高知の醤油&味噌屋「マルキョー」ブログ

南国土佐の港町須崎で、大正時代から小さな蔵をやっています。

メジカ

2008年07月26日 | 食・レシピ

「メジカ」って知ってます?

鹿のメス?

いやいや宗田鰹(ソウダガツオ)のことですよ

私の故郷高知県土佐清水の漁獲量が

全国の40%程を占めているようです

これで節を作るんです 

宗田節って言うんですが

うどんやそばのだしによく使われます

あの独特のにおいがたまりません

普通は生では食べません

なぜかっ

それは血合いが多くて当たるんです

でも夏のこの時期から宗田鰹の

新子が獲れますが

これは生で食べる地域が高知の中にもあります

そう、私が今いる須崎です!

土佐清水であれほど獲れる魚なのに

生で食べた記憶がありません

これです

Photo

緑のものはブシュカン(地元では酢みかん)という

柑橘類の皮です

醤油を垂らしてブシュカンの果汁を搾って

これでもかって入れます 種ごとです

夏にはぴったりな味ですよ

コクのある味にさっぱり酢みかんの味と香り

このメジカ

釣って数時間以内に食べます

やはり新鮮なものは食感が

グミのようなお餅のような感じ

これが美味い!

でもちょっと鮮度が落ちてると

当たるんです たまに

実際に周りで何人かいます

だからちょっと命がけだし

絶対友達にも送れません

でもこれが良いんです!

「ここでしか食べられないものを食べる」

それがここに住む人間の特権であるし

また 旅行をする醍醐味ですよね

もし当たったらそれは自分の行いが

悪かったのだと悟るんです

あれっ?お腹が うっっ  い た い

そういえばさっきのメジカ・・・


シマアジ

2008年07月24日 | 食・レシピ

出た!アジの王様

Photo

夏にうまい魚のひとつアジ

その中で最も味が良いと言われるのが

これ!シマアジ

家の近くの居酒屋さんですが

ここの大将が船を持ってて自分で釣りに

行くんです

それで「今日はこんな良いものが釣れたぞー」て

連絡が来る

そしたらやっぱり今日は行くかっていう事になりますよね

「行けるのは8時過ぎになりますよ」って

一緒に誘ってくれた先輩たちに言っても

「かまんかまん」とちゃんと魚を確保して

待っててくれるんです

そこにはこれから食べられるシマアジくんの命と

釣ってきた大将の苦労に対して

みんなで頂ける喜びを分け合おうという気持ちが

あるのだと思います

待ってくれてた先輩たちのちょっと赤らんだ顔を見て

そう感じた宴席でした

ちなみにシマアジくんは

・抗血栓、コレステロール低下に有効なIPA

・記憶力を向上させるDHA

が豊富に含まれています

つまり私みたいな人間には特にお勧めということです

そうっ そこのあなた!(笑)


サメ

2008年07月23日 | 食・レシピ

「土佐は太陽が近い!」

これが数年前関東からUターンした時の

感想です(おでこが焼けるのがわかります)

先日 土佐に負けない位暑い愛媛県宇和島に

家族で行きました

もちろん食べるのは郷土料理

なんとサメの酢味噌和えがあるとの事

ちょっと暑い時には涼感があっていいかも!

と思いながらパシャリ

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抵抗がある人もいると思いますが

いやいやそれはサメくんに失礼ってもんです

なんてたってコラーゲンがたっぷりだし

エラスチンという血管機能にとても良いタンパク質も

豊富とのこと(食材図鑑で調べました)

顔に似合わずってのは本当にあるもんです

「そうかっそれで宇和島の人は肌がきれいなんですね」

と社交辞令を言いつつ食べました

美味しかったですよ

淡泊で酢味噌とよく合いました

映画ジョーズを見ても違う見方に

なるかもしれません(そんなことはない!)


骨ようじ写真

2008年07月16日 | インポート

おーっと

この前骨楊枝の記事を書きましたが

なんと肝心の写真を載せてませんでした

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ほんと骨です 鰹の・・・

約8cmで先がとがっています

鰹をさばいて骨を取って

お湯でゆがいてきれいに洗って等

工程は何気にたくさんあります

洗って何回も使えるので

マイ箸ならぬマイ楊枝として最適

横浜が舞台の某グルメ探偵のドラマの

主人公のように

胸元からシャキーンと出すとかっこいい(笑)

ちなみに非売品ですので欲しい人は

自分で作って下さい


かつお骨楊枝

2008年07月12日 | 食・レシピ

ちょっと前にグミのような鰹を

食べたって書きましたが

そんな鰹を「ぐび」というそうです

取引先の鮮魚店さんから聞きました

死後硬直前の本当に釣りたてで

その中でもいい奴らしいです

今日は鰹の絵を描きました

いやいや遊びじゃないんです

ある雑誌でプレゼント企画を先日しましたが

やはり外れてしまう人がいる訳で・・・

皆さん時間や切手等通信費も掛ってますから

申し訳ないので

何かしようと思ったんです

ですのでお礼状と

鰹の骨の爪楊枝を送ろうかなと

(高知では密かに話題です?)

骨楊枝はさっきの鮮魚店できれいに

してもらった鰹の骨を使うんです

そして袋の中にこの上手いとは

お世辞でも言えない絵を添えて

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絵の裏にはバラ抜き節音頭の歌詞

ちなみにこんな内容です

「つつじ椿は野山を照らす

 沖の鰹は納屋照らす

 宇佐は良いとこ港を出たら

 沖は大漁カツオ船」

これは節の製造時に唄われた

労働歌です(高知県宇佐地域バージョン)

バラ抜きとは骨を取る作業の事

昔の人も骨楊枝を使ってたのかな~

食後にこれを使うと太平洋を泳いでる

鰹の姿が目に浮かび

命を食べて自分は生かされてんだなーと

感謝の気持ちが湧いてきます


イサキ

2008年07月02日 | 食・レシピ

今の季節は恵みの雨が嬉しい!

という気持ちはもちろんあるんです、はい

でもジメジメ ジメジメ ジメジメ

あ~子供の頭にキノコが生えている~っと

(いつおまえシャワー浴びたんだってぐらい汗かきますよね

毎日、夢にうなされている人も多いはず

そんな方にオススメ

今が旬のイ・サ・キ

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刺身はもちろん軽く炙ってタタキにもグー

さっぱりとクセの少ない淡泊な味は

この梅雨の季節を忘れさせてくれます

なんてったって色もいい

透明感のある、うすーいピンク

これがまた涼感をパワーアップ

これでびしょ濡れだった子供の髪も

乾くってもんです

そして旦那とはキリッと冷えた冷酒でやるんです

「ちょっと今日は酔っちゃった~

「おいっ、○○○。

 イサキの様なカワイイうすーいピンクのほっぺだぞ」

「やだ、あなたこそイサキのようにかっこいいわ」

なんていう会話になるかもしれません

ぜひお試しあれ

そうそう涼しくなるとイサキは痩せてきて

味が落ちるので今のうちに