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日本のHIPHOPの20年。

2020-01-12 22:59:55 | 音楽
今2020年にこのブログ記事を書いているのですが、結論から言えば約20年前に活躍した日本のHIPHOP界の

ラッパー達の多くは今も尚このシーンの第一線で活躍をしている。日本人の耳には馴染まず一時的なブーム

の短命で終わる予想を覆しマイナーながら息の長いキャリアを続けてこれた。80年代の米国で発展したスト

リートのブラックカルチャーに影響されて、90年代の日本でも米国のブラックなHIPHOP音楽に憧れてか“か

ぶれ”で始まったような日本のHIPHOPシーンは知名度は有っても理解には乏しい有象無象な存在だった。

少なくても私はそういう風に感想を持っている。その理由としてHIPHOP音楽はリズム感の備わらない日本人

には合わない、日本語と英語では言語体系が違い過ぎるなどの見解があり一般の人々には受け入れられず、

メジャーなジャンルとして音楽産業では成功しなかったが、一部のコアなファンに支えられ20年もの間スト

リートではファッションとして洋楽では立派な音楽ジャンルの一つとして脈々と流れ続けてカルチャーとし

ては十分な成長と熟成期を経て今に至る。


日本の場合ストリートレベルではHIPHOPが十分な可能性を発揮していながらも米国のHIPHOPとは違いメジャ

ーな存在として活躍できないのはそれなりの訳があり、間違っても20年前と同じ理由つまりは日本語だから

とか日本人のリズム感の良し悪しの問題に結論は辿りつかない。世界中で拡がりを見せるHIPHOPミュージッ

クはその国の言語体系による差異はあっても致命的なハンディには成らず、寧ろその言語独特のリリックを

リズムで刻むことが曲の味わいを良くする。米国にはエミネムに代表されるメジャーでHIPHOP音楽をけん引

する人物が世界でその名を轟かせていても日本の音楽シーンではエミネムのようにHIPHOPを世間に容赦なく

発揮するラッパーは誕生していないしプロデューサーも存在しない訳で、これが最もな原因だと解っていて

も別の角度から具体的に言えば、2000年代から今に至るまでの20年間はメジャーではHIPHOP音楽のパッケー

ジCDは売れなかったが的確な評論だと思う。 つまりはメジャーシーンで活躍するプロデューサーもラッパ

ーも存在しないのでCDセールスも長年のCD不況の中では伸び悩んでいるのは当然かと思う。


メジャーな存在に頼ることなくストリートで独自の進化を遂げた日本のHIPHOPはオールドスクールのニュア

ンスを持ちフックではリズムを強く意識するようになりどちらにも傾かず曲全体のバランスが取れるように

なったがスキルに頼ったリリックには興味が減った。“バズる”という言葉に表されるように聞く人に覚え

易く印象的で受け入れ易いキャッチーなフックがあると曲はブレイクするがヒップホップ独特な雰囲気は少

し減ってしまう。メジャーとマイナーの二重構造だった日本のHIPHOP界は社会的な一長一短ありながらもマ

イナーなストリート勢が盛り上がり、メジャーと肩を並べる存在感を出すまでになって業界の全体を引っ張

っている、その面々は20年前と変わらない顔が多いのもまた嬉しいものだと思える。あぁ~これは日本のHI

PHOP音楽なりの成熟期だったのかもしれない。


今日は各地で成人式が開かれるという訳で、20代前後の若手の成長が著しい日本のHIPHOPのお話でした。

曲紹介は特に無し。








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