加藤勝信官房長官は「個々の選考理由は人事に関することでコメントを差し控える。」だった。
菅義偉総理大臣は「総合的、俯瞰的な活動を確保する観点から判断した」と述べた。また「推
薦された方をそのまま任命してきた前例を踏襲して良いか考えてきた。」とも答えた。しかし
推薦人名簿から6人を任命から除外したそれぞれの理由については具体的に語らなかった。結局
は安保法制や共謀罪など自民党が提出した法案に反対した学者を干したと適切に答えられなけれ
ば何を言ってもそれは壮言大語としか受け止められない。官邸によるパワーハラスメントだ。
何の話かと言えば、菅義偉総理大臣が日本学術会議の会員6人の任命を見送った事に対する内閣の
対応についてです。 組閣から間もない菅義偉内閣の初めてのお仕事らしいお仕事がコレですよ。
日本学術会議の6人を任命しなかった為に起こったトラブルは今まで表に出て来なかった菅義偉の
臆病で陰湿な人格を露わにして、これまで秋田の農家出身とかパンケーキ好きなど自民党が作り上
げた親しみ易いイメージを自らの杜撰な言動で一気に台無しにしてしまった。 加藤官房長官の対
応から見ると菅義偉は官邸、内閣、政党のどことも協力出来ないと思われる。 政権発足してまだ
一ヶ月足らずですが、素人レベルの仕事振りに飛行機がエアーポケットに落ちて一瞬だけ体がフワ
ッ浮くようなクオリティの低さに八年近くも官房長官をしていたとは到底考えられない無能さばか
りが際立つ。
日本学術会議の推薦人名簿は8月の安倍政権時代には提出されていたもので、十分な時間はあったは
ずだが真面な記者会見の応答が出来ない所を見ると勉強不足であることは誰の目からも明らかだった。
別の見方をすれば安倍晋三が残した宿題を全くしていない。今まで通りに適当な“ベシャリ”で門前
払いにすれば、それで万事解決すると完全に思い込んでいる。つまりは何時の「批判には当たらない」
「問題は無い」などの中身の無い発言が通用すると脳内に刷り込まれている。
コロナ禍からの回復どころか徐々に擦り減って行く日本経済の崩壊に為す術無くアウフヘーベンする
事も無くボケた政治家の虚勢を張るだけが仕事ならば、この国も危ない。 まずはコロナ対策をして
V字回復を目指す菅義偉総理大臣は第二波と呼ばれる感染状況の中で臨時国会を開かずGoToトラベルの
責任を感染予防をしながらと丸投げをした後に海外遊説をする予定だそうです。 運が悪ければこの日本
学術会議とのトラブル一発で政権が終わりなんてこともあり得る。