「桜を見る会」の疑惑の追求よりももっと有益な仕事をしろーー!とお門違いで野党を非難する声が何処から
ともなく聴こえて来た。横からメモを11回も受取りシドロモドロな菅官房長官の支離滅裂な記者会見の様子に
後が無くなった事を悟った自民党支持者の断末魔なのか、政権発足当初のアベノミクスのような国会で十分な
説明の出来る経済政策がある訳でも無い今の政権で良くもそんな強気が言えるものだと思える。 例え国会が
政治の本題に戻っても消費増税10%の是非を問われる現実さえも忘れてしまったらしい。さらには国民の知ら
ぬ間にTPPに代わり米国とのFTA交渉を進めて来た状況を今から表に出すとも思えない。必要とされる国会から
逃げ出す為にも行政を捨て自ら「桜を見る会」の疑惑に答える道を選んだはずだが、ここまで掘り下げられる
とどっちが良かったのか解ったものではない。幾らなんでも野党をあまく見過ぎている。反社が入ってきてい
る桜を見る会が通用する訳が無い。真面な外交をしていれば、「桜を見る会」の疑惑の方は軽い扱いで済んだ
かもしれないが、政治力が低下しているから争点を国会の外にフィールドを移し、政治の本分が無いからこそ
与党は自ら安倍総理の桜を見る会をスケープゴートにしているとしか思えない。
これを知っていれば何故12月にまで“桜を見る会”の疑惑追及が続いているのか理解ができる。自民党として
は野党と四つに組まずに土俵の中を逃げ回って時間を稼いでいるだけ、それに野党も無理に追い回さない無気
力相撲同士の取り組みだ。逃げる自民党に追う野党でどちらを非難するかは心持が次第だ。しかし何時しか野
党が自民を追い回さなくても自民は菅官房長官一人で逃げ惑う、一体何から逃げているのかさえ解らなくなっ
て来る。挙句の果てに自民党内部からは疑惑から“逃げ切った”と本音の声が洩れれば、有権者をバカにして
いると更なる批判を受ける。二重三重に悪事を積み重ねている。もしも米国とのFTA交渉の内容が表立てば国
会で野党からの集中攻撃に耐えかねてTPP以上の大爆死をすると危惧しているからこその苦肉の策。数年後に
なって米国FTA交渉の時に野党は仕事をしなかったなどと言わないように。責任転嫁ばかりを考えて政治をし
ているとか訳が解らない。下手な事ばかりが増えてくるのは菅義偉官房長官の人間性の現れだな。今の菅官房
長官に哀れみを感じたらこれって犯罪心理学のような気がするよ。