マックいのまたのMalt Whisky Distillery

モルト好きで株式公開/上場(IPO)の経営戦略,マーケティング,M&Aを支援する経営コンサルタントのプライベートブログ

美味しいハイボールの作り方

2010-09-27 18:53:55 | グルメ

ハイボール人気が復活して久しくなりました。今やウィスキーメー
カー以外にもTV-CMが流れていて驚きます。

ハイボールとは、ウィスキーのソーダ割りが従来の常識で、代表的
なのは小雪さんのCMでもおなじみのサントリーの角を割ったもの
ですね。

また日本でウィスキーというと水割りで飲む飲み方が一般的だった
ためか、水の代わりにソーダで割ると飲み口が軽くなり「飲みやす
い」と流行したようです。

一方、90年代以降に静かにブームになっていたモルトウィスキー
の分野では、水はもちろん氷も入れずにそのままストレートで飲む
ニートという飲み方が一般的ですので、氷をいれたり炭酸水で割っ
たりすることはなされませんでした。

こうしてハイボールは、そういう飲み物という位置付けで安定して
徐々に忘れられていたのです。

そこに降って沸いたのが現在のハイボール人気。

出荷量低迷でマーケティングに四苦八苦していたメーカは瓢箪から
駒とばかり勝ち馬に乗り、テネシーウィスキーだってウィスキーに
は違いあるめえとバーボン仕立ても早々に登場、いやハイボールは
ウィスキーの飲み方だって誰が云った確かにそうだと日本酒をソー
ダで割る「カクテル」という考え方まで遡れるのが商売の自由自在
のいいところらしいです。

そうして、今ではどこのバーに行ってもウィスキーと一言云おうも
のならハイボールの単語が返ってくるようになりました。

が、こうなってくると、これからウィスキーならハイボールらしい
から飲んでみようかという方もいらっしゃるでしょうから、そろそ
ろ「美味しい」ハイボールについて知っておくこともよいのではな
いかと思料いたします。

上述の通り、日本でのハイボールはウィスキーのソーダ割りですが、
ソーダは炭酸水ですから刺激がありますね。刺激的な水と相性がい
いウィスキーというのは、熟成年数の浅い新樽のモルト原酒少々に
グレーンウィスキーを沢山入れた1000円前後のものでは、実はあま
り相性がよろしくありません。

相性がよろしいのはシェリー樽仕込みの甘みの香るタイプが最適で、
そうですね、サントリーでいえばリザーブにシェリー仕込みがあっ
たと思います(がWEBサイトに載ってませんでした)。

もっと美味しいハイボールが飲みたかったら、同じくサントリーは
山崎にシェリー仕込みがあったと思います。ですから同じく美味し
いハイボールを飲みたいと思ったときには、山崎で作ってもらうの
ではなくて、「山崎のシェリー仕込み」で作ってもらいましょう。


サントリー山崎 1996 12年 シェリーバット

この辺を飲んでみてウィスキーって美味いと思ったら、そろそろハ
イボールよりトゥアイス・アップという飲み方の方が美味しいので
すが、さらに今日は出血サービスで超スペシャル極上ハイボール向
きの原酒をご紹介しましょう。

それは、ボウモアのシェリー仕込みです。


ブラックボウモア42年 シェリーカスク

本当はまだまだあれやこれやあるのですが、色々言っても混乱の元
ですので、3本ご紹介してこれくらいにしましょう。

秋の夜長に美味いウィスキーを。

感謝!