庭教師の指導のもとに
行われていました。

彼ら兄弟はこの上に
シェイクスピア劇も上演し
フェリックスとファニーは
楽譜帳に作曲を始めました。

4人のうちで
一番ピアノが上手いのが
姉のファニーでした。
13歳でバッハの
「平均律クラヴィア曲集」を
全曲を暗譜で弾いています。

弟のフェリックスとは
固い絆で結ばれていた
姉のファニーは
歌曲、室内楽曲、カンタータ
など500曲にも及ぶ作品を
遺しますが、
父アブラハムから
おまえにとって音楽は
楽しみにとどめて
おくべきで、
作曲家は所詮、
女のものでは
ないと釘をさされて
しまい、
世に出ることは
叶わなかったのです。

   ✨✨✨✨✨

ファニー・メンデルスゾーン
1847年、5月14日
主催していた日曜音楽会の
練習中に脳出血の発作を
おこし、その夜に永眠。
41歳6ヶ月。

フェリックス・メンデルスゾーン

姉の死から半年後の
1847年、11月3日。
姉と同じ脳卒中で
38歳9ヶ月で永眠。

  ✨✨✨✨✨✨


フェリックス・メンデルスゾーン作曲。
交響曲「イタリア」
1楽章の冒頭。

ベルリン・フィル
リッカルド・シャイー指揮
(2‘59’’)










雛の春秋

2023-03-02 20:47:00 | 日記
今日は雛祭り。
我が家の
古いお雛さまです。




「雛の春秋」という
女声合唱組曲があります。
村上博子氏の詩集
「立雛」から
3つの詩を選び
髙田三郎氏が
作曲されました。

第1曲「雛の季節」

雛の季節とは
3月のことで
「わたしはどんなに
考えただろう。
私が雛であり
娘たちが娘たちで
あることの謎を」と
始まります。

そして
「わたしを作ったひとの
手の冴えと熱いこころとを」
を読むと
それは人形師の「願い」
であることがわかります。

人とはこの世では
「願うもの」であり
「願い続けながら生きる
もの」なのだと。

そして作品とは、
作者が何を願って
生きたかの
軌跡であると。

そして楽譜の中に
閉じ込められている音楽は
演奏されるたびに
いのちを得、
その「願い」を
その場にそのまま
生きかえらせ
この世に花開き続けると
作曲家は書いておられます。

  ✨✨✨✨✨

お雛さまの日、
久しぶりに開いた
楽譜です。

 






Happy Birthday

2023-03-01 23:31:00 | 日記



フレデリック・ショパン
1810年3月1日?
正確には不詳とされて
いるのですが
ワルシャワ公国の
ジェラゾヴァ・ヴォラに
生まれました。

父ニコラはフランス人、
貴族の家庭教師で生計を
立てるうちに、
ポーランドの女性
ユスティナと結婚し
数ヶ月後にワルシャワに
引っ越します。
フランス語と
フランス文学の
教師になりました。

母はピアノが上手で
ショパンは母親から
手ほどきを受け、
母の歌うポーランド民謡を
聴いて育ちました。
両親ともに音楽を
趣味としていたので
家庭にはいつも音楽が
あふれていたようです。



(ショパンの生家)


母のユスティナは
ワルシャワの西方、
バルト海に面した
クヤヴィ地方出身
音楽的素養があり
ショパンは母の歌う
クヤヴィア―クを
沢山聴いて
育ちました。

ショパンのマズルカの中に
クヤヴィア―クの部分が
多く見られますが、
哀愁をおびた
メランコリックなメロディと
ルバートが多いのが
特徴です。

  ✨✨✨✨✨

ヴィエニャフスキー作曲
「クヤヴィアーク」
ヴァイオリン+ピアノ