さてさて、後ホントにエンディング書くだけだ、と思ってたのですが、
やってみたら、意外な障害が潜んでいました・・・。
とりあえず、頑張ります。
では、続きでーす。
2014年3月21日~ブログ直接投稿 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その38
“それ”は ワクワクしていた
ドキドキしていた
石の世界に 制約されるのかもしれない
自分は一つでは なくなるのだろう
それでも それでも
<つづき>
増えていくのだ 満ちていくのだ
石の世界の 無数の鏡に遭って
分裂し 時に歪みながら
確かめていく 一である豊かさを
“それ”は 開いた門から滑り出た
焼け焦げ 炭となり果てた木が
ざわりと 揺らいだ
豊かなもの 美しいもの
瑞々しいものが 流れ込んでくる
根源の豊かさ・・・
目の前に ナヲキが居た
日と土の間に立つヒト
天からの力 地からの力
双方を真っ直ぐつないで立つ木
直木 直気 直生 直己
歌いたい と焦げた木は思った
この喜びを 世に寿ぐのだ
目の前に立つヒトは
嬉しそうに 笑った
いいよ と笑みがそう言った
ナヲ木はまた 在を喚んだ
いや 彼自身が在だった
夜空にその喚び声は のぼっていった
大地にその響きは しみわたった
遠くから かすかな音が聴こえた
焦げた木は 歌いたかった
この夜空に大地に 溶け込みたかった
けれど 枝は燃え根は傷み
どんな力も 出せそうになかった
ナヲ木が 木に手を触れた
<つづく>
人気ブログランキング ※本作品の内容・名称は全て個人の創作・フィクションであり、 実在の個人・法人・企業等とは、全く一切関係ありません。
やってみたら、意外な障害が潜んでいました・・・。
とりあえず、頑張ります。
では、続きでーす。
2014年3月21日~ブログ直接投稿 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その38
“それ”は ワクワクしていた
ドキドキしていた
石の世界に 制約されるのかもしれない
自分は一つでは なくなるのだろう
それでも それでも
<つづき>
増えていくのだ 満ちていくのだ
石の世界の 無数の鏡に遭って
分裂し 時に歪みながら
確かめていく 一である豊かさを
“それ”は 開いた門から滑り出た
焼け焦げ 炭となり果てた木が
ざわりと 揺らいだ
豊かなもの 美しいもの
瑞々しいものが 流れ込んでくる
根源の豊かさ・・・
目の前に ナヲキが居た
日と土の間に立つヒト
天からの力 地からの力
双方を真っ直ぐつないで立つ木
直木 直気 直生 直己
歌いたい と焦げた木は思った
この喜びを 世に寿ぐのだ
目の前に立つヒトは
嬉しそうに 笑った
いいよ と笑みがそう言った
ナヲ木はまた 在を喚んだ
いや 彼自身が在だった
夜空にその喚び声は のぼっていった
大地にその響きは しみわたった
遠くから かすかな音が聴こえた
焦げた木は 歌いたかった
この夜空に大地に 溶け込みたかった
けれど 枝は燃え根は傷み
どんな力も 出せそうになかった
ナヲ木が 木に手を触れた
<つづく>
