幼稚園の体操教室が、夏休み中に開催する 「子供たちだけで行く 淡路島 夏合宿」 は、年長から参加することができる。
当然!「行ってこーい!!」
= かーちゃん、夜飲みに行ってくるぜぇー!!(笑)
まぁね、そうは言っても、相方は普通に仕事から帰ってくる平日。「夕飯は外で食べてきてね」とは言ったものの、あんま遅くまでは飲んでられない。
ならば!
スタートを早くすればいいだけのこと!
というわけで、16:00から SAKE FROMAGERIE 香醸(前回の記事) で1次会をしたのであり〼。
そのあとに向かった本命は 神戸和酒倶楽部 ちょこ さん。子供同伴はNGなので、こういう時でもないと行けないのだ。
この、しっぶ〜い階段と看板が相変わらずステキ。
事前に行く旨を伝えていたので、扉を開けると、大将と女将さんが迎えてくれる。
「お久しぶりです〜!」って言うものの、日本酒のイベントで、なんやかんやとお会いしているので、なんだか久しぶりな感じがしない(笑)。
店内はテーブル席もあるけど、やっぱり、店主や女将さんと接しやすいカウンターがいい。断然いい。
それに、カウンター真後ろの棚に並んでいる日本酒から、自分が飲みたいものを選べるというのもステキ。
飾りじゃないですよー!
お酒、ちゃんと入ってますよー!
常温放置で美味しくなるお酒 = お燗で美味しいお酒 がいっぱいなのが嬉しいのだ〜。
もちろん品質管理はきちんとされているので、冷やして保管しなければいけないのは、ちゃーんと冷蔵庫に入ってます。
後ろ(棚)と前(冷蔵庫)を交互に、「何から飲もうかな〜♪」とまじまじ見ちゃうのだけど…
飲みだすと、やっぱり「女将さんのおまかせで〜〜」になってしまうワタシなのであります。
そいえば、ちょこさんで日本酒メニューを見たことがない。
(いや…メニューはあるのだけど、ワタシが見たことない、と言う意味)
この日も、クソ暑苦しい日だったのだけど、1次会では冷たい日本酒のみだったので、ついつい一杯目にビールを。
きゅーーーっと一口!!っぷはーーー!うま〜〜い!喉が潤う〜!
でも一口で良いんですよね。小瓶を友達とシェアするくらいがちょうど良くて、このあとはチェイサー(笑)。
お通しは 伝助穴子の蒲焼き 。
んもう、しょっぱなから「お燗、飲みましょうよ」って気分に。
その前におつまみをお願いしよー!
ちょこさんの料理は、いつもどれもこれも、とっても美味しいんだよなぁ〜。
最初は、お造りの盛り合わせ を。
カンパチ 平貝 本鮪 明石(で獲れた)タコ 伝助穴子 の5種類。
友達と2人でちょびちょび食べられる、ちょこっと盛りが嬉しいデス♪
本鮪はヅケにしてあって、柚子山葵がイイ。
さーさー、さっそく女将さんに
「軽めから始めて、どんどん濃いめで飲みたいな〜と思ってるので、最初にオススメなのをお願いします。」
と聞いてみる。もちろんすべてお燗で。
出してくれたのは、七本鎗 酒屋八兵衛 金鵄盛典 の3種類。迷っちゃうけどー…
あんまり見かけることのない 金鵄成典(きんしせいてん) 特別純米酒 を。
加古川(兵庫)の酒蔵さんなんだ!
お燗は、最初は女将さんオススメの温度でつけてくれるのだけど、湯燗徳利も添えて出してくれるので、自分が好きな温度まで上げることもできる。
だけど、やっぱ女将さんが最初につけてくれた温度がぴったり!熱過ぎず、ふわ〜り。
友達とおしゃべりに盛り上がるので、ゆっくり食べつつも、なんだか飲むスピードは早いワタシタチ(笑)。
次は 七本槍 純米 渡船 を。
明石(で獲れた)たこ 天ぷら も追加で。
そうそう、さっきから「で獲れた」って書いてます。これにはワケが。
メニューには普通に「明石だこ」って書いてあるけど店主さんは「明石で獲れたタコ」と言う。これはなぜかと言うと…
店主さんの話で初めて知ったのだけど、
本当の「明石だこ」は、1963年(昭和38年)に絶滅したんだとか!
何が起こったのか?
この年、「サンパチ冷害」と今では言われる記録的な大寒波が日本列島を襲撃。そして、明石海峡ではタコが生きられる限界の水温5℃を下回ってしまい、ほとんどが死滅しちゃったんだそう。。。
そこで、明石だこと同じ「マダコ」で、“激しい潮流に揉まれる海で育つ” という環境も同じの 熊本の天草 や 長崎の五島列島 の「親だこ」約37,000匹(10トン以上)を明石海峡に放流。そのタコたちの子孫が、いま「明石だこ」と言われている。
「だから明石だこではなく、正確には “明石で獲れたタコ”なんです」と…なるほど。
本当の明石だこを知っている方たちは「サンパチ冷害」から明石だこの味が変わった、と言うらしい。
そんな歴史があったんだなぁ…。
でも!激しい潮流に耐えた太く短い足で「陸でも立って歩く」と言われるのは変わらず。
ぷりっぷりの歯ごたえと、噛めば噛むほど口に広がる旨味、おいし〜いですヨ。
おつまみは、友達が気になっていたお肉料理を追加。
黒毛和牛すじ肉のミソグラスソース煮 。
これはうまーい!!すじ肉はもちろん柔らかくて美味しいのだけど、ソースだけでもお燗がすすむ!
「ミソ…グラス?って何だろう?」って聞いたら「デミグラスじゃなくて、和風にしたくて味噌を使ったんです」とな。
なるほど…駄洒落に気付かなくてすみません(笑)。
さっそく女将さんに、ミソグラスに合いそうなお燗をお願い。
大治郎 山廃純米火入れ
濃厚なのにシュパっとキレるパワフルな味わい。
58℃くらいの熱めにつけてあるのが、熱々のミソグラスソースが絡んだすじ肉に合う〜。
そろそろお腹いっぱいになってきたかな…?でもまだ飲みたいよねー。
と言うことで、自家製スモーク 盛り合わせ4種 。
あら!?メニューには4種ってあるのに、5種も盛ってくださってる〜!ありがとうございます!
チーズは燻製のテッパンだけど、それ以外が カンパチ 平貝 明石だこ 天然鯛西京漬 、全部魚介ってのがさすがです。
合わせて るみ子の酒 特別純米酒 6号酵母 。
これも、あっつ〜いお燗にしてくれるのだけど、燗冷ましがまた美味しい。
燻製とお酒を口の中に入れた時のマリアージュって、なんとも幸せ〜。
すると、友達が「私、飲むと炭水化物が欲しくなっちゃっうの〜。頼んで良い?」と
焦がし味噌焼き おにぎり を1ケ追加(笑)。
私は飲んでも炭水化物は欲しくならない…と言うか、酔っ払った時の炭水化物は脳のマヒ!と自制心を保つようにしてるのだけど、友達が「お味噌美味しいよ〜!味噌だけでもちょっと食べてみる?」と言ってくれたので、一口、パク。。。
うま〜〜〜ぁい!
と言うか、これ、“飲める炭水化物” ですね(笑)。
焦がし味噌が、ほんっとにすごい良い香り。
そろそろ最後のお酒にしましょうか、と言うことで。
竹泉 醇辛 芳醇辛口 純米酒 深緋 。
面白いのが、2011年、2012年、2015年醸造のお酒をブレンドしているんだとか。
濃厚〜!芳醇〜!でもキレも良くて、キリッと〆られる味わい。
は〜〜とっても美味しい料理とお酒で癒されました〜〜〜。
何より、友達との他愛のないお喋りに、後半、 “貸切状態” での店主さんと女将さんとの話が楽しくて!
何の話の流れだったかなぁ、だし巻き玉子 の話になって「ワタシなんて、いつも家で作ってるのって、スクランブルエッグ〜(だし巻き玉子焼き用の四角いパンに全部流し込んで、菜箸でぐ〜るぐる)からの、ヘラで “端っこ寄せ” ですっ(笑)!」
↑ オムレツと何が違うんだ?みたいな作り方で〜って笑ってたら、「パン!(手を叩いて)それで良いんですよ、それで!」あははー!そうなんですか?!て、そんなことで大盛り上がり。
それに、んもう、ちょこさんでお燗といったら、女将さんは無くてはならない存在なのに、店主さんが「この人(女将さん)昔、日本酒飲めなかったんですよ〜」と!
マージーデースーカー!!!
それがどうして今に至るのか聞いてみたら、普段お客さんの前だと口数少ない女将さんが、お淑やかに、少しずつ…こうこう、こうでしてね…って話してくださって。
そんな話を聞けるのも、すっごい楽しいひと時。。。
なんだか、この居心地の良さは、デジャヴ。
社会人になってから、初めて日本酒を好きになった、田町にかつてあった、“あのお店” のような居心地の良さ…
ムスコとか相方とかの縛りがなかったら、毎日でも行きたくなるような。。。
本当に楽しい時間をありがとうございました!
【 和酒倶楽部 ちょこ 】
兵庫県神戸市中央区中山手通1-7-21 ホワイトキャッスルビル B1F
078-252-7890
18:00~
不定休
【以前の訪問記】
・2016/11/6 阿吽の呼吸
・2016/10/1 日本酒ゴーアラウンド
・2015/4/12 念願叶った夜
ちょこさん酒飲みにぴったりしたつっみがそろっていていいですね。明石ダコ知りませんでした。
お帰りはどちらが早かったんでしょう?
そんな冷害があったんですね。
ちょこさん、燗酒イベントにも色々出店されていて、
いつも食べ物も美味しい〜んです♪
帰りは22時近くなったんですが、相方の方が早かったです。
7/26にわが故郷「ぎおん柏崎まつり海の花火大会」30年ぶりに見てきましたが実に素晴らしかったです!今や全国ベスト10にも入る大人気の花火大会で記事公開しましたので是非ともご覧になってみて下さい。
ちょびっと成長したくらいです(笑)。
でも、久しぶりに解放されたとしても、
合宿先で何かあって電話かかってきたら…
とか身構えておかないといけないので、
完全に解放、とまではいかないですね。
思う存分楽しめて、良かったですね😌🙆
またまた飯テロすみません。
ほんっとに久しぶりに思う存分、お酒飲んで楽しめました♪