年々歳々 ささやかな日常

「年々歳々 花相似たり 歳々年々 人同じからず」
日常の身辺些事を画像とともに

田舎の葬儀

2006-11-16 | Weblog
2006年11月15日(水)

義父の葬儀に参列。
夜来の雨もあがって青空に。天気予報がはずれて 



酒と米を扱う年中無休の田舎版コンビニが、夫の実家です。

超働き者のお義姉さんが切り盛りしています。
その上、畑も介護も・・・

昨日のお通夜のあと、仏間の仏壇の前という特等席  で休ませていただいたのは、私と娘。ぐっすり眠れたのは、“心配で眠れなかった”という夫のいびきが聞こえなかったからでしょうか。

「お父さん、よく一人で起きて出かけたね~。かわいい息子のためだものね。」(by 娘)夜行バスが到着するのが午前6時半過ぎ。車で30分ほどの道のりを迎えに行ったのです。

田舎の人たちは朝が早い。急いで布団を片付けて、寝室  “仏間”に変身。6時過ぎには、最初の弔問客がおみえになりました。 

8時には、お手伝いの女性陣(ご近所さん?)が仕出しの作業に入り、台所を空け渡して、お義姉さんさえ台所から締め出されます。前日から準備しておいた10kgのもち米をふかしたりするのですから、も~大変。給食のような豪快な鍋・釜です。

どこの家でお葬式があっても、同じように皆で駆けつけるシステムができあがっているのですね。お寺は一つで、宗派も同じ。都市部では見たことも聞いたこともないような独特の葬送文化が残っていて、カメラに収めたい気分でしたが、それこそ『品格がない』行為だと顰蹙を買いそうなので、やめておきましたけど。

「昭和の初めまで江戸時代だった」地域ならではのしきたりが、いろいろ珍しくて、いつも驚いています。冠婚葬祭が、とても丁寧なのです。

天寿を全うなさったお義父さんの葬儀ですから、安心して参列できました。どうぞ安らかにお眠りください。 本当にありがとうございました。

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忌引き

2006-11-16 | Weblog
2006年11月13日(月)

夫の職場から忌引きの確認の  で
「○○さん(夫)のケータイ  に連絡がつかないのですが・・・」
「(帰省先は)山の中なので電波が届きません。」
「圏外ですか・・・」 
「最寄駅はどちらでしょうか?」
「○○△△駅です。」
「そこからの足は?」
「ありません。バスが日に数本あるようですが・・・」
「そうですか・・・」 
「最寄駅ではありませんが、タクシーがあるのは○○□□駅です。」
「ではそちらを書いておいたほうがよろしいですね?」
「(あんな遠くまで)どなたもいらっしゃらないとは思いますが、ではそのように・・・」

夫の実家は、ほんとに山の中。
『昭和20年ごろまでは江戸時代そのままだった』という紹介文にはビックリしましたが。

というわけで、日帰りで葬儀に参列は難しいのです。
娘の会社では「本人の祖父母の場合、忌引きは3日まで」
ちゃっかりとフルに使わせていただきます。

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最期の息

2006-11-12 | Weblog
2006年11月11日(土)

本当かどうか知りませんが
「人の一生分の呼吸の数は決まっているそうですから、ゆっくりとした呼吸を心がけましょう。」(by ヨガの先生)「病気で発熱したりすれば、早くて浅い呼吸になってしまいますから、健康に気をつけて、ゆったりと呼吸しましょう。」と伺ったことがあります。

数日前に、夫の実家から「心構えをしておくように・・・」という連絡をいただいていましたが、昼過ぎに義兄から  があり、
「じいちゃんの最期の息を聞かせるから・・・」 
肝心の夫は、そのとき不在。 
「『じいちゃん、頑張って!』と言ってやってください。」 
そう促されて
「おじいちゃん(お義父さん)、頑張ってください。」と言いながら
“どうぞ早く楽になれますように・・・” とも願っておりました。
だって、今まで十分に頑張っていらしたのですから・・・

お義兄さん、お義姉さん、本当にありがとうございました。
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童謡「案山子」

2006-11-11 | 童謡・唱歌・歌碑
2006年11月10日(金)

童謡サークル「石の会」例会。
 『山田の中の一本足の案山子(かかし)・・・』

子供の頃、ろくに歌詞を気にせずに歌っていた歌も、久~しぶりに歌詞を見ながら歌ってみると、ドキリ  とさせられることがあります。

『歩けないのか山田の案山子』
『耳がないのか山田の案山子』

「今は歌ってはいけない歌だそうです。“ちびくろサンボ”と同じです。変ですよね~。」(by 先生)
たしかに、おっしゃるとおり、一本足の人を本当に仲間だと思っているなら、この表現が差別だということにはならないはずです。ドキリ  としてしまう私の中に、偏見があるということを折りにふれて自覚しています。

「案山子」は地元浦和の見沼で生まれた歌なんだそうです。
いつか歌碑を見に行ってみようっと。「女の案山子ですけど、立派過ぎてかわいげがない。」のだとか。

歌碑めぐりのサイトはこちら
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リヤカー

2006-11-10 | Weblog
2006年11月10日(金)

路上駐車の取締りが厳しくなって
宅配業者さんが苦労なさっていると聞きましたが
ほんとにリヤカーが復活したのですね。



運転していたのは、ユニフォーム姿もりりしい若い女の子でした。狭い範囲を受け持つのかしら?ちょっと楽しそうだけど、雨の日・風の日は辛いかな~?でもリヤカーのイメージアップにつながりそうですから 
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紅葉・黄葉

2006-11-08 | Weblog
2006年11月8日(水)

遊歩道の桜並木。
みんな桜なのに、紅くなったり


黄色になったり


小学校のPTA仲間だった知人に会ったら、自転車の前後に幼児用の椅子を取り付けて、「ママチャリ」ならぬ「ババチャリ」に乗っていました。 ついこのあいだまで、お孫さんをベビーカーに乗せて歩いていたのに・・・

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懸崖(けんがい)づくり

2006-11-07 | Weblog
2006年11月7日(火) 立冬。

デジカメのモニター画面をのぞいて母が言いました。


「懸崖(けんがい)だね。」  
母の口から“懸崖”という(私にとっては耳慣れない)言葉が出てきたことに、内心びっくりしましたが、昨日新宿御苑でボランティアガイドさんから聞いた話を思い出して、話を合わせました。母が、菊に興味があるとは知らなかったなあ~。古い記憶の方が、たぐり寄せるのが容易らしいなんて、不思議。

今日は立冬。昼間はポカポカ陽気でも、夕方は急に冷え込みました。
帰り道、埼京線戸田公園駅から富士山が見えて


なんだか得した気分です。
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新宿御苑の菊花壇展

2006-11-06 | 公園・社寺 散歩
2006年11月6日(月)

「とっても素晴らしいよ。」と誘われたので
新宿御苑の菊花壇展を見に行きました。



デコレーションケーキのような露地花壇。


これが評判の「大作り花壇」

『1株から数百輪の花を半円形に整然と仕立てて咲かせる技法』のことを言うそうです。1株  です。 

大輪菊。

丹精の賜物という感じです。
菊の良さを味わえるようになるには、私はまだちょっと若すぎるみたいだな。

新宿通りを歩くのも久しぶり。
せっかくだから紀伊国屋書店に寄って・・・


さすが紀伊国屋  「字通」が置いてありました。どんなものか見てみたかったのですが、自宅近くの大きめ本屋さんを何軒か回っても、見つからなかったのです。私には「常用字解」で十分だとわかりました。 
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金色の人

2006-11-05 | Weblog
2006年11月5日(日)
ねえねえ、あなたは何しているの 


浦和駅近くのさくらそう通り。
パチンコやさんの前で。
「人寄せ」ですよね。

通りすがりの人たちが、立ち止まって、遠巻きに眺めていきます。本物の人間  それとも人形 
「写真を撮ってもいですか?」 
もちろん返事はありませんけど・・・

遠慮の無い子供たちが近寄って凝視。
「うわ~  目が動いた  」
それでも微動だにせず、すご~い。 

毎日この仕事をなさっているとは思えないけど、どんな職業の方なんでしょう?
女子中学生の集団に囲まれ、動いてみせて、大爆笑。 


その後、何事も無かったかのように、また固まって立ち尽くしておいででした。
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十三夜

2006-11-03 | Weblog
2006年11月3日(金)

十五夜には、梅林堂の「お月見まんじゅう」でしたが

“うぐいす餡”が、ちょっと珍しくて私は好きです。

この容器(お三方)を捨てずにとっておいて、今日はおだんごを作りましたよ。

13個のおだんごは、きれいに積み重なります。
お月様も顔をのぞかせてくれました。 

昨日、実家で見たススキ。


豊かな自然の中で育った夫には、ススキはわざわざ庭に植えたり、植物園に見に行ったりするものではないらしい。そこらへんに生えているものという感覚のようです。私も昔はそうだったかな?


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