2月に奈良の久保本家酒造さんに伺ってから
しばらく大人しくしておりましたが。。。
(ってたった2ヶ月間かもしれないけど、
今の私にとっては何もしないのってその3倍くらいな時間感覚なんです~!)
暖かくなってムスコと一緒に出やすくなったし、
「平日昼間っから日本酒の縁をたどる遠出をしたい。」
という気持ちがまた、ふつふつと…
そんな時。
「棚卸お手伝いしていただける人、大大大募集中です。
ごはんとお酒をごちそうします。」
というFacebookのタイムラインに目が止まりまして。
そのあとすぐに連絡を取り合いまして。
思い立ったら即実行ー!
またも平日の日帰り強行突破ではあるけど(ホントは泊まりたいよう(涙))、
早速、 西粟倉村 まで新幹線と特急を乗り継いでレッツゴー♪
最近、新幹線とかの車両に対して、ほんっとに無邪気に喜ぶので
「新幹線に乗せてあげたい!」ってのもある。
ちなみに・・・
「西粟倉村ってどこ?」って思う方も多いのではないかと。
いや私も関東にいた頃は知りませんでした。。。
神戸で「酒うらら」さんの「出張日本酒バー」に出会うまでは。
その出会いは、神戸に引っ越してほんっとすぐ。
神戸で燗酒とのコラボ会 を開催してくださって、
「おお!不毛と言われていた神戸でもこんなのあるんだ!!!」
と感動したのを覚えている。
ちなみに、
「酒うらら」とは、ハンドルネームとかではなく、酒屋さんの店名。
場所も面白くて、
岡山県は 西粟倉村 にある「森の学校」 の一角なのデス。
「森の学校」ていうのは、
もう廃校になってしまった「影石小学校」の施設を活用しているので、
中に入ると ”学校そのまんま” 。
広~い学校のスペースに、
早速「きゃっは~~!!」と興奮して走り出す坊が約1名。。。
「そっちじゃないよー!!こっちこっち!」
と、お店に誘導してくれるのは 店主の理緒さん 。
そう!
”酒屋の店主” と言っても、まだまだ若~いお姉さんなのです!
しかも、”親が酒屋で後を継ぐ” とかいうんではなく、
日本酒好きが高じて、一から酒屋を始めたのが2014年4月ってまだ2年前。
すごい。。
若手なのは理緒さんだけじゃなく、
この「森の学校」はもちろん「西粟倉村」には、
若い人たちが ”ローカルベンチャー” を目指して集まってきてるんだとか。
(ここで「森の学校」のことを書くとものすっごい長くなってしまいそうなので、
詳しく知りたい方はこちらをどうぞ)
理緒さんがやっている「酒うらら」は、
正確には「森の学校の敷地内を間借りして酒屋をしている」って感じなのかなぁ?!
さてさて。
今回、訪問した一番の目的は「お手伝い」!
棚卸作業は終わってしまったそうなのだけど(って、えー!(笑))、
大量に仕入れたお酒の整理が間に合ってないということで。
このP箱と段ボールの山をなんとかするぞー!
「梅津の生酒、3ケース分、ここに入れなきゃ…入るかな~~~。」
という店内冷蔵庫、奥を漁ったら色んなのが出てきそう。。。
初めての”ガチャガチャした面白い環境”に、楽しそうに歩き回るムスコを横目に
こちらもテキパキと、大体の置き場所に、理緒さん指示に従って陳列。
【Befor】
【After】
少しはすっきりした・・・?!
なーんか、そんなたいしたお手伝いをしてないような。。。
こんなんでいいのかな(汗)。
空いた時間に、ムスコとあちこち散策、理緒さんにも案内してもらえました。
酒うららさんは、正面玄関を入ってすぐ左手。
(お店の入口からパチリ)
廊下には、前掛けがずら~り。
”基本、走る” 坊。廊下は走っちゃいけないんだぞ!と言ってもなんのその。
この奥には、元が職員室の事務所が。
ここで、美味しい讃岐うどんと、理緒さんママ手作りのハンバーグを
お昼ご飯にいただきました~♪
理緒さんに「うちの倉庫、見に行きます?」って言われてついてったら・・・
おおお!な、何すか、このウォークインできちゃうでっかい冷蔵庫は!!
これも、もともとこの小学校に置いてあったものらしく、
当時はお米の保存冷蔵庫だったんだそう。
この中には、
理緒さん曰く「いやーまだまだ固くて飲めないっすよ」っていう
「日●●」や「辨●●」がいっぱい眠ってる。(←わかり易い伏字(笑))
なるほど…陳列中に
「日置はまだ隠してあるんで」とぽそっと言った言葉の意味がわかりました。
さてさて。
お昼ご飯と散策を終えた後は、お楽しみの試飲タイム
「この梅津、”梅津”なのにフツーに旨いんすよ。
って社長に言ったら、”うちだってこういうの造れるんだよ、ニヤリ” て(笑)」
とか
「辨天娘ってキホン固いんで、味が出てくるまで倉庫で寝かせてるんですけど
この 鳥姫 は比較的、味のノリが早いんで、つなぎに。」
とか、惜しげもなく、あっけらかんと思ってることを話してくれるから楽しい♪
梅津の 冨玲 阿波山田錦 特別純米 H21BY は、理緒さんの言う通り、
ほんっとにあの独特な味わいが、ほっこりする感じになってる。
同じものの H24BY とも飲み比べてみたけど、こちらはもちょっと酸を感じる。
理緒さんが「漬物っぽい…」って表現してたけど、巧い。
ちなみに、お燗しようと思ってたチロリは、
週末のイベントのためにすでに送り出してしまっていた、と。
ということで、こんな風にお燗をしてくれました~。
お猪口一杯程度の試飲だから、おたまで(笑)。
新鮮!ナイスアイデア!
しかも「なにしてんの?」「なにしてんの?」「なにしてんの?」
と、何度も何度も理緒さんに聞くムスコに、
めげずに何度も何度も「温めてんの」と応えてくれる。
「そっか、あたためてんのか」とかいっちょまえに言うけど、
次のお燗を温め始めると、また「なにしてんの?」(笑)。
だんだん、理緒さんと一緒におたまを持つのが楽しくなったようで。
ドヤ顔(笑)。
私に試飲させてくれながら、理緒さんも味見をして、
陳列棚用ラベルのコメントを書き書きお仕事。
途中、「いっちょにのみたい~!こえのみたい~!」と
お酒の入ったお猪口を飲みたがり2歳児特有のギャン泣きが始まるムスコに
「ほら、同じのだよ」ってお猪口にお茶を入れてくれたりして
(色合い的には同じ(笑))
ほんっとに助かりました~~~~。
いろいろ飲ませてもらえたけど、一番印象的だったのは、
理緒さんが実際に「武蔵の里」という酒蔵さんで自分で造ったお酒の生原酒。
ただ作りの手伝いをしに行ったとか、
希望の仕上がりを伝えて専用タンクで造ってもらったとかではなく、
ちゃんと理緒さんが毎日通って、自分で管理をして(時にはサポートもあり)
1つのタンクを仕込んで造ったんだとか。
「蔵は”キレイ”なお酒が好みなんですが、
私はもっと”酸のある味のあるのを作りたい”というか。
その狭間でできたお酒です(笑)」と。
辨天娘のにごりも美味しかったなぁ。。。
これは思わず四合瓶のお土産を買っちゃった。
って!
仕事しに来たんだか飲みに来たんだかわかりゃしない(汗)!!
(え?確信犯?)
そして、せっかく来たんだから、
酒うららさんでしか買えないような銘柄を6本買っちゃいました。
引越し後の家に到着するようにしてもらったから、届くのが楽しみ♪
そうそう、酒うららさんは、
お店に居ることが少ない酒屋さんで、
ネット販売もやってないです(笑)。
私が出会ったのも「出張日本酒バー」をやっていた時だったのだけど、
理緒さん曰く
「岡山で酒屋やってもほとんど客は来ないので、出張日本酒バーやってます」と。
ならば普通はWEB販売に力を入れそうなもの。
だけと、ホームページ上にお酒のリストを更新するわけでもないし、
メールでの注文も受け付けていない。
だから、お酒を買いたかったら、本当にココに来なきゃいけない上に、
自虐的?に「うち、ほとんど居ないから"予約制"の酒屋です(笑)」って。
でも!!!
そんな独創的で、独走的な、酒屋「酒うらら」さんを見てると、
今までのしがらみとか無しにこんな自由にする酒屋スタイルってのもアリなんだー!
って、なんだかキラキラして見えます。
大して働きもしなかったのに、いろいろしてくださってありがとうございます!
今度はホタルの綺麗な時期にまた来たいなぁ。。。(泊まりで!)
[ 酒うらら ]
岡山県英田郡西粟倉村影石895 西粟倉・森の学校 1階
090-6408-8695
★出張が多く不在がちなので
ご来店の際は電話で確認するのを強くオススメします!
http://nishihour.jp/interview/urara
インタビュー記事読みました、道前さんすごい人ですね。
若も楽しそう。
温泉に入って一杯やりたいところです。(笑
品揃えがどこかの酒屋さんに似てますね。
その温泉もまた素敵だったので、次の日記に書こうかなと。
道前さん、そーなのです、すごい方だと思います。
でも気さくだし、一緒に飲みたいなー!
若もすっごい楽しそうでした♪
天気が良かったら外の散歩でもしたかったんですが、
あいにくの大雨で(涙)。
店と言うより、倉庫みたいだなぁ。
オタマとは・・参った!(笑)
遅くなってごめんなさぁ~~~い!
店というよりは…まさにそうかも。
元・小学校の校長室だったかなぁ?その部屋を
手作りの棚を置いたりしてちょびっと改装したくらいなので、
倉庫にも見えるかも。
おたま燗、試飲のアイデアとしてはなかなかナイスです!
少量のお湯でいいし(お湯がないと空炊きで危ないから)
おちょこ2杯分くらいはできます。
今度は泊まりでまた西粟倉村にホタルを見に行くので楽しみでーす!