まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 : 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その46

2014-04-13 21:48:48 | 「乱櫻鬼譚~」 2014桜
それにしても、書き上げられて良かった・・・

エンドマークつけないと、その世界が完成しないってなんでかな。
話は未完成でもそのなかで生きている者たちは、ちゃんと生きているのに。

とにもかくにも、ナヲキさんたちの話をお届けできて良かったです。

では、続きでーす。


2014年3月21日~ブログ直接投稿 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その46

  蛇は ナヲキさんの底の底まで
  見通すような目で 見つめた
  ナヲキさんは ひるんだ
  言われてみれば そんな気がした
  日常に戻るのが・・・怖い気がした

<つづき>

世界を 恐れないで下さい
蛇は ナヲキさんの目をじっと見た
貴方は・・ヒトは この世界に
ぶつかる必要があるのです
蛇の目は 大丈夫だと言っていた

ナヲキさんは それを信じたくて
ただ 蛇の澄んだ目を見つめ返した
外を見なさい とその目は言っていた
自分の真実 裡と外
真実は裡に在るだけじゃない・・・

ヒトは 時に眼が曇ります
蛇は 穏やかに言った
だから 世界という鏡に
自分を映してみる必要があるのです
貴方が今 在で在るか否か

世界を 恐れないで下さい
蛇は もう一度励ますように言った
世界は 在の鏡です
貴方が在を 在が貴方を
生きるために そこに在るのです

だから と蛇は自分を見つめる
ナヲキさんを 抱き留めるように言った
どんどん世界と 相対してみて下さい
在は 貴方を生きたがっています
もっともっと 貴方を輝きたいのです

そして・・・
と蛇は どこまでも澄んだ目で言った
この世界に在ることに 疲れたら
桜の木の下で 思い出して下さい
貴方は在でいて良いのだ ということを

私たちは そんな貴方のために居ます

<つづく>

人気ブログランキング ※本作品の内容・名称は全て個人の創作・フィクションであり、 実在の個人・法人・企業等とは、全く一切関係ありません。
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新作 : 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その45

2014-04-13 21:32:16 | 「乱櫻鬼譚~」 2014桜
というわけで土日です。
少し今日は肌寒かったですね。

明日も17度の予想、と更に気温は下がるものの、その後22度とか暖かくなっていって・・・
と思ったらまた週末にかけて温度が下がる見こみ。

ちょっと天気さん、こっち来なさい。

まさに三寒四温ですので、致し方ないですが、
皆さまうっかり身体を冷やし過ぎないように、元気に1週間お過ごしください。


さ、続きでーす。


2014年3月21日~ブログ直接投稿 「乱櫻鬼譚 ~ カミ咲けるヒト」その45

  蛇は 気配を改めた
  ですが この世界で生きるのは難しい
  今後ぶつかる障害に 在であることを
  忘れてしまうことも あるでしょう
  ナヲキさんは 顔を固くして拳を握った

<つづき>

蛇は ナヲキさんの目を見つめた
私たちは ここに居ます
蛇は 刻印するようにそう言った
貴方自身を含めた この世全てが
貴方が在であることを 否んでも

貴方が本当は 何であるか
知ってる私たちは ここに居ます
蛇は まだ咲かぬ桜を見上げた
これは 在と私たちの徴です
私たちは 地上にそれを届け続けます

ですから と蛇は続けた
恐れないで下さい
この地上に在ることを
そしてもし 在であることを
信じられなくなったら

蛇は 深い深い目で言った
桜の木に 会いに来て下さい
私たちの徴を 見に来て下さい
そして 自分が在であることを
思い出してあげて下さい

ナヲキさんは ゆっくりうなずいた
それからあるいは と蛇は続けた
自分が在であることを 守ろうとして
世界から 閉じこもってしまいたく
なることも あるでしょう

蛇は ナヲキさんの底の底まで
見通すような目で 見つめた
ナヲキさんは ひるんだ
言われてみれば そんな気がした
日常に戻るのが・・・怖い気がした

<つづく>

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