まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 : 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その42

2014-04-11 22:07:41 | 「乱櫻鬼譚~」 2014桜
ところでナヲキさん、
こうも天地に通じたら、今絶対、肩こりとか腰痛とかぶっ飛んでますよね。

パティシエが肩こりとかするか知らないですけど
(でもかなりの重労働と聞きました)
あったら絶対消えてる。多分、内臓の不調とかも全部治ってる。

うらやましい・・・。


では、続きでーす。


2014年3月21日~ブログ直接投稿 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その42

  天地をご覧 と桜は枝と根を伸ばした
  あなたはヒト カミ座するキ
  日の本のいのちに 伝えよう
  カミをその身に 咲かせよう
  天地のいのちを 花咲かせよう・・・

<つづき>

花びらは 全ての上に優しく降った
春分迎えた刻をもつ地 北へ南へ
いたるところ棲む サクラに降った
南の桜は さあいつでもと枝を揺らし
北の桜は深い雪の下 春を巡らせ始めた

花びらは ナヲキさんにも舞い落ちた
ちらっと何かが 胸をよぎった
ざざぁっと激しく 風が鳴って
白い馬が 空から駆けてきた
温かい水と土の香りが 辺りに満ちた

よう来たぜ と馬は明るく叫んだ
貴方 何しに来たんです
と地面にいた白蛇が 驚いて言った
南の方で 櫻神さまを
お迎えしてなきゃ 駄目でしょう

その櫻神さまの 仰せなんだな
馬は 得意げに言った
巳は 疲れただろうから
迎えに行ってくれってさ
蛇は 腹立たしげに首をもたげた

櫻神さまに ご迷惑をおかけして
その上 ご心配まで頂こうとは
蛇は ずりと地を這いぺたりと伏せた
ほら 言わんこっちゃない
馬は地に降り 蛇を優しくなめた

南の方の地ならしは 俺がやっといたよ
櫻神さまも 無事お渡りだ
蛇はそれを聞いて ほっと息をついた
日の本の地脈が 一気に綺麗になった
まあトントンだな と馬が言った

<つづく>

人気ブログランキング ※本作品の内容・名称は全て個人の創作・フィクションであり、 実在の個人・法人・企業等とは、全く一切関係ありません。
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新作 : 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その41

2014-04-11 21:47:39 | 「乱櫻鬼譚~」 2014桜
お、わった~。

終わった、終わった、終わりましたよ!

とりあえず当お茶菓子、完成です!

読む方からすると「これで完成、なんて言うの?ぷぷ」なんてレベルかもしれませんが、
今のまかろんの農園で、精一杯採取したものを
出来るだけ美味しくこねて焼いて、仕上げました。

というわけで、てれてれと続けて参ります。

続きでーす。


2014年3月21日~ブログ直接投稿 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その41

  女性像は その薄布をまとい踊り始めた
  薄布が月光の中 ひらひらなびく
  ひらりくるりと 女性像は舞った
  彼方の門は いっそう開いた
  薄衣と薄布の色が 変わり始めた

<つづき>

宙になびく薄布は だんだん
金色に 輝き始めた
紅と白の薄衣は 薄布の光の下で
薄桃色へと 変わっていった
彼方の門から 突風が走った

女性像は 幾万幾億の
薄桃色に光る 花びらとなった
突風は花びらを 吹き散らし
舞い上げ はたと止んだ
花びらは 街に雪のように降った

焦げていた木に 花びらが触れた
木は身をよじり 根を震わせ
突然 しゃんと立った
もうどこも 焦げていなかった
桜の木は 歌い始めた

それは春の歌 始まりの歌
いのちを善しと 伝える歌
さあご覧 と桜は歌った
あなたは いきている
いのちが あなたをいきている

天をご覧 とキは歌った
あなたは なにをしてもいい
地をご覧 と春の刻は歌った
あなたに かたちを与えてくれる
無形のいのちが いきるかたちを

天地をご覧 と桜は枝と根を伸ばした
あなたはヒト カミ座するキ
日の本のいのちに 伝えよう
カミをその身に 咲かせよう
天地のいのちを 花咲かせよう・・・

<つづく>

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