新作 ： 「乱櫻鬼譚 ～ カミ咲けるヒト」その44

うーん、今日はあいさつ、もう思いつかないや。

ま、いーよね。

続きでーす。


2014年3月21日～ブログ直接投稿　「乱櫻鬼譚 ～ カミ咲けるヒト」その44

　　気にしないで下さい　と
　　蛇は気がついて　ナヲキさんに言った
　　予定外でしたが　広範囲の荒魂を
　　一度に　浄化できましたから
　　馬は　ぶるると鼻を鳴らした

＜つづき＞

態度が悪いですよ　と蛇はたしなめた
けどよぉ・・と馬は言いかけた
人に幸い運ぶ干支が　そんなで
どうします　と蛇はぴしゃりと言った
ヒトの自由な活力は　天地の理ですよ

わぁった分かったよ　と
馬は　首を振って言った
おら行くぜ　と馬は蛇をくわえて
背に乗せようとした
ちょっと待って下さい　と蛇は言った

蛇はするりと　馬の口から抜けて
見守るナヲキさんの前に来た
ナヲキさんは　膝をついて
蛇と　目を合わせた
いろんな想いで　何も言葉が出なかった

蛇は　紅い目をなごませた
貴方の喚び声　見事でしたよ
ナヲキさんは　女性像の舞いを
思いだし　首を振ろうとした
いいえ　と蛇は遮って言った

それでも　櫻神さまを
お喚び申し上げ　できたのです
美しかったですよ　貴方の在の声は
蛇は　子供をねぎらうように優しく笑った
ナヲキさんは　顔を紅くした

蛇は　気配を改めた
ですが　この世界で生きるのは難しい
今後ぶつかる障害に　在であることを
忘れてしまうことも　あるでしょう
ナヲキさんは　顔を固くして拳を握った

＜つづく＞

人気ブログランキング　※本作品の内容・名称は全て個人の創作・フィクションであり、 実在の個人・法人・企業等とは、全く一切関係ありません。

新作 ： 「乱櫻鬼譚 ～ カミ咲けるヒト」その43

ども、お今晩は～。

やっと書き終わったので、今日はゆっくり朝寝したり、
書きあがるまでは、と
取っておいた桜フレーバーのお菓子とか漫画の新刊とかで
独り桜パーティしてました。

あと、八重桜見に行ったよ！

そう、世間はもう八重桜です！

しばらく前にネットで桜の素敵画像見つけて、お見せしようと思ってたのに、
茶菓子進めるのでいっぱいいっぱいで、忘れてました！

ま、せっかくなので。

　Twitter　「これが雪と桜のコラボです」

今さら雪、ってすみません・・・

じゃ、続きだよー。


2014年3月21日～ブログ直接投稿　「乱櫻鬼譚 ～ カミ咲けるヒト」その43

　　南の方の地ならしは　俺がやっといたよ
　　櫻神さまも　無事お渡りだ
　　蛇はそれを聞いて　ほっと息をついた
　　日の本の地脈が　一気に綺麗になった
　　まあトントンだな　と馬が言った

＜つづき＞

それなら良いですが・・・
と蛇が　ためらいがちに言った
次に　天の気が整うのはどこです？
早く行きましょう
落ちつけよ　と馬は言った

今なら　陰陽門が使えるんだ
地門天門と違って　一瞬さ
それより　と馬は蛇をまたなめた
あんたは　疲れ過ぎている
それを　認めなきゃ

ですが・・・と蛇は弱々しく言った
ぎりぎりの　間に合わせでしょう
やはり　早く行かないと
いやそーでもないぜ　と
馬は　のんびり言った

最初は　俺一人でヤバかったけどさ
と馬は　尻尾を振った
ここの地鎮が　強かったからな
多少のゆとりが　できたのさ
馬は　蛇の目を覗きこんだ

よく　頑張ったな
蛇は　目元を紅くして目をそらせた
お役目ですから　と蛇はつぶやいた
ナヲキさんは　居心地悪く身じろいだ
蛇を疲れさせたのは　自分だったから

気にしないで下さい　と
蛇は気がついて　ナヲキさんに言った
予定外でしたが　広範囲の荒魂を
一度に　浄化できましたから
馬は　ぶるると鼻を鳴らした

＜つづく＞

人気ブログランキング　※本作品の内容・名称は全て個人の創作・フィクションであり、 実在の個人・法人・企業等とは、全く一切関係ありません。


※変更：2018年8月7日
ナヲキさんは　もじもじとした　→　～　居心地悪く身じろいだ