神戸のウチから徒歩圏内で行きつけの「飲める蕎麦屋」はあるものの、
蕎麦自体に関しては、
やっぱりなんだかこれまで関東で慣れ親しんできたものとチガウ。
でも、無いものをねだってもしょうがないよね。
こっちは”うどん圏の文化”。
前の環境と同じものを求めちゃいけない。
…って思ってたら。
東京から大阪へ”飲む”ためだけに来ちゃうくらい大阪に詳しい、
ずーっと以前からの飲み仲間である先輩との久々の再会で、
今回、連れて行ってもらったお店が・・・
んもう!ドンピシャ!!
通称「谷六」と言われている「谷町6丁目駅」から近い
そば切り 蔦屋 さん。
まず、このエントランスに ”ズキューン” です。
なんすか、この、うちの実家みたいな、縁側でもありそうな素朴な佇まいは。
知らなかったら通り過ぎちゃいそう。
なのに店内に入ると、素朴なんだけど洗練された作り。
外の光が柔らかく差し込むガラス戸に囲まれていて・・・
中央に置かれた大きなテーブルに置かれている調味料の陳列とか・・・
飾ってるだけじゃなく、実際に使っている壁にある酒器の数々とか・・・
古さが心地よい木を使った窓枠や柱、天井・・・
音楽は流れていなくて、
店員さんの動く音やお客さんの声が心地よいBGM。
すっごい時間の流れが緩やかな感じで、なんて居心地いいんだろう~。
メニューはこの板にあるのみ。
先輩曰く 季節の野菜や豆腐などの盛り合わせ 豆皿三種 850円 が
結構ボリュームもあってオススメとのこと。
ちょうどこの時、
立て続けにお客さんが入って、みんなこの豆皿三種を頼んだそうで、
「少々お時間がかかります」とのこと。
ってことは、たまたまこの時だけかもしれないけど、
ほとんどの客が飲兵衛ってことですか(笑)!
でもいいのだ。
だって…この日は、ワケあってムスコは預けているため、完全フリー♪
ゆったり日本酒を飲みながら、まったり待つことに。
日本酒は3種類で、
石鎚 賀茂金秀 秋鹿 それぞれひやおろし。
先輩と「どーせ3種類全部飲んでしまうので、まずは右から行きますか」と。
店員さんに写真を撮って良いか聞くと、笑顔で応えてくれる。
石鎚は最初は冷たいのを飲んだのだけど、
隣の女子が「ぬる燗でオススメなのを下さい」と聞いていたら、
お店の方が石鎚を出していたので、私たちも後でぬる燗をいただいちゃいました♪
酒器もいい感じ。
お猪口は、店員さんが棚から見繕って6種類ほどをお盆に乗せて持ってきて、
「お好きなのをどうぞ」と選ばせてくれる。
お通しが 醤油豆とおろし大根 っていう渋さがまたいい。
そして出された 豆皿三種 のお膳に「わぁ~♪」
すご~い盛りだくさん!
濃厚な 豆腐 に乗っているのは高菜とジャコの佃煮みたいなもの。
ひじきと蓮根の煮物、大粒の 丹波篠山産の黒豆 、
そしていろんな野菜と鶏肉のさっぱりしたおつまみ。
やばいです、どれもこれも美味しい上に、お酒が進んじゃう。
賀茂金秀も最初は冷たいのを飲んでみるも…
「燗上がりしそうですね!」と先輩と意気投合し、
これもこの後、熱めにお燗をお願い。
徳利もいい雰囲気~♪
秋鹿 もまずは冷たいのを飲んでから熱燗へ。
やっぱお燗が美味しなぁ~。
最初の豆皿三種を食べてしまったものの、
〆のそばに入る前にもちょっと飲みたいですね、ってことで 板わさ を追加。
生山葵と生蒲鉾、これも逸品かも。
と、いい感じに盛り上がってる最中、
私たちの隣で、一人、同じ豆皿三種をつまみにゆっくりお酒を飲んでる女子が、
「いっぱい飲みますね♪」と話しかけてきてくれる。
キタキター!
いや実は、私もまさに
「女子一人で飲みながらつまんでるなんていいな~。気になるな~。」
と思ってたので、以心伝心?!
お互いそんなオーラを出してたんだろな(笑)。
しかも、すぐに打ち解けあっちゃうのが飲兵衛の良いところ。
「何歳?!」
「えー!同じ?いや、いっこ違いだ~!」
とか、男の先輩を置いて(笑)、女子トークでキャイキャイしちゃいました。
でも、女子トークしつつも、日本酒の話もちゃっかり。
お燗の美味しさを、まだそんなに体験したことがないみたいなので
「この中だったら、秋鹿の熱めのお燗が私は一番好きですよ~。」
とオススメしちゃう。
そんな期待に応えてくれて、その子も秋鹿の熱燗を注文、
「本当だ~!美味しい~!」と感動してくれるその姿を見るだけで、
じ~~んと嬉しくなっちゃいます。
このまま一緒に話してたら、もっと長居しちゃいそうだったけど、
預けているムスコのお迎えもあり、そろそろ蕎麦を頼まないといけない時間。
他のお客さんを見てると、鴨汁そば あつもり が人気?!
(それとも、あれは もりそば+鴨碗 という組み合わせなのか?!)
鴨も美味しそうだけど、まずはやっぱりスタンダードに もりそば を。
これまた周囲を観察して思ったのだけど、みんな1.5人前を頼んでいるので、私も。
出てきてびっくり!食べてみてさらにびっくり!!なんと理想的なお蕎麦!!!
いや…理想的なんていうと「何様じゃい?」って言われそうだけど、
単純に自分の好みドンピシャっていうだけデス~~。
関西で今まで食べてきた蕎麦って、なんだか「うどん」に近くて…
うどん圏だからそういうもんだと思ってただけに…
こんな、つぶつぶで細くて、でもしっかり歯ごたえもあって、
蕎麦の味も香りもして、
要するに今まで関東で食べてきた美味しい蕎麦に劣らない
こんな蕎麦が出てくるなんてぇーーー!!
うぅ…いいなぁ、大阪でもこんな蕎麦が食べられるんだなぁ。。。
と言ったら、隣の子は「ここの蕎麦しか知らなくて、えへへ。」とな!
そりゃあ幸せ者ですよ~~いいないいな~~~。
最後の蕎麦湯も、あえて濁らせてあるものを出してくれる。
沈殿しやすい蕎麦の濁りをかき混ぜる専用の棒がついてるなんて!
痒いところに手が届いてる~~。
はぁ~~やっぱりおいしい蕎麦に出会えると、なんだか嬉しくなっちゃうな。
お蕎麦だけじゃない、
堅苦しくないお店の雰囲気も、飲兵衛のツボをついたアテも
久しぶりにマイヒット。
さらに、そして思いがけない、隣の女の子との出会いもあったからこそ、
たまらなく楽しくて幸せなひと時になったのかも。
一期一会の貴重な写真♪
いつものことながら、こういう素敵なお店に連れて行ってくれる先輩に
感謝感激です(>_<)!
[ そば切り 蔦屋 ]
大阪府大阪市中央区内久宝寺町2-7-14
06-6764-7074
11:30~14:30 / 17:30~21:00(LO20:00)
★蕎麦がなくなり次第閉店
秋鹿あるなら十分です!
外観の佇まいだけなら青梅にも結構あるんだけどな。 笑
お隣の一緒に飲んだ娘、物凄く顔ちっちゃいねー。笑
鳥と野菜のさっぱりしたやつ、こう言う色が少ない中だと映えるね。美味しそうだ。
間違いなく暗褐色さんの好きな蕎麦と言えます!
美味しかったぁ……
秋鹿、リピート4回くらいしました。
お会計が夜並みに。(笑)
お隣の女の子は常連で店員さん(女の子)とも仲良かったので、
店員さんも加わって楽しくお喋りに盛り上がりましたよ~。
「豆皿三種」で使われているようなお膳、どこかで売ってないかなぁ・・・。
今もやっているか不明ですが、隣のガラス工芸ショップで素敵な片口を購入しました。
大阪寿司と漬物もこのお店なら良さそうですね。
若は一時保育でしょうか?
混んでるはずなのに、時間の流れ方が、
そいえばお好きな「眠庵」さんに似てるかも、と今思いました。
このお膳も、高すぎずつまみやすい絶妙な高さですよね。
雰囲気も落ち着いていて、ムスコがいないひとときをのんびり過ごせました。
が。。。
訳あってこのお店以外もあり、雨の日の長丁場になりそうだったのと、12月にまた一時保育が必要なイベントがありまして、慣らしもかねて、思い切って引っ越して以来の久々に預けてみたんですが。。。
預けた時は「ママぁ!ママぁ!」と泣き叫んでたし、迎えに行った時も私の顔を見るなり泣きべそかきながら駆け寄ってきて、心が痛みました。。。12月のイベントを躊躇してしまいそうです。でも相方は預けたいだろうなぁ。
器もいいねー。
これだけで期待大になっちゃう。
いつまで「ママー」って泣いてくれるかな?
かわいそうだけど、かわいくってキュンってなっちゃうなぁ。
ここの蕎麦は大満足でした。
関西の「なんちゃって蕎麦」じゃなくて、東京にある「ファーストフード蕎麦」でもなくて。
器も雰囲気も本当に素敵なのですよ~。
「器も雰囲気もいいけど蕎麦が残念」なとこって多い中、ここは文句のつけようがなかったです。
「ママぁ~」って言ってくれるのも、あと3~4年なのでしょうね。。。今のうちにいっぱい泣かせて、いっぱい「ママぁ~」と言わせておきます(笑)。