まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

緊急入院!「腸間膜リンパ節炎」

2016-08-21 02:39:37 | 日々思う事

こんな事、起こるもんなんですね。。。


お盆休みで富山旅行に来ていた時のこと…
1日目は楽しく 海水浴温泉宿 を楽しんだのだけど、
コトは2日目に起こった。

この日は、黒部峡谷トロッコ電車

片道80分の列車の旅で 欅平駅(けやきだいら) まで行き、そこで大自然を満喫するべく、
朝10時にはトロッコ電車が出発する 宇奈月駅 に到着。

すでに雰囲気満々な峡谷が見えて、
「おおー!」と気分が盛り上がる相方と私。


んが・・・

ムスコだけ朝起きた時からグズグズで、大好きな電車を目の前にしても
「やぁだぁ。のらなぁい。のらないの〜〜お〜〜。」

まぁ “魔の2歳児” なので、全てがイヤイヤになる事はよくある。

でも、改札を目の前に並んでると、
「ぽんぽんいたぁいー!ぽんぽんいたいのー!」
と泣きながら訴え始めるではないか。

相方が「ホントに〜?また何かが嫌なだけなんじゃね?」と疑うのもわかる。
けど…

いつも抱っこしてるからわかる微妙な事なのかもしれないけど、
この時は、しがみ付き方がいつになく切羽詰まった感じ。

しかも、一度トロッコ電車に乗ってしまったら片道だけで80分。
途中下車しても、このお盆で大混雑、帰りの電車の席が空いてるとは限らない。
(行きは11時、帰りは16時で予約していたし、当日券は長蛇の列)

このまま乗ったら… いやいやいやいや、嫌な予感しかしない。



「よし!止めよう!」


もうあと5人目っていう改札を目の前に列を抜けて
神戸に帰るべく車へUターン。

相方「えー?」って顔をするものの、私が一旦言い出したら反対はしない。

でも車に乗ってからは、もう「ぽんぽんいたい」とは言わないムスコ。
聞いてもオウム返し。
「痛いの?」「…うん。」
「痛くないの?」「…うん。」
「痛いの?痛くないの?どっち?」「…うん。」
ダメダコリャ。

しかも、まもなくして寝た。

相方「こいつ…もしかして眠たかっただけなのか…?」

う…まぁ…そう、かもしんないね。。。
って言いながら、2人揃って車の中で「はぁー…」とため息ばかりが出る。

と、
「そうだ!まっきーんち(実家)に寄って一泊するのはどお?!
 このまま神戸に戻るんじゃ、俺ら、浮かばれねぇ!」
と言い出す相方。

そうねー、神戸まで6時間かかるけど、うちの実家なら3時間で行けるしねー。
急遽、実家の母に電話すると
「いいよいいよいつでもいらっしゃ〜い!
ということで、進路変更することに。


しかーし!!
この流れが、ビンゴ!!




異変は実家に着くなり気付いた。
チャイルドシートでたっぷり3時間寝てるムスコを起こして抱っこすると…

え?!?! 熱い!!!

汗は全然かいてないのに、頭がものすごく熱い!
すぐに体温を測ると 40.3度〜〜 ?!?!
そして再び「ぽんぽんいたい〜!」

こりゃすぐに病院行こう!
と、実家近くにある市立総合病院へ駆け込むことに。


のたうちまわるほどではないけど、時折起こるお腹の痛みと、2歳という年齢から、
最初は 腸重積 を疑われる。

腸重積は、手遅れになると開腹手術しないといけない危険な症状なので、
医師も1人だけではなく2人、3人と集まってきて、
みんな「腸重積なのか?だとしたらその箇所はどこだ?」
と一生懸命に検査してくれる。

まずはレントゲン…でもよく分からない。

次は浣腸で排泄物を検査…それでもよく分からない。

次はエコー。
ようやく、院長に「ここのキノコ…少し食い込んでる(=腸重積)っぽいなぁ」と
それらしき箇所を見つけてもらい、
高圧洗腸 をやってみることに。
(液を圧力かけて腸に流し込んで、その勢いで食い込んでる腸を伸ばす方法)


でも、それ(高圧洗腸)やるってことは 。。。



緊急入院。


でも、コトはそれで終わらなかった。

というか、ここから先が本番だった。


高圧洗腸の結果、
「腸重積になりかけてた…」っていうだけでもうその心配はなくなったのだけど、
入院時に行う血液検査で、
「ぽんぽんいたい!」の最大の原因に繋がる 決定的な悪い数値がドーン!

CRP が 13.18!!

CRPというのは、簡単に言うと
ウイルスや菌が体内で破壊した細胞の量を示す数値。

ムスコの年齢は 上限が0.3
これに対して13.18て…どんだけ細菌に侵されてたんだーーー(>_<)!!

この数値と、これまでの検査と、症状を踏まえて、
腸間膜リンパ節炎 と診断されました。。。

腸そのものではなく、腸の周りにある「腸間膜」のリンパが細菌に侵されること。
初めて聞く病名なので、
自分もネットでいろいろ調べてみると、「そうそう!そうだった!」というのがわかる。

まず、高熱と断続的な腹痛
でも、下痢と嘔吐はない

だから初期診断で間違われやすいんだとか。

特に、場所的に虫垂炎に間違われる。
あとは、高熱と腹痛っていうだけで「夏風邪だね〜。」で診察が終わっちゃうとか、
浣腸して良いうんちが出ちゃうと
「うんちが詰まってて熱が出たんだね〜」なんて言われちゃうことも。
(↑実はこれ、旅行に行く前日の我が家のケース)



でも先生たちの懸命な検査のおかげで病名もはっきりわかったところで。

「入院目的は腸重積から路線変更!徹底的に菌を抗生剤で叩く!」
by 院長先生


かくして、
ムスコの初めての点滴(抗生剤)繋がれっぱなし入院が始まりました。

初日は、
レントゲン、浣腸、エコー、高圧洗腸、血液検査、点滴用の針注入…

大人でもげっそりしそうな検査の数々、
その度にものすっごい大泣きして、怖がって、叫んで、全力で抵抗して、
そりゃもうぐっっったりよねーー。。。


それでも、2日目の午後になると、少しずつ明るい表情が戻ってきた。


カメラを向けると変顔したり(笑)。


でも3〜4日目は「ストレスMAX」。

点滴している手が不自由で違和感あることも、
繋がれて自由に動けないことも、
私とずーっと一緒で退屈なことも、
全て気に入らない感じで、夕方になるとブチ切れて癇癪を起こす。


ご飯がもちょっと美味しかったらいいんだけどね〜。
いやーここのは、ほんっとに「the  病院食」って感じ。
 
食べなきゃいけないけど、無理して食え!っていうには、
あまりに可哀想なおかずたちの味付け。。。

いつもは食べるの大好きなムスコが、
「ご飯きたよ〜」って言うと「いらない」。
もしくは「これだけ(お米)たべゆ」。


ちょっと気分転換に外の駐車場通路に散歩した時も…

中に戻ろうとすると、
「やぁだぁ!あっちいかない〜。おうちかえゆ〜。パパのくるまにのゆ〜!」
って泣かれてしまい、思わず私も目頭が熱くなってしまう。

でも、「じゃあ売店でお菓子を一個買おうか!」と言って、
駄菓子を初めて与えたら、まんざらでもないご様子でしたけど(笑)。



入院中にお盆休みが終わってしまったので相方だけ先に神戸へ戻ったけど、
それはさして影響なし。

いとこが買って持って来てくれた「狭い場所でも遊べるレール」これいい!!

点滴の抗生剤はすぐに効果が現れて、
入院当初は「13」もあったCRPは、5日目には「2」まで下がった。
(でもまだ上限値0.3には程遠いけど)

あ、そうそう、ついでに血液型も調べてもらっちゃった♪ 
お会計の明細を見ると、自費での検査料金は入っていなかった模様。


「ここまできたら、神戸に戻って、飲む抗生剤で対処することもできるでしょう」
と院長先生のお墨付きを頂き、
6日目の朝には点滴も外れて退院〜!



ほんっと、無事に退院できてよかった。

トロッコ列車に乗らなくてよかった。

そして、実家近くの病院に入院できてよかった。


まだ2歳児だから、私は24時間付き添い入院したわけだけど、
もし神戸で入院してたら、全部私1人だけでやらなきゃいけなかった。
(相方は仕事で戦力外)

ろくに食べることも、シャワーを浴びることも、
下着やらタオルの洗濯に帰宅することもできなかったし、
殺風景な部屋におもちゃを買うこともできなかった。


でも、私の母は、毎日1日1回は来て、
朝昼晩の分だけおにぎりを握って持ってきてくれたり。。。

ムスコも私も大好きな、隣町に住んでるいとこのお姉ちゃんが
毎日遊び相手に来てくれたり。。。

ほんっとに、母といとこのお姉ちゃん2人には心の底から感謝(>_<)。


入院して、改めて実家の存在の大きさと、
ムスコの元気な姿の大切さを、
身にしみて感じたのでした。。。



-- おまけ --
私は思わぬ休肝日だったわけで。
神戸へ帰る新幹線の中で飲むビールが、これまた美味いこと(笑)!



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12 コメント

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いえいえ (まき子)
2016-12-23 01:40:43
そうなんですよね…先生に対しても
ちょっとした恐怖心が植え付けられてしまったというか。
血液検査したり、点滴の針を刺したり、浣腸されたり、
色々辛い目に遭うものだから、
ムスコも先生が回診に来ると、ものすっごい身構えてました。
「もしもしさせて〜」って言っても、絶対にいやー!と。

今一番辛い時かもしれませんが、
やまない雨はない、
谷あれば山あり(逆だけど)、
明日は明日の風が吹く、
きっといつか笑ってこの入院話ができる日が来ます!
頑張ってくださいね!
返信する
ありがとうございます。 (Unknown)
2016-12-22 20:36:05
本当に好きだったおやつも、ジュースも何もいらない。おもちゃもいらない…。
心配だたまりません。
痛がる姿もこちらが泣けてくるほどで、生きた心地がしませんよね!

先生が触診するのも痛いから嫌だと…

早く退院出来るよう祈るばかりです!

色々とありがとうございました。
息子さんのようにうちの子も早く走れるようになってほしいです。
返信する
CRPが増えてる! (まき子)
2016-12-22 20:14:35
入院からCRPが増えてるなんて!
抗生剤が、おそらく体内の細菌に適してないのでしょうね。。。
「この抗生剤がダメなら次はあの抗生剤で、それでもダメなら…」
と言った対処をしてるのかもしれないですね。
いづれにしても、菌が特定できてないのですね。心配です。

うちの息子も入院時はCRPが13もあって、
ほんっとうにお腹が痛くてつらそうで、、、
あんなに大好きなおやつも「いらない」と言い、
ご飯もぜんぜん食べられず、
「ぽんぽん痛い〜」と泣きながら訴えてくるのを見ていて可哀想でたまりませんでした。

息子さんもきっと今辛いでしょうね…心中お察しします。
本当に早く良くなるといいですね。
返信する
Unknown (Unknown)
2016-12-22 16:37:24
詳しくありがとうございます。

血液検査もしているのですが…疑いは腸炎みたいですが、足の付け根も痛いのがMRIで見てみないとわからないらしく。土曜日がMRIでそれまで待つのみです(>_<)

CRPは入院当初は9.97で、今日は11.53です。

24時間点滴で抗生剤も入れてるのに、全く熱も下がらず痛みも取れていません。

なんだか大丈夫なのか?と心配にもなり、先生も大丈夫か?と思ってしまうようになってきました。

うちも、ウンチでは菌は発見されず本当になんなんだろう…と行った感じです。
返信する
心配ですね (まき子)
2016-12-22 12:46:37
4日目にもなって原因がわからないのは不安ですね。

入院は24時間点滴のためですか?
入院しながらどんな治療をしているのか気になるところです…。

ちなみに『腸間膜リンパ節炎』の場合は、血液検査一発ですぐにわかるはずです。
入院して4日も経って、まだ血液検査の結果が出ないということはないと思うのですが…その辺りは医師は何も言わなかったですか?

blogにも書いたのですが、「CRP」という数値、
これは「細胞が菌によって破壊された数」なのですが
これが高ければ、まず『腸間膜リンパ節炎』か、『虫垂炎』だそうです。

もし、感染源の菌が強力なもの(カンピロバクターとか)だと、
点滴で抗生剤を入れても長くかかるかもしれませんね。。。

でも、その菌についても、
ちゃんと病院が菌の検査をして入れば4日も入院してれば、わかるものだと思うのですが・・・。

うちの場合、菌はそんな悪性高いものではなく、おそらく大腸菌だろうということで、点滴で抗生剤を入れたらみるみるうちに回復して、5日目に退院でした。

まだ2歳で自分の痛いところをちゃんと正確にいえなかっただけかもしれないですが、もしかしたら足の付け根も痛かったかも?!
腸炎だと足の付け根、近いですもんね。

ちなみに、本当に突然でした。
腸間膜リンパ節炎は、嘔吐とか下痢がないことが多いので、よく初期症状で間違われたり、早期発見が遅れるそうです。
うちもまさにそうでした…

息子さんが早く良くなるのを祈っています。
返信する
Unknown (Unknown)
2016-12-22 10:25:47
こんにちは。初めまして。

今うちの息子も同じように腹痛と高熱で入院になりました。

4日目になるのですが、まだ原因がわからず痛みも熱も治らずの日々です。

先生からまだはっきりしませんが、腸間膜リンパ炎も疑っていると聞きどんなものなのか調べていたらここへたどり着きました。

旅行先ということで大変でしたね。

これって、突然でしたよね?
前日までには普通だったのに…なぜこんなに痛がって入院しているのに治って行かないのか…と毎日痛みに耐えている我が子の顔を見て涙が出ます。

それと共に、右足の付け根も痛がるようになったのですが、息子さんはそういう症状はなかったですか?

入院も退屈でご飯も美味しくなくて…なんだか同じ状況だな。とコメントしてしまいました。
返信する
■hirorin (まき子)
2016-08-22 21:28:33
何の問題もなくスムーズに回復してよかったよ、ほんとに。。。
ありがとう!

書いてもアレだしと思って端折ってるけど、
ほんっと反省というか後悔というか、
自分を責め出しだしたらきりがない〜。

少しずついろんなところに敏感にはなっているかもしれないけど、
やっぱベテランママさんにはまだまだ程遠いっす。。。
返信する
Unknown (hirorin)
2016-08-22 14:09:10
>私が一旦言い出したら反対はしない。

日頃の教育が実を結んだ結果だねー。

そして回復して良かった・・ほんと。
もっと早く気づいてあげれば良かったとか、母親はいろいろ反省や後悔しがちだけど、そういう経験あるからこそ子供の変化にどんどん敏感になってフトコロふかーくなってく気がする。
返信する
■麹塵さん (まき子)
2016-08-21 12:19:43
>で、その病気はなんでなるの?

よくぞ聞いてくれました!
それについてblogにも書いてたんですが、
長くなるので端折っちゃいました。

良くあるのは食べ物から。
卵のサルモネラとか、生肉のカンピロバクターとか。
あとは猫のおしっこ(やつら、いっぱい菌持ってますから)が
かけられた砂場で遊んだ手を口にいれちゃったりとか。

で、菌を特定すべく、
最初に検査した時の便で細菌培養もしてくれてたんですが、
なんと!

「菌がいなくなっちゃった!」by院長

なんの菌も確認されなかったんです。

だから、推測になるんですが、
ムスコの場合は、外部からの菌というより、
普段は腸内でおとなしくしている菌『大腸菌とかいっぱいいますから)が、
無菌状態の外側=リンパに何かのはずみで出てきちゃったんじゃないか?と。

点滴で入れてた抗生剤も一番弱いシンプルなものだったんですが、
それで効き目があったから、
菌自体もサルモネラとかカンピロバクターみたいな強いヤツではないようです。

でも、じゃあなんで腸内の菌が外側に出ちゃったのか?!
それは、分からないそうです。

トロッコ、紅葉の綺麗な涼しい時期のリベンジ狙ってます!!
実家から3時間て近いことも分かったし、
また帰省がてら♪
返信する
Unknown (麹塵)
2016-08-21 11:05:57
やっぱり健康あっての幸せだね。

まぁ、やむにやまれず病気になってしまった方はお気の毒だけど・・

それにしても、凄い数値だね。
大人でも辛いだろうに、良く耐えたね!
で、その病気はなんでなるの?

マッキーの感が当たって結果良い方向で良かったよ!

また暫くしたらトロッコ、リベンジだね!
返信する
■庄助さん (まき子)
2016-08-21 07:28:13
あそこでトロッコに乗ってたかと思うと、
ほんっとに怖くなります(汗)。

でも今思えば、この旅行中にお腹が痛くなったのもラッキーだったのかなぁと。
そうでもなければ実家近くではなく神戸で入院してたわけで、
そしたら母親やいとこの助けもありませんでした。

特に母には思いっきり世話をかけてしまいました…
今度は「お礼の帰省」をしに行かねば!
返信する
Unknown (庄助)
2016-08-21 05:24:14
よかったですね~!
生きた心地のしない何日かを過ごされたのですね。
若もいろいろな検査や点滴、注射に耐えてえらい。そんな姿みての付き添い辛かったでしょうね。

>「よし!止めよう!」

もし行っていたら大変なことになっていたかもと思うと、素晴らしい判断です。幼児、子供の容態短時間で急変することありますから。

ご実家に行かれたのも、心身ともに心強く良かったですね。さぞ新幹線でのビールは美味しかったでしょう。(笑

返信する

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