まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

正月?クリスマス? 文化の違いのオモシロさ

2009-01-03 04:37:05 | ワシントンDC生活

もう新年あけて数日、
日本ではお正月モードに後ろ髪を引かれつつ、「仕事に戻らなきゃ」っていう現実へが見えてくる時期。

と同時に、お正月の飾りも片付けるのも、もうすぐ。
年神様がいる 松の内 は地方によって違うらしいけど、 一般には1/7 か、
陰暦でいう小正月の1/15 に、飾りを燃やして終了って家が多いのかな。

一方。

こちら、アメリカでは、まーだクリスマスツリーやリースがアチコチに置かれ、ソングも流れてくる。
一体全体、アメリカではいつまでコレが続くんだろうか?

と、思っていたら。

別にだらしないワケじゃなく、ちゃんとした理由があったのだ!!
(ま、よく考えれば、理由がどこかにあるのは当然なのだけど)

クリスマス時期によく流れる 12 Days of ChristmasYoutube) 、
今の日本人なら、早口の歌詞は理解できなくても、メロディはほとんどの人が聞いたことあると思う。

この歌詞 ♪On the twelfth day of Christmas,my true love gave to me~~♪ で表されているように

12/25のクリスマスから1/6までの12日間が、クリスマスのお祝い期間なのだ。

アメリカでは、大晦日とか元旦よりも、
やっぱり宗教的にもイエス・キリストにまつわるクリスマスの方が重要。

「キリスト誕生の際に、東方から三博士 がキリストを一目見ようと、その誕生した場所へやって来た」
という話を聞いたことがあると思うのだけど、
それが Epiphany(公現祭・顕現日) と呼ばれている 1/6 で、飾り物もこの日まで続くんだとか。

もっと書くと・・・長くなるので、割愛しちゃうけど
この歌の12日間にわたる “my true love gave to me 愛する人からのプレゼント” にも、
ただの歌詞ではなくて、ローマ・カトリックへを信仰する、当時の人たちの暗号みたいなものがいっぱい。
こんなに奥が深い!おもしろ~~い!!)


カトリック教徒にとっては当然の話かもしれないけど、
自分にとっては 「へえぇぇぇ~~~~!!」モノ!!

一方。
クリスマス12/25が終わると、ソッコー片付けて、お正月の準備をする日本、
そう考えると、やっぱり日本でクリスマスって、“本質” ってものが無いんだなぁ、などと思ってしまう。


それより、日本人として守るべき 暦・文化 があるのに、疎かにしてしまっている気がする近代。
自戒含め・・・だな(汗)。

「(上にも述べた)松の内、って何か知っとる?」
「鏡餅って、何で飾るか知っとる?」
「御屠蘇の意味って知っとる?厄年の人が最初に飲んじゃ、いかんよ!」
「御節は、何で重ねるか、一段一段に意味があるのを知っとる?」
「お雑煮には、何で餅が入ってるか、どんなお餅を使うか知っとる?」

自分は幸いなことに、ジジババが、子守唄のように幼い頃から毎年語ってくれた。
それでも、やっぱり知らないこと、忘れちゃったことも、いっぱいあると思う。。。


今年は、門松を飾らなかったから、年神様もアメリカで迷っちゃって来てくれなかったかもしれない(涙)。
お餅も飾ってないから、年神様を、おもてなしできなかった。。。
当然、お雑煮に、そのお餅を入れて食べることもなく。。。

でも、アメリカに渡って、家族の大切さ、相方の大切さを実感したから、
三の重にちなんで  "今後も家族が仲良く結ばれるよう、山の幸を煮る” だけは。
 
・・・山の幸って、人参と椎茸と白菜だけじゃん、しかも鍋かよ!って感じではありますが。
あ・・・冷蔵庫の掃除も含めて、余ってたマッシュルームも(笑)。
だって、レンコンとかクワイとか牛蒡なんて、売ってないんだもーん。(って、蘊蓄は後付かい!)


まぁ・・・「お正月たるや」を知ってて完璧にやってれば、今後の経済も上向いて幸せ幸せ・・・
ってモノでもないけど、何事も「気から」。

御節でもナンでもないけど、こうして食べて飲んでるだけで、
なんとなく「今年も、いっちょやるぞーー!!」って思えてくるから不思議。

不景気なんかに負けてたまるか。
飲みに行ってお金使って、経済貢献するぞー!(←酔っ払いのいきおい)




コメント (30)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アメリカの 大晦日 から ... | トップ | やっぱり男どもには任せられ... »
最新の画像もっと見る

30 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
振り仮名 (狼亭)
2009-01-03 08:00:17
未曾有(「みぞうゆう」ではない、振り仮名を振ってやりゃよかったのにね・・・。)の不況も、まっとうな純米燗酒を呑めばきっと乗り切れますとも!

けふも朝から、明日(1/4)の「フライト瓶」の仕込みしております・・・。
返信する
Unknown (葛飾のオヤジ)
2009-01-03 08:31:46
 ↑↑
「フライト瓶」・・・(爆笑!)

>「仕事に戻らなきゃ」っていう現実へが見えてくる時期。

・・そうなんよ、あと2日後は会社かぁ。。
なんだ、今日って土曜日みたいなもんか、そういえば今日は何曜日だっけ?、あっ、土曜日ジャン!!

てな具合で、完全に呆け呆け~(笑)

社会復帰に向けて、本日、都心に遊びに行く予定!
返信する
■狼亭さん (まき子)
2009-01-03 08:55:06
毎週のフライト瓶おつかれさまです!
いつか私も一緒に飛びたいです~♪
いや飛んでいく~?!
なにはともあれ、そっか、まだ土日がありましたね。
年初め、またみんなでワイワイ笑って飲んで
不況を吹き飛ばしちゃってください!
返信する
■葛飾のオヤジさん (まき子)
2009-01-03 08:56:33
そうそう、お正月やってると、
曜日感覚がわからなくなりますよね(笑)。
特に今年は年末から長いお休みだったようで。。。
あしたは土曜日・・・土曜日・・・どきどきなイベントがあります。。
あーー気が気でない~~。
返信する
知らなかった~ (nao)
2009-01-03 09:24:46
クリスマスって年を越すのですか。日本では完全に松飾りと競合しますね。家じゅう松だらけになっちゃう。大晦日までにクリスマスツリーをしまわないと嫁に行きそびれるものとばかり思っていました。
お節料理は造らなくなりましたね。子供たちも正月から「肉っ!肉っ!」の合唱ですもんね。お前ら野獣か!と言いたくなります。
返信する
遅ればせながら (酔ゐどれ)
2009-01-03 09:36:58
あけましておめでとうございます!
記事を読んで正月たるものを
私も見直したいなぁなんて思っちゃいました(笑)
プラスで正月に日本酒を飲む理由なんてあれば、
良いのになんて考えてみたりして~
それでは、今年もよろしくお願いします!
返信する
Unknown (燗酒おやぢ)
2009-01-03 09:49:00
商魂の逞しさか、はたまた無節操な人心か。
バカと天才同様、まさに紙一重ですな♪

昔は「元日から金を遣うものではない」といわれたものの、
今は財布の中に手を突っ込んでくる業者に乗せられて、
福袋を買い漁る人混みがニュースになるのですからねぇ。
まぁ、こちらも翌日には頂戴しますから同罪かも。(笑)

お正月が終われば節分の恵方巻にバレンタインのチョコレート。
乗せる阿呆に乗る阿呆、同じ阿呆なら乗らにゃ損? (爆)
返信する
Unknown (トール)
2009-01-03 10:06:11
あけましておめでとうございます。
日本でも26日以降、一部有線で英語のクリスマスソングが流れていました。歌詞から見て、この曲でしょうね。
ものすご~く不思議に思ってましたが、お陰で素早く疑問が氷解しました。
返信する
御屠蘇 (熊猫刑事)
2009-01-03 11:28:44
昨夜読んだ原田信夫さんの著作「食をうたう」(岩波書店)で御屠蘇の意味がようやく分かったのですが、まさか厄年の人が先に飲んではいけないなんて…。
 
 もしかしたら、微妙に妻が一番先に飲んでいたかも…。(今、ちょうど厄除けに行っています)。

 その留守をついてひとり朝酒しながらこれを書いています。

 酒は純米酒「榮一」(林本店)のひやおろし。各務原市の造り酒屋さんだからまき子さんもご存知でしょう。
 
 最近、なじみになった酒屋さんの一押しで買ってきたのですが、これがうまい!

 山口県小野田の蒲鉾を肴にして正月を愉しんでいます!
返信する
■naoさん (まき子)
2009-01-03 12:26:20
おひなさまみたいに、クリスマスツリーをしまわないと、
お嫁にいけなくなるなんてことはないのです~。

御節料理は、いくら「肉にくー!!」と言っていた、食べ盛りのころも、
必ず作らされて食べさせられました~。
というか、いつも31日は焼肉の日だったんです。
(お母さん的に、“御節作りで疲れたから、肉買ってこれば良いだけ=料理しなくていい、ってワケだったらしいんですが)

なので31日はお肉でお腹イッパイ&満足うえっぷ、
そしてお正月は、若い高校時代とは言え、お腹が肉でもたれた状態で、
ちびちびと御節をつついていました(笑)。
これも母親の戦略のなせる業でしょうか。
返信する

コメントを投稿

ワシントンDC生活」カテゴリの最新記事